アレクサンドロ原田です。
自分を顧みず奉仕や寄付をする
分け与えるという意味で解釈されがちなカードが今回の金貨の6です。
自己犠牲とか滅私奉公とか日本人が、特に古い世代がいかにも好きそうなキーワードが当てはめられていますが、このカード、絵をよく見るとそんなこと言ってないんです。
むしろ逆です。
確かに真ん中の人が周りの人たちに金貨を分け与えていますが、その与える金貨をどうやって確保したか、想像した事ありますか?
右下にチラッとビルが見えており、彼の服は商業で成功した商売人のように見えます。
つまり、かれは与える前に自分自身の取り分をしっかり確保しているのです。
その上で、私は十分稼がせてもらったから社会に還元します、ということで恵まれない人たちに分け与えているのです。
自分が苦しいのに分け与えたり、身体がボロボロなのに滅私奉公するなんてことは、全くしていないのです。
むしろ、そんなことはするなという戒めの絵のようにすら感じます。
無い袖を振れば自滅します。自滅したら寄付もボランティアもできるわけがありません。
まず自分が豊かになりましょう。
自分の仕事をする時間を確保しましょう。
それが出来て初めて寄付とかボランティアとかする余地が生まれます。
無い袖は振れません。