NPOはボランティアじゃないよ | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

行動理論に基づき、多様な発達をしている
子ども達への関わり方をお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

さて、NPOは無償ボランティアをする団体だと
誤解をしている人が多いように思います。


実は、NPOは地域の課題を解決するビジネスになります。
だから、お金を生み出すことができなければ経営はできません。

しかし、人々はNPOを無償ボランティアだと思っているようで
「どうしてボランティアなのに、受講料がいるのですか?」
とおっしゃる方がいます。

NPOも会社と同様に、儲けがなければ経営できないのであります。

無料のセミナーや講座は行政(教育関係機関等)が関わっていて
税金で成り立っているのです。
スポンサーがついていることもあります。


だから、会場利用料も、
講師にお越しいただくための交通費や宿泊費、講演料、
セミナーを準備するための諸々の経費や
人件費が税金で賄われていることを
ご存じではないのでしょうか?


それとも、障害者をかわいそうな人と捉えて
セミナーは無料で当たり前と思っているのでしょうか?

よく分かりませんが、
もしそうであれば、そろそろ障害者をかわいそうな人といった
捉え方をやめないといけないでしょう。

障害者をかわいそうな人と思っている以上
この世の中から差別や偏見は消えていきません。


「無料」がいい人は、
行政が税金を使って主催する
セミナーや講座に出ればいいだけのことです。

民間に無料を強要する必要はないのですね。

つまり、私はNPOの運営者になりますから
会社経営をしているのと同じなのです。

だから、セミナーを無料にして
NPOを解散(倒産と同じ)させるわけにはいかない
ということをご理解ください。

NPOを解散(倒産)させたら、
今、私達がやっている
社会問題(多様性を認められない教育)を
解決するための社会活動は続けていけなくなるのです。


行政がやるときは儲けはいらないけれど、
民間がやる場合は儲けが必要なのは当たり前のこと。


『思い』だけではお金は回らないのです。

従来のNPOは慈善型でもよかったけれど

今のNPOは事業型でなければ続かないのです。

だから、商品戦略、流通戦略、プロモーション戦略が必要です。

引き続き、ビジネスで社会貢献をがんばっていきたいと思います。

あしからず。

 

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2015年9月26日(土)に開催する
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日本インクルーシブ教育研究所の中谷美佐子の
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今回のテーマは「本音と建て前、言語と非言語コミュニケーション」です。
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講師は県立広島病院小児感覚器科主任部長の益田慎先生と
広島大学大学院医歯薬保健学研究院講師の石附智奈美先生です。
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