エヌ氏:ご隠居~居たはりまっかぁ。

ご隠居:ブツブツ…

エヌ氏:また居てへんのんかいなぁ、しゃぁないお爺んやで。
      どのみち老人センターのお婆んの尻でも追っかけに行き
      よってんで…ほんまに色気爺じぃが!

ご隠居:何を言いやがんねん、最前からおまはんの目の前で茶ぁ
       飲んでんがな。

エヌ氏:あぁご隠居はん、居たはりましたんかいな。
      ご健勝で何よりで…へへへ

ご隠居:今更、愛想なんか言うて貰わんでええわ!
       ところで、おまはん何しに来よってん、おまはんに貸す
       金なんぞ無いぞ!

エヌ氏:ちゃいまんがな。
      実はなぁご隠居はん、わての知り合いが東京に居てまん
      ねんけどなぁ

ご隠居:そいつが金貸せ言うてんのんか?

エヌ氏:ちゃいまんがな…(話がちょっとも前に進まんがな)
      まぁ聴いとくなはれな。
      その知り合い、言うても一遍も逢うた事おまへんねんけど…

ご隠居:けったいな知り合いやなぁ。

エヌ氏:まぁ宜しがな。
      その人、実装者はん言いまんねんけど、

ご隠居:けったいな名前やなぁ、「実装者」?
       何処までが苗字で、どっからが名前や。

エヌ氏:いや、それはブログのハンドルネームで、まぁペンネーム
      みたいなもんですわ。
      その人、わてと同んなじプログラマーやったはりましてな、
      勿論わたいらみたいなポンコツちゃいまっせぇ、
      開発言語も山のように使こうてでんな、もう何でも創って
      しまはりまんねん。

ご隠居:開発言語とか言うのは、魔法の呪文みたいなもんか!
       わしに魔法掛けて、金ふんだくろ思とんのか?
       あぁ桑原くわばら、桑原和夫。

エヌ氏:何しょうむない事言うてはりまんねん。
       コンピュータのソフトウェア関係でんがな。

ご隠居:あぁ冷べとうて甘いのん!

エヌ氏:もう、ええ加減にしなはれ、その通し柱に荒縄で縛っとい
       たろか!

ご隠居:あぁ悪かった、悪かったて。手荒なことしたらあかん。
       年寄りに何すんねんなぁ、老人は大事にせなあかんて。
       もう、黙って聴くさかいに、ちゃっちゃと話せんかいな。

エヌ氏:せやから…何言おうとしてたんやったかいなぁ…
       あぁ、せやせや。
      でね、その人どっちが本業か判れへんねんけど…
      まぁ主に飯のタネ稼いでるのんがプログラマで、それ以外に
      物書きもやったはりまんねん。
      それがでっせ、そんじょそこらの物書きとちゃいますねん。

ご隠居:・・・・

エヌ氏:これまでに「C言語撃退講座 K&Rはおいて、俺の話を聞け」
      を始め、「Rubyの冒険」、「派遣人間デク」、「SE生態事典」
      なんて言うけったいな、いやそれなりに、そや無くて…
      普通の人ならこんな本書かんわなぁ、とか言う面白い本
      書いはりまんねん。

ご隠居:・・・・

エヌ氏:まぁ本人の言では、一番笑えるライターやったかな?
      笑って覚えるプログラム言語解説書ライターやったかな?
      それとも、開発言語を煙に巻くライターやったかな?

ご隠居:・・・・

エヌ氏:ご隠居、何とか言いなはれ、ここで笑わな笑うとこおまへん
            でぇ

ご隠居:『何とか~』『あはは~』

エヌ氏:まぁええわ。
      中には真面目(?)な解説書もあって。
      「絶対現場主義シリーズ」って、わてが勝手にシリーズにし
      しもたんやけど…
      「C#」と言うコンピュータシステム開発言語がおましてな、
      世間では結構はやってまんねん。
      最初は「絶対現場主義 VisualC#実践講座」次が
      「絶対現場主義 VisualC#実践講座 WEBアプリケーション
           編」
      で、この度新刊の「絶対現場主義 C#入門」が出ましてん。

ご隠居:で、わしとその実装者やらが出した本と、何の関係がある
            ねん。

エヌ氏:水くさいこと言うたらあきまへんで、このブログ始めたきっ
      かけはでっせ、実装者さんのブログを見て、多大なる影響
      をうけてでんなぁ、いまのエヌ氏がおまんねんで。
      ここ、ようと考えて貰わなどんならんわ。
      このブログ、前回正月にアップしてからちょっとも手ぇつけて
      へんねんけど、このブログが無かったら、ご隠居あんさんの
      存在もなかったんやさかいね。

ご隠居:えらい恩着せよんなぁ…
      おまえが勝手にわしを引っ張りだしたんやないかい。

エヌ氏:まぁそう怒りなはんなて、どっちみち暇持て余して茶ぁす
      すってましたんやろ。
      ただ、今回の本、(入門書が実践のティップス集より後で
      出たっちゅうのが判らんけど)よう出けてまんねん。
      世間でオブジェクト指向だの言われてまっけど、何の事
      やら判りにくおまっしゃろ、今までにいろんなオブジェクト
      指向言語の本読んだけど、比喩がいまいちでんねん。
      世界の万物はオブジェクトだ!とか言われてもピンと来ま
      へんやろ。
      実際のプログラムの世界では、普通に使われる言葉や
      ど、きっとプログラマのほとんどの人間は判ってまへんで。
      それが証拠に、わても判らんかったもん。
      それが何と、目から鱗でスパーッと、は判らんかったけど、
      おぼろげに見えてきましたんや。
      ね、すごい本でしょ!
      この素敵な気持ちを、ご隠居はんと一緒にでんな、分かち
      合いたい、この僕の気持♪

ご隠居:何が僕や、気持ち悪いよってに、迫ってきないなぁ。
      まぁ、おまはんの気持ちはよう判ったさかい。
      しかしその本、おそらくわしが読んでも判らんで!

エヌ氏:そんなこと百も承知だっせ~
      わてでも仕事の合間やけど三日も掛りましてんで。
      まぁ、ご隠居さんは顔が広い、1024坪はおます。うん!
      そこででんなぁ、若いプログラマ志望の諸君も大勢知って
      はるやろから、そんなひとが居てはったら、どんどん勧め
      もらおと思いましたんや。

ご隠居:よう判った。
      ただ、わしの顔は1024坪も無いけど、せいだい宣伝し
      といたるわ。
      さぁぼつぼつ、夕餉の支度せなあかんなぁ…

エヌ氏:いやぁ、すんませんなぁ…
     夕餉までご馳走になるやなんて♪

ご隠居:そや無いがな!
      支度するさかい、とっとと往ね(イネ)ちゅう事っちゃ!       

エヌ氏:・・・・


(乞うご容赦 『実装亭炎上の上方落し噺』テンプレート無断使用)



長らくのご無沙汰でございました。
エヌ氏はなんとか生息致しておりました。

今回思い立って、仕事で擦り切れる寸前の指先をキーボードに向かわせたのは…(笑)
前出の「エヌ氏・ご隠居噺」の通り、実装者氏の新刊本のご紹介を初回として、ここのところ気持ちの豊かになる書籍や物品にめぐり会い紹介させて頂きたいと考えたのです。

今年3月11日の東日本大震災以来、直接大きな被害は無かったものの、阪神淡路大震災を目の当たりした人間にとって、地震の恐怖や惨劇は瞼の奥に張り付いています。

今回ご紹介させて頂いた新刊の著者、実装者氏はまさに神戸で震災を経験し、またこの度東京に於いて(さしたる被害は無かったように聞き覚えていますが)強い揺れの中お仕事をされていたようです。
おそらく以前の記憶も頭の中では甦っておられた事だろうと思います。

その関係で、出版も遅くなったようです。


ではその雄姿をお見せしましょう。


書店本棚


これはジュンク堂大阪本店で10月13日(発売予定日は12日との事でしたが)に撮影したものです。
携帯の写メ(写メって言うのも妙な言葉です、メール送信していないし、写しただけなのですから)なのであまり鮮明ではありませんが。

C#入門


この本は、C#と言うプログラミング言語を通して、オブジェクト指向プログラミングの考え方、またその開発現場では実際にどのような事が(さも当たり前に)行われているのか、プログラマのスキルや開発現場自身のスキル・決め事、人間関係も含めたプログラマのあり方まで指南すると言う、通常の入門解説書にはない人間臭い書籍です。

実装者氏の全書籍の根底にある、プログラミングを習得し実際にプログラマとして活躍したにも拘わらず、年齢や環境が変化してもプログラミングと言う特殊技能だけは捨てないでほしい、忘れないで欲しいという氏の熱烈なメッセージがこもっています。

たとえあなたがプログラマで無いとしても、どこかの(大きめの)書店でこの本を見付けたら、立ち読みでも結構です(もちろん買い求めて頂くのがベストですが)一度、目を通してみてください。


なんか、新手のコマーシャルブログになっちゃいましたね。


「たまにアップしてるかと思えば、こんな記事書きやがって!」
…と言うお叱りの言葉も無く、ご清聴を心から感謝いたしまして、本日のエヌ氏のぼやき講座、この辺で幕にしたいと思います。

ありがとうございました。


《追伸》

次回は近々まったく毛色の違ったものを、ご紹介させていただきます。

明けましておめでとうございます。


前回の更新から半年以上が過ぎ、皆さんお元気でお過ごしですか?



昨日(元旦)の朝、妹の所(実家)へ行くのに、駅へ向かって歩いていたところ…


近所の空き地(居宅が取り壊され、更地に雑草が立ち枯れている所)で、すずめ達に混じって薄緑色(って言うより正に鶯色)の小鳥が目の隅に飛び込んできました。


「うん?うぐいすか?」
それにしては羽根の色が美し過ぎる~!


一瞬の出来事で、私の頭上を飛び越え、もう一羽の同じ色彩の小鳥の元へ、空き地の向かいの屋根の上で飛び回っていました。


多分「めじろ」だったのでしょうね。


ま、私に取っては、めじろでもうぐいすでも良かったのですが、お正月早々自分の青い鳥を見たような、「今年は何か良い事がありそうだ!」ととっても浮きうきした気持ちで、駅に向かいましたよ。


去年半ばから、システムの納品後のクレイマー的担当者に翻弄されて、もう散々な気持ちで暮れを迎えたのも手伝って、ほんとに心機一転の兆しのようでした。




昨年暮れの一日、サークル「おゆくみ」の忘年会があり…
丹後半島の松っちゃん(今頃は大雪で、雪下ろしが大変じゃないのかな?)が、私のリクエストにお答えして、とある焼き物を持って来てくれました。

エヌ氏のトレードマーク、お酒(日本酒)に関する物です。


こう言うもので…



エヌ氏のうだ話-お銚子1


そしてこうなって…



エヌ氏のうだ話-お銚子2


こうなるのです。



エヌ氏のうだ話-お銚子3


筒になったお銚子(右)に生酒(キザケ)を入れ、左のポット状になった容器に熱湯を適宜入れ、自分で好きな温度に燗を付けて、手前のお猪口で頂くと言う仕掛けです。


今日はこれから、百合根の卵とじを作って、これで一杯やろうと思っています。




さて、私はお酒も頂くのですが、喫煙もいたします。


この記事をお読みの嫌煙の方(少なくともお一人以上)には、「まだエヌ氏はそんなことやってるんですか!」って叱られそうですがね。


と言っても沢山吸うわけではなく、だいたい紙巻タバコなら2日に1箱程度です。


…で、ちょっとあるお方の影響でこんなものを始めました。



エヌ氏のうだ話-浅草煙管


これは「浅草煙管(きせる)」と言うもので、長さは10センチ程しかない豆煙管です。


しかも「延べ煙管」と言って、羅宇(ラオ又はラウ)と言う中継ぎの竹の管がありません。



そして、若い頃たしなんでいたパイプ(ブライアーパイプ)を引っ張り出してきて、紫煙をくゆらせています。



エヌ氏のうだ話-ブライアパイプ


どちらも、紙巻煙草のようなフィルターがありませんから、そうとうキツイものです。
どちらも2~3服で充分という代物です。


あまり健康的な話題ではありませんから、決して人様にお勧めするものではありません。



今回は、エヌ氏未だ健在という話題をお伝えするに留めておきます。


今年はもう少しこまめに更新をするつもりです。(去年もそんな事言ってたかな?)
またまた、精々ご贔屓にお願いいたします。



大阪野田村 エヌ氏 九拝


前回記事のコメントから…

よく訪ねさせて頂いている実装者氏のブログ「実装者流」に、過去記事が復活されました。
「甲州街道遍路の始末」三部作です。


(壱)調布懐旧編・・・→■
(弐)調布市脱出編・→■
(参)新宿到達編・・・→■
・・・です。


今から二年前に書かれたものですが、私その当時、随分楽しませて頂きました。
ご興味がおありの方は、ぜひご一読ください。


(実装者さんへ・・・コメントのレスより、ご紹介の方が良いかなと、勝手に判断して掲載してしまいました、ごめんなさい。)




さて、前回の続きです。


最高のお天気に恵まれて、このあとどうしようかと迷ったエヌ氏は、とりあえず大川端を散策してみようと、天神橋を北へ渡ることにしました。


橋を渡りきって右(東)へ折れると、大川端の遊歩道(公園・南天満公園だったかな?)に降りることができます。


何やら水音がするので、中之島の突先を見ると、大量の水が45度程の角度で放水されています。


エヌ氏のうだ話-放水

木立に邪魔されて、その綺麗さがお判り頂けないかも知れませんが、日差しの角度が少し違っていたら小さな虹も見えたかも知れません。


少し歩くと、「ねんねころいち」の子守娘像と、子守歌の歌詞が彫り込まれていました。


エヌ氏のうだ話-ねんねころいち

♪ねんねころいち 天満の市よ 大根揃へて舟に積む
 舟に積んだら どこまでいきやる 木津や難波の橋の下
 橋の下にハかもめがいやる かもめ取りたや 竹ほしや♪


その歩みを進めると、歩行者や自転車専用の橋が大川に渡っています。
それを渡ると、大阪城の北西側、片町口にたどり着きます。


エヌ氏のうだ話-歩道橋から大阪城を望む

いつもなら、この橋を渡って、大阪城に向かうのですが、今日はそれを止めて、桜宮(さくらのみや)に向かう事にします。


川には赤い提灯をぶら提げた、屋形舟風の小舟が、中で宴会でもしているのでしょうか、カラオケの陽気な唄声を響かせて通り過ぎて行きます。


エヌ氏のうだ話-屋形舟?

この界隈は、大阪でも有名な桜の名所、川の端はソメイヨシノ、もう少し足を延ばせば遅咲き(八重桜が多い)で有名な造幣局の通り抜けです。


さすがにこの時期、桜花のかけらもありませんが、静かな散歩道です。
中之島と違って、ほんとに静か。


そろそろ造幣局の近くだと思っていると、大きな橋の下をくぐり抜けました。
桜宮橋(通称「銀橋」)です。

下から見上げていても仕方ないので、橋の袂の階段を上がってみました。


エヌ氏のうだ話-桜宮橋


エヌ氏のうだ話-造幣局

造幣局と国道一号線を挟んで反対側の泉布観が、どうやら工事中のようです。


エヌ氏のうだ話-泉布観

娘が幼稚園の頃、ここで子供達の絵画が展示された事を思い出して、ふと懐かしく見入ってしまいました。


この遊歩道のほとんどの木が桜で、この時期その木々は散歩する人たちに、有り難い木陰を作ってくれています。


エヌ氏のうだ話-木陰の小径

ベンチもそこここにあって、のんきに昼寝をむさぼる小父さんの近くのベンチに腰を下ろして、休憩にしました。

持参したお茶を飲みながら、宇江佐真理さんの短編小説を一編だけ読んで、さて休憩終了。


大川の遊覧船乗り場で、ひょっとしたら中之島の西橋に舟着き場があるので、そこに向かう舟でもあれば、優雅に舟で散歩を終えるのもよしかな?と、考えたのですが、あいにく遊覧だけで元のところへ戻るだけらしくて、その考えを断念しました。


少し行くと、源八(ゲンパチ)橋が見えます。


エヌ氏のうだ話-源八橋を望む

江戸時代には、渡し舟でもあったのでしょうか。


橋の袂から道路に上がって、大阪環状線の天満駅を目指す事にしました。


大阪天満宮(天満の天神さん)を訪ねても良いかとも思ったのですが、方向が反対なので、今回は見合わす事にしました。


さて、喉も乾いて、ここらで冷たい生ビールでも呑めば極楽至極。


天神橋筋商店街を北へ抜け、駅横の路地を入ると、昼間から営業している居酒屋がかなりあります。

一番汚そうな店を見付けて(失礼)、入ってみるとウナギの寝床、二間半間口の奥行六間余し、カウンターが奥まで続いています。


夕刻には少し早いカウンターには、ポツリポツリと小父さんが座っています。


一番奥の小父さんの一つ空けて隣に座って「生ビール!」


枝豆をつまみながら、ポメラ(携帯用のテキスト入力文具)を引っ張りだして、前日の居酒屋4周年の記事を、下手くそな手つきでポチポチと入力していると・・・


隣の小父さんが「あのぉ、それってポメラですよね、使い勝手はどんなもんですか?」と声を掛けて来られました。


「実は前々から気になって、買おうか買うまいか迷っているんですよ」ってお話で、長所と短所を詳しく説明して、「今度もう一度大型電器店で思案してみます」とおっしゃってました(笑)


結構、あちらこちらと散歩(ウォーキング?)をされているらしく、昨日は豊中・服部緑地公園、今日は私と同じ中之島バラ園と歩いてらしたそうです。


まさか、この居酒屋でそういう方と出会うなどとは、ここから先思っても居ませんでしたが、なにやら散歩の仕上げに「縁」らしきものを感じて、嬉しい一日になりました。


・・・とさ。


長文、お付き合い頂きまして、ありがとう御座いました。