加齢黄斑変性症、約２時間３０分の手術・その後の治療、アイリーア硝子体注射(眼の玉に注射)…体験記

加齢黄斑変性症、約２時間３０分の手術・その後の治療、アイリーア硝子体注射(眼の玉に注射)…１５回の体験記

１…発症から入院
２０１３年の１月ごろ、このブログを書いていたところ目の疲れを覚えて２時間に５分ぐらいは近くの公園で遠くを見るなどして目の疲れを取っていた。当時はこれで眼が休まったのかそんなに気にもしていなかった。その後、この目の疲れが頻繁になってなんとなしに右目片目で物を見ると中心部に白い幕が張ってあるように見えた。そして両目で物を見ると歪んで見えたのでこれは「あかん」と思い近所の眼科に駆け込んだ。

そもそも眼科で治療を受けるのは初めての経験、先生はこれは「網膜の下で出血があってその血の痕跡」だといってここでは手術できないからとある病院の紹介状を書いてくれた。

２…加齢黄斑変性症の手術
病院の医師はこれはすぐに手術をするから明日の朝に入院の荷物などを持ってこいという。手術は通常約２時間ほどかかり網膜下に溜まっている血を取るもので入院も約２週間だということだった。

手術の麻酔は眼の後ろ(こめかみ)から注射で打たれがこれは少し痛かった。局部麻酔で耳は聞こえるので神経はこの耳に集中して先生らの会話と目の中でゴリゴリする手術の音を聞いていた。この目の中のゴリゴリはまったく痛くはなくただただ精神的な苦痛だけだった。この手術では眼球の中にあるゼリー状のものをすべて取り出すためにこれに時間がかかったらしい?。この手術は予定より３０分遅れて無事終わり痛みも最初の麻酔だけで心の中では「痛くなくてありがとう」という感謝の気持ちが沸いてきた。

３…寝るのはうつぶせしか寝られないのも少ししんどい気分
昼寝も夜寝るのも目を下にして寝るようにと指示された。つまり、うつぶせであるが、これは相当意識しなければならない。そして夜は看護師がライトを持って見回りにくる。朝は医師の診察がある。先生は、
「順調ですから予定通りの二週間で退院できます」という、
そしてその退院予定の３日前の診察で…、
「網膜剥離の疑いがあるので退院は延期します」

４…網膜剥離の再手術
結局のところ網膜剥離の手術を受けた。先生によると手術は約１時間３０分ぐらいですというので先の手術からすれば１時間も早くまったく痛くなかったので安心していたらそれが麻酔の効きが悪かったのかこれはかなり痛かった。その先生が、
「痛いですか?泣きたいぐらいの痛さを１０とすれば今はどれぐらい」と聞くが、その手術には若くて美人の看護師が横にいる。ここで男なら１０とはいえないから、つい、
「はい、７ぐらいですと」答えてしまった、すると先生は、
「はい、７ですか?それならこのまま手術をします」

この手術室に向かうために車椅子に乗せられて廊下を移動していたら前から歩いてくるこれも若くて美人の看護師さんから、
「あら、今から手術なのね…私も応援しているからガンバッテね…」と背中をポンと押された。これには感激して勇気をもらったが、これは１回目の手術の時で今回の２回目も同じシーンがあった。しかし、これは看護師のマニュアルにあるようで２回目はそんなに嬉しくはなかった。

５…退院
二週間の予定が網膜剥離の手術で一か月と３日の長期入院になってしまった。それから一か月に１回は診察を受けていたが、半年ほどした時にまた網膜下の毛細血管から出血の痕があるといわれた。そして視力は０、４ほどになり先生からアイリーアの注射を打つといわれた、私は、
「先生、注射って眼に打つのですか?」
「はい、チクリと痛いだけです…それに時間もそこのベッドで５分ほど」

６…アイリーア注射
「眼の玉に注射」これを思うと夜も寝られなかった。そして注射の日になった。これはまず麻酔の目薬を３分間隔で４回ないし５回さしてその後眼をプラスチックのようなもので目を開けたままにする。もちろん目は見えるから先生も看護師も鮮明に映る。ついでに注射の針も目の前にある。

結果的には先生のいわれたチクリ程度(麻酔の点眼４回)、ないしは無痛(麻酔の点眼５回)で終わるが、その注射の液が目の中を渦を巻いて入ってくるのが見えるのがかなり怖い。ベッドに寝てから目の消毒、注射までの時間は５分程度だがこの５分の長いこと～長いこと。

７…２回目のアイリーア注射
１回目と２回目３回目までは１か月の間隔になる。それ以後は私の場合は５週間～６週間の間で打ちました。これは症状によっても変わるらしい。その２回目の注射だが、一度経験しているといってもかなりの不安になる。それに副作用か?その日の夜から朝にかけて目が真っ赤に充血したので病院にいったが、これは炎症の目薬をもらってその日のうちに治っている。この副作用は１回のみでその後はない。

８…今回で１５回ほどの注射を打った
まだ視力は０,３程度で目の歪みはそのまま、この１５回目までにも毛細血管から出血したり、水が溜まったりしてアイリーア注射を続けてきた。先生は今回の目の写真が一番いいといってくれたが、次の５週間後にはまた注射の予約が入っています。ちなみにこの注射１本の治療費は１５万円前後と高い。これは診察費とか薬で各病院には違いがあるらしい。保険適用ですから高齢者や低所得者によっても違い１割負担～３割負担になっています。

９…まだ完治していません
２０１３年１月ごろ発症、そして加齢黄斑変性症の手術、網膜剥離の手術、それに１５回目のアイリーア注射治療(２０１６年１１月１６日)の記録になっています。眼の玉に注射～怖いですよね～こんなものは何回しても慣れません。しかし、発病したものはしょうがないからせめてこれを読んで心の準備をしてください。