音の比較 HDD vs SSD | オーディオの楽しみ

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アップルのスティーブ・ジョブズはテレビの公開インタビューで(アップルのサイトで配信された)、アドビのFlashについて、衰退しつつある技術、と言っている。ビジネス絡みの話とは言え、すごい自信だ。理由としては消費電力なども問題としているが、何と言ってもHTML5が台頭しつつある技術ということらしい。
ジョブズはまた、アップルのような企業は将来性のある技術を選択しなければならない、アップルは、ソニーが開発した3.5インチFDDをいち早く取り入れたし、インテルが開発したUSBもいち早く取り入れた、とも述べている。
そのアップルは今、MacBookとiPodで、SSD型(すなわちフラッシュ・メモリー。以下同じ)への転換を図っている。ほとんどのMacBookは光学ディスク・ドライブもHDDも載せていないし、iPodも、HDDはClasssicモデルだけだ。
このままいくとアップルは、デスクトップ機を除けば、外部記憶媒体としては全面的にSSD型に移行しそうな勢いだ。

アップルは10年ほど前に、HDDオーディオを提案した企業だ。確かにHDDは、光学ディスクに比べて便利だった。しかし、音質もいいというのを市場が理解し始めたのは、ずっとあとになってからだ。
アップルがiPodやiPadにSSD型を採用するのは、スペース上の理由だと考える人が多い。また、SSD型はHDDに比べてアクセス速度が速い上、消費電力が少ないから、それも理由としてあるだろう。
では、音はどうなのだろう?

私は最近、NAS用としてSEKITOBAのSSD、パソコン内蔵用としてIntelのSSDを導入した。これまでも、パソコンの起動用ディスクとしてはSSDを使ってきたが、音楽データ用としてはNASも内蔵用もHDDを使っていた。
それで、HDDとSSDの音の比較をしてみた。
結果は、SSDの方が良い。HDDも決して悪くはないし、特に光学ディスクに比べればかなり良い。しかしSSDは、はっきりと更にもう一段良い。
比べれば、HDDは、わずかに粗い感じが残る。SSDはそれがなくなり、音のあらゆる要素があるべきところに貼りつけられたようにがっしりと安定した感じがある。音の入口としては、これで決まりだろうか、とまで思わせる、相当にスリリングな音だ。
音楽ビデオを見ても、やはりHDDよりSSDの方がもう一段良い(音も画質も感動的ですらある)。

音楽ファンというのは、1万円のラジカセを買う人も、100万円のシステムを買う人も、関心は一つ、それは音だ。(映画だって、どうせならいい画質で見たいと思うだろう)
iPodは、立派なオーディオ機器だ。
「やっぱ、最後は、音でしょ」と思うのは、私だけだろうか。


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(オマケ) SSDの画質

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iTunes Storeで、ディズニー映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を買って、SSDにダウンロードして観た。素晴らしい色彩、素晴らしい音楽、素晴らしい人物・動物表現、ヒューマンなストーリー、どれをとってもピクサー最高の出来だ。制作の総指揮は、スティーブ・ジョブズの下で「トイ・ストーリー」を作ったジョン・ラセター。ピクサーがディズニーと合併したので、ジョブズは今やディズニー社の筆頭株主になった(同氏はアップル社の株はほとんど持っていない)。同氏がこういった映画を、最高の画質と音質で観てもらいたいと思うのは、もう職業的動機となってしまっている。