牛乳信仰の方は是非、次の本を一読してみて下さい。
「牛乳には危険がいっぱい?」 フランク・オスキー著(東洋経済新報社)
「牛乳神話 完全崩壊」 外山利通著(メタモル出版)
あるブロガーから次のような疑問を投げかけられました。(回答が遅れてご免なさい。)
「私は子供の頃から牛乳ばかり飲んでいましたが、骨密度は114%でした。
骨折経験は一度もない。事故で何Mか飛んだが骨折なし。なんでやろ??」
というものです。
結論から申しますと、「個人差」と言うほかはありません。 例えば、
「私の父は若い頃からタバコを1日40本吸っていました。90歳で事故死しましたが、
解剖しても、肺が黒かった以外は、悪い所は一つもありませんでした。なんでやろ??」
という疑問と同じように思います。
みなさんは母乳を舐めたことがありますか?
水っぽくて、乳臭くて、ほのかに甘い感じ。
なぜ、水っぽいのでしょう?
栄養(カルシウムやたんぱく質・脂肪)が少ないからです。
一方、牛乳は栄養(カルシウムやたんぱく質・脂肪)がタップリで濃いい。
子牛は生まれたら直ぐに歩かなければなりません。
体をどんどん大きくして、5歳くらいで大人にならないといけません。
だから牛乳には栄養がタップリです。
人の赤ちゃんは生まれて直ぐに歩きません。
牛みたいに5歳で大人になったら困ります。(今のお母さん方はそうしたいみたいですが。)
だから水っぽいおっぱいです。
人間のおっぱいは、なぜ、ほのかに甘いのでしょう?
糖分が多いからです。
脳・神経系を1年かけてじっくり育てるために糖分がタップリなのです。
お母さんはご飯(玄米が理想的)をしっかり食べなくてはいけません。
なのに、今の妊娠中のお母さんも赤ちゃんも牛乳タップリ。
離乳食でもその後の食事でも、脳・神経系のためにでんぷん(ご飯やおイモ)
が最も大切なのに 肉・卵・牛乳・油(たんぱく質と脂肪)タップリにしている。
脳・神経系に発達異常が起きても全然不思議ではありません。
一方、体の成長は牛なみ?に早くなって、初潮も早くなり、
閉経も早くなっています。(早発性更年期)
成長が早いということは老化も早いことで、
今は小学生で動脈硬化、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞です。
こんなのは100%親の責任です。(肉・卵・牛乳・砂糖・油タップリが体にいいと
思い込んでいるのが現代人と現代栄養学の大きな落とし穴で、
100%親の責任にするのはかわいそうですね。)
最近、自閉症とかADHD、ADD、PDD、アスペルガー症候群
というような落ち着きのない症状(病気)を持った子供達が増えてきていますが、
その原因が牛乳(食物アレルギー)や添加物・農薬・環境汚染物質・水銀・鉛・・・
と言う人も少なくありません。私もそう思っています。
しかし、絶対に間違いないかどうかは分かりません。
なぜなら、「人間の体はまだ殆ど分っていない」 からです。
医学の発達で、自閉症とかADHD、アスペルガー症候群という病名が付いて
安心していても、原因も治療法も全然分かりません。
「人間の体がまだ殆ど分っていない」からです。
ですから、健康も病気も食事療法も諸説紛々です。
どうしたらいいのか? 簡単です。
なるべく 「自然の摂理に従う」ことです。
食物やたんぱく源の少ない地域(砂漠など)では
先祖代々、牛の乳や血までも摂っていますが、これも自然の摂理です。
先祖代々の食生活に適応するように体が変化するのです。
ヒトを含めて哺乳動物の赤ちゃんは、乳を消化する酵素・ラクターゼが
タップリ分泌されます。
ところが 離乳期になるとラクターゼが激減 します。
「もう、おっぱいは飲む必要がないよ」という合図です。
これが自然の摂理です。
ヒトの赤ちゃんは離乳期以降、デンプンを消化分解する酵素・
アミラーゼが激増します。
「でんぷんをしっかり食べなさいよ」と遺伝子で決まっているのです。
( 【でんぷん】であって【砂糖】ではありませんよ!
砂糖 は低血糖から 精神異常の危険性 があるので要注意です。 )
これが自然の摂理です。
これを無視して、いつまでも乳を摂っているのは人間だけです。
アレルギーやADHDなどが増えるのは当然です。
日本人が肉・卵・牛乳・砂糖・油をタップリ摂るのが自然なのか、
野菜・海藻多めの日本食をするのが自然なのか。
欲望のままに食べ、行動するのが自然なのか、
家族の健康と幸福のために欲望を少し抑えて飲食・行動するのが自然なのか。
現代人は歴史や伝統や先輩や親を軽視して、
自分だけが正しいと思って欲望のままにやっていますが、
それで段々、自然の摂理からはずれてきてしまったのではないでしょうか。
詩人ゲーテは 「人間は自然から離れれば離れるほど病気に近づく」
と言っていますが、正にその通りです。真理は永久に不変です。
日本人が日本食に努めることはそんなに変なことでしょうか。
家族の健康と幸福のために、
野菜・海藻多めの日本食に努めましょう。
(いつも言いますが、ご馳走は時々にしましょうね。)
これで家族が健康になって、病気も犯罪も減って、
飢餓や地球の温暖化防止にも役立つなんて、
「自然の摂理」って、なんて素晴らしいんでしょう。