義理チョコ伏見稲荷大社の奉納演奏…1200年前からあった秋の収穫祭・新人巫女さんの発表会「820年・稲荷17巫女ダンサーズ」凛ひとえさの画像 65話

稲荷神社ではそのころの奉公年齢の15歳になると神職と巫女さんの学校に全国の宮司、神官の子息が入学してくる。2年の全寮制の短期専門学校だがここを卒業しなければ全国の稲荷神社は元より村社のような神社でも神官にも巫女にもなれなかった。

秋の収穫の終わるこの時期の毎年11月26日に来年の3月に卒業する神官と巫女の雅楽の演奏と舞が披露されている。これの人気は巫女さん17名のグループの「稲荷17巫女ダンサーズ」だった。この17というのは巫女の年齢だが稲穂の17にもなり縁起物として老若男女にも大人気になっている。

もちろん若者には熱狂的な人気で奈良や和歌山、それに四国からも収穫したばかりの新米を一斗(10升、約15キロ)を小分けして持ってくる。これはまだ通貨がそんなに出回っていない時期で米が貨幣にもなっていたからだ、ほとんどの若者は野宿で都にくるが旅籠に泊まっても米2升~3升で夜の食事と朝の食事、それにおにぎり二つと漬物の弁当を付けてくれる。それに茶店での昼飯も米2~3合で食べられた。

木版のメンバー紹介3色カラーバンフは米1合と高いがこれが京の都のお土産にもなっていた。この秋の収穫祭の「稲荷17巫女ダンサーズ」の入場料は無料だが、そこは律儀な青年が多くて米を一升をお賽銭代わりとしてお供えしていた。つまり、米10升で和歌山だったら3泊4日ぐらいの旅ができていた。そしてこれも収穫が終わった後ということで結婚ラッシュでその新婚旅行にもこの稲荷神社への観光コースが大人気だった。

鳥居前の大和大路には素泊まり宿から高級旅館までが軒を並べて看板には「徳島稲荷参拝講宿」「越後稲荷参拝講宿」などと書かれてこの稲荷神社の人気がわかる。1200年後の今は旅館こそ1軒もないが、世界中から外人観光客が訪れて外人観光客の人気度ナンバー1に3年連続になっているが、このナンバー1というのは当時(日本国内の観光人気)とまったく同じになる。

この巫女さんの舞はお祓いをしてほしい信者
(米3升以上の有料・1、5キロ~)が一定集まると神楽殿に信者を座らせてその前で雅楽の演奏とともに巫女さんの舞が始まる。ただ、これは一般参拝者も神楽殿の前で観ることができるのてこの巫女さんを目当てに朝から陣とっている若者も大勢いた。

それぞれパンフを手に持ちあれは「リーダーの紗耶香」、「右端の巫女さんは17番の里佳子」などと声援を贈ってはいたがその都度警備員に「静かにするように」と注意を受けていた。しかし、若者は増えるばかりで稲荷神社三代目の宮司の伊蔵は頭を痛めていた。そしてフォックス警備保障の隊長に相談していた。狐の隊長は、
「伊蔵さま、今朝も若者が朝から100名ほど来ています」
「そか、それは嬉しいが、巫女はあの神楽だけが仕事ではなくて神事の受付やお守りの販売もしている。それを観ようと押しかけるから人気の巫女の前には人の垣根ができて一般参拝者の迷惑にもなっている」
「それに巫女になりたいという若い女性に一日に何回も応募方法を聞かれて私らも困っています」
「そか、だからといって若者に参拝するなとはいえない」

そこで考えられたのが若い新人巫女を集めたユニットを組んで年に一回だけ披露する。その代わりにこの日以外は参拝時間を規制することになった。つまり、表参道から本殿、それに千本鳥居までの通路にロープを張り一方通行で立ち止まれば警備員が注意して歩かせるという方法になる。これでは目当ての巫女さんとなかなか巡り合わないので若者は諦めてこの11月26日の奉納演奏を待つことになった。

この公演の2日前からはお山のすべてを開放して全国からの若者の野宿も許されていた。そして神社からは朝は温かいおかゆ、昼はおにぎりの無料接待、夜は暖をとるために火焚祭も行われていた。もう開演時間の午前11時30分前には約8千人の若者が外拝殿の舞台の前に集結していた。そしてこの「秋の収穫祭・奉納演奏会」が開催されお目当ての「820・稲荷17巫女ダンサーズ」のショーが始まると多くの若者が熱狂のあまり失神するものが続出していた。フォックス警備保障の人間に化けた狐の警備員もこの熱狂ぶりに驚いて狐から人間に戻る狐もいてさらに観客はこれにも驚いて失神していた。

伊蔵は、
「なにはともあれ失神者は多数でたが死亡や重症の怪我人がでなくてよかった。フォックス警備保障の隊員に厚くお礼を申し上げます」
「いや~それにしても正月の3が日で約200万人もの初詣客で慣れていると思ってはいたがあれらの若者の熱気には負けます」
「それに演奏会が終わった後には若者がゴミ拾いをしているのが嬉しかった」
「そうですね~神聖なお山にはやはり神聖な心が宿るようです」


ちょうちょ…その「奉納演奏」が今年も開催されます。11月26日午前11時30分で無料。出演者は「凛ひとえ」剣舞「今野永華」尺八「大山貴善」ベース「虎之」…「SHAMIーRAGA」「Novom」の皆さん
カメラ…伏見稲荷大社 奉納演奏のポスター・おたべちゃんの双子の妹の巫女ちゃん

 

 

 

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