本日はあるフリートレードゾーン(FTZ)(自由貿易地区)に行って、そこで営業をやっている運送会社の社長と話をしてきたのですが、最近多くなっているのがBOIの輸入免税原材料の再輸入とでも言うのでしょうか、一旦BOIを使って輸入免税を受けたのですが、製品として輸出できなくて - BIS19条も同じですが、BOIの奨励を使って免税で輸入した原材料は1年以内に輸出しないと輸入税と追徴金(金利)を支払わなくてはならない - FTZを使って一旦輸出したことにして再輸入をして原材料を使いたいと言う話だそうです。


FTZを使うと、海外扱いになりますからそれは出来るようですが、それにしてもあまり上手な使い方ではありませんね、と言うような話になりました。実は、FTZと言うのは色々な使い方がありまして、

1.FTZにいる間は外国から入る原材料、及び製品の輸入税の免税、VATの免税となります。期間はなく、いつまでも置いておくことは出来ます。と言う事は何時でも出せると言う事でもあります。

2.タイ国内の原材料、及び製品であってもFTZにいる間はVATが免税となります。

3.基本的に非居住者でもFTZに物を保管しておくことはできます。

4.FTZ内に会社がなくとも、FTZ内に物を保管しておいて、輸出入することが出来ます。

5.FTZ内で展示会が出来ます。例えば、日本の新製品をFTZに持ってきてお客様に見せてその後で日本に送り返すことが出来ます。その時は、輸入税、及びVATが免税になります。

6.IPO業務が簡単になります。

等々、色々な使い道があると思われます。


BOIを使っての原材料の免税措置と言うのが、かなりの面倒な作業であると言うのが一般的な日系企業の感想のようですが、実は非常に簡単な方法はありまして、自社でやらずにアウトソーシングでBOIのIPOの奨励を受けている企業を使うとか、FTZを使うとかを考えてみても良いのではないでしょうか?高いお金を払ってBOI担当を雇っても、結局税務署や税関から罰金が来てしまうと言う話は多々あるようです。

「“じゃ”の道は蛇」とも言いますし、専門家に任せた方が安心ですし、結局は安上がりではないのでしょうか?



日本コンサルティング株式会社

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