雑記 | フランス語発音上達ブログ!

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TOEIC980。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智博士課程在学中の井上がフランス語の発音を上達させるための方法について話します。

「フラ語入門、わかりやすいにもほどがある」を読み終わりました。フランス語文法の初級~中級レベルの内容を満遍なく取り上げたいい本だと思いました。本当の初心者だけでなく、第二外国語で習ったもののいまいちよくわからない大学生や、昔第二外国語で習ったフランス語をもう一度勉強したいけどどこから手をつけていいかわからない社会人などにもお勧めの本だと思います。

構成的にはそれほど不満な点は無いのですが、しいて不満な点を上げるとすれば3個ほど上げることができます。まず一つ目の不満としては、CDがついていないということがあります。それほど例文の数が多くないことを考えればCDいらないかなという気もするのですが、ただ現在ほとんど全ての参考書にCDがついていることを考えると、CDぐらいつけてもよかったのではという気もします。

二つ目の問題点としては、練習問題が少ないと言うことがあります。一応各課の終わりにエクササイズがあるのですが、多くても5問くらいしかありません。記憶の定着という観点から考えても、もう少し練習問題が多くてもよかったのではという気がします。

そして、三つ目の問題点ですが、やはりなんといっても筆者の喋りが多少うざったい事が上げられると思います。こういう会話調の本は大体説明が冗長になりがちなのですが、この本はそれに加えて説明以外の文章のテンションが妙に高いので、正直何回も読み返すのはつらいんじゃないかという気もします。まあ、ここら辺は人によって差があるとは思います。

なお、この本ではあくまで初心者または中級者の人が最低限覚えておかなければならない文法項目のみが重点的に取り上げられて折、それ以外の項目はばっさりと切り捨てられています。したがって、リファレンスとして用いるためにはこの本は適していないと思います。ですから、数回繰り返して読んでフランス語の文法の大筋を理解した後は、アマゾンとかでうっぱらってしまってもかまわないと思います。