つづきです。オールオンフォーの治療の実際に関するブログはこちら
木村洋子のブログ
リスボン、旧市街の街並み

母の経過を聞き取り、何度も書き直して、ICU担当のドクターに説明する
予約を取り、ICUの片隅で担当ドクターに説明しました。
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ICUの中、ドクターは休まず働いていました。

このドクターは、最初のドクターとは違いましたが、非常に理知的な顔
をした優しそうなドクターで、英語で「遠い日本からよく来ましたね。
お母さんも安心ですね」と初めにねぎらいの言葉をかけてくれました。

私は、胸一杯に張り詰めていたものが、一瞬で溶けていくような安心を
感じました。私の英語でメモを見せながらの私の説明を静かに、一生懸
命聞いてくれました。2,3の質問をやりとりしたあと、治療方針につ
いての説明をしてくれました。

医師の診断では、母の症状は、「~~~~~~~」(何となく聞き取れ
るが、聞いてもわからない専門用語)原因はおそらくアレルギー的なも
の。さらに、母が飲んだ薬との因果関係は定かではないが、リスボンで
は、アフリカとの行き来が多く、抗マラリア薬で同様の症状や、アレル
ギー反応を経験したことがある。と説明してくれました。


治療方針としては、まずステロイドによる治療を行い、反応が良ければ
一定改善したところで輸血を少量ずつ行ってみる予定とのことでした。
初めに言ったように、赤血球が何らかの理由により、体内で破壊され、
それが腎臓に集まってきており、腎機能が追いつかない状態であり、
安易な輸血は腎不全を誘発し命に関わることがある、と素人にも、大変
わかりやすい説明をしてくれました。

つづく