2009-01-31 11:09:23
忘れることより慣れることにした。
テーマ:ブログ自分でも少し変なんじゃないかと思う。
思春期の少年じゃないんだから‥って、自分でも思う。
正直、理由がわからないんだ。
油断すると子供みたいに涙が出てくる。
弟にも言われたよ。
どうしようもないことで悩むなって。
その通りなんだよね。
昔、僕も言ったよ。
世の中にはどうにもならないことがあって
他人のことならなお更で
そういうときは、踏ん張って飲み込めって。
辛いことや悲しいことは、忘れようとしたって忘れられない。
だから、そういうときはね
飲み込んじゃうしかないんだよ。
どんなに固いものだって、いずれ消化されるもんさ
男ならさ、誰も見てないところで歯を食い縛ってね
それまで耐えるんだよ。
そんなことをさ、弟が塞ぎ込んでたとき言ったことがある。
どうしてか、今それが僕にはできていないけど
対処法は正しいと思う。そうあるべきだと今も思ってるよ。
よくある幸せを期待してたはずなんだ。
どうあれ、月並みの幸せを期待してたはずなんだ。
たとえば、それは
はじめての妊娠の、不安や喜びを分かち合うこと。
駅の階段の昇り降りで
「大丈夫?」って声をかけながら
後ろをそっと見守ること。見守られること。
少しずつ大きくなるお腹を
愛しそうに撫でること。撫でられること。
子供の将来や、名前の相談をしながら
気持ちの良い休日の川沿いを散歩すること。
わがままな要求に「やれやれ」と
渋々叶えること。叶えてもらえること。
お腹の子供を通して、疑うことも期待することもない
すぐ側にある、手に取ることのできる愛情を感じあえること。
たしかなものの温もりを抱きしめれること。
掛け替えのない幸せがあったはずなんだ。
あったはずなんだよ。
たった一日、数時間会った僕でさえ、
それはとても幸せなことなんだろうと想像できた。
そんな夫婦の気持ちも、笑顔も、温かみも
僕には想像できた。
もし僕が父親だったら、どんなに幸せだろうと思えた。
幸せを感じさせるたくさんの言葉をあげられると思った。
ほんの10ヶ月のことなんだ。
この幸せを感じあえるのは、たった10ヶ月なんだ。
人生に多くても数回の、彼女にとってはたぶん最初で最後の10ヶ月なんだよ。
人間はときどき選択を誤るもので
たしかにそれは、自分の責任でもある。
だから、悲しいことだけれど、仕方ないと思えなくもないんだ。
だけど、親は選択できない。
選択できないからこそ、無条件の愛情があるのだし
支えになるんだと思う。
もし、僕が彼女の父親だったら
その悲しみを補おうと必死になるだろう。
寂しさを和らげてあげようとするだろう。
夫婦のいざこざから離して、子供のためだけの10ヶ月にしてあげようとするだろう。
問題の解決は生まれたあとにすればいい。きっとそう思う。
なにしろ、こうなれば
彼女と彼女の子供を守れるのは親だけなんだから。
なのに、なのにそうはならない。
どうしてそうならないのか僕にはまったく理解できない。
離婚させたくない気持ちはわかる。
わかるけれども、どんな想いで娘が逃げてきたのか考えもせず‥
いや、これ以上は言わないことにする。
僕は夫よりも彼女の両親に怒りが込み上げてくる。
もし、僕が彼女なら、こんな親ぶん殴って唾吐いて縁を切るよ。本気で。
たしかに、そんなのは彼女だけじゃない。
世の中には同じような人がたくさんいる。
もっと悲しい人もいるよ。
だけど、僕は見ちゃったんだよ。
彼女のバックには「お腹に赤ちゃんがいます」と書いた
キーホルダーのようなものがくっ付いてた。
たぶん、雑誌か何かのオマケなんだろうと思う。
安っぽくて切ないキーホルダーだった。
彼女は1人で、その子育ての雑誌を買い
なにかあったら大変だからと、その安っぽいキーホルダーをたった1人でつけた。
一人ぼっちでつけたんだ。
僕はそれが悲しくてたまらない。
それを思うと、今も涙が出てくる。
たった一度きりの人生なんだよ?
どうしてこんなことにならなきゃいけないの?
たぶん、そのことを彼女に言えば、笑って否定するだろう。
でも、そういうことじゃないんだ。
僕は既に泣いてしまってるし、悲しいと思ってしまった。
もう彼女の気持ちとは別にあるんだ。
誤解だろうがなんだろうが関係ない。
そして、それを僕は飲み込めないでいる。
それが悲しすぎて飲み込むことができない。
今、僕の心は彼女への想いで一杯になってる。
少し揺れただけで零れてしまいそうなくらい。
泣いてしまうのだから、たぶん零れてるんだろう。
重たくて、窮屈で痛い。
嘘でも「どうあれ彼女の人生なんだ」と、
昨日の雨に流してしまえばいいとも思った。
飲み込めないのだから、それも仕方ないと思った。
冷たいけれど、できないわけじゃない。
口ではいろいろ言ってるけれど
僕は誠実でもなければ、優しくもない。
身勝手で適当な人間なんだ。
でも、それはしないことにしたよ。
慣れようと思う。
今は、窮屈で痛くて悲しくて
ときどき零れたりもしてるけど
それを日常にしようと思う。
まるで隣にいるように心配し続けながら
僕は笑ったり楽しんだり喜んだり
ときには誰かを愛したりするよ。
5年前、僕は彼女よりも自分の生き方を選んだんだ。
だから今、曲げちゃいけないと思う。
彼女を落胆させた生き方で、彼女を想い続けようと思うんだ。
なにひとつできないんだけど、無意味なことなんだけど
まるで隣にいるように心配してくれる人がどこかに居るってこと
僕、そんなに悪いことじゃないような気がするんだ。
とても静かに、空気みたいにね
きっとそんなこと彼女は気づかないまま時は過ぎていく。
いつか僕のことなんて忘れてしまう日がくるのだろうし
そうなって欲しいと心から願うけれど。
彼女だけにじゃないよ。
僕の知ってる人、みんなさ。
もし、同じような悲しいことがあったなら
同じように想うよ。
そうして、僕の心はどんどん大きくなって
地球をすっぽり入れてしまえるくらい大きくなったら
それってすごいことじゃない?
まぁ、この適当に膨らませた夢物語が
彼女を含めた大切な人から愛想をつかされる理由なんだけどね‥





