自殺願望のある方、ひとりで孤立死の恐れがある方々の見回りをもう5年ほど続けている。
一人につき一回約1時間。私が関わっているのは、地元・新宿の方々30人。
それを月に三回こなす。全て無償の行為だ。
それらの活動が珍しいのか?メディアからの取材が絶えない。今日も雨の中、テレビ局の方がお見えになる。
私が見回りをしている人で、自殺や孤立死した人はまだいない。
しかし、見回りをしている人の隣の人が孤立死していたり、関係しているNPOや民生委員、葬儀社経由で孤立死の現場には数多く立ち会う。
写真は孤立死が起こった部屋の様子↓
中高年の男性がこの部屋で倒れていた。六畳一間の部屋。トイレも共同で、風呂は当然なし。
散乱したゴミからは、強烈な匂いが漂っていた。
部屋の外側↓(手前左側の部屋で孤立死は起こった)
孤立死の現場の様子は、著書「悲しむ力」でも書いた。
孤立死が悪いとは思わない。それも一つの生き方だと思うから。
大勢の家族に看取られても、精神的には孤立している人も、病院勤務時代、大勢見てきた。
核家族化し、少子高齢化が世界一のスピードで進む日本。
東京都の人口は約1200万人だが、世帯数の人数は2012年1月1日現在1,99
私が住む新宿は1,65
地方と都会は若干の違いはあっても、都会ではもはや「単身世帯」はマジョリティ。
「おひとりさま」が老若男女増えていることは、間違いない。
故に、孤立死の問題は「起こるべくして起こった」と言える。
今まで、人が死んで、それが場合によっては何ヶ月も放置され、ウジやハエが湧き、腐乱するような遺体を数多く見てきた。
それらの遺体を火葬し、引き取り手のいない遺骨を預かって、供養してきた。
孤立死の現場に年間、数十件立ち会う者としてこれだけは言いたい。
「孤立死」が多発するような社会は、果たして豊かな社会なのか?いつも自問自答している。
人間の最期と呼べるには、あまりにも壮絶な現場も数多く見てきた。
孤立死の問題は、もはや日本社会の縮図であり、人権問題でもある。
そして誰にでも起こりうる問題でもある。
そのことをどれだけの人が自覚しているのだろうか・・・・?
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