さらに続きます。

よかれと思って送り出した世界一周旅行の途中で、船を降ろされ
遠い異国の地で、ICUに入って明日の命も知れない母。

来る前に聞いていた保険会社の提携の海外の事故などに対応してくれる
アシスタント会社に電話しました。東京の番号につながり対応はこの電話
でしてくれるそう。私は現地の人が来て助けてくれるとばかり思ってい
た私は不安になりました。幸運にも、海外で使える携帯があったから
よかったものの、もし持っていなかったら、公衆電話から東京にかける
だけで一苦労だっただろうし、ましてや詳しい話はできなかったでしょう。

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時は2003年8月 ヨーロッパは40度を超す猛暑で保険会社の手配したホテル
までの道で街並の向こうの海を見ながら、この地で一人で母を見送ること
になるのかもしれないと絶望を感じ、何をすればよいのかと考えました。


ホテルに帰ってまた保険会社に電話したところ、病気が重病なので、自家
用ジェットを手配するのでそれですぐ日本に戻って来た方がよいと説得さ
れました。費用を聞くと3000万円かかるとのこと。保険でカバーでき
ない部分は自己負担とのことでした。

まだ、病状や原因、治療法さえわかっていない状態で動かすなんて、どう
考えても納得できず、私は待って欲しいといいました。
そうすると、ドクターが電話にでて、過去にそのようなことを言って、
手遅れになって亡くなった人がいる、などと今起こっていることが信じ
られず半ば呆然としている私に、繰り返しジェット機をチャーターする
ことを決意するように促すのでした。

つづく、ちょっと長くなりそうです。オールオンフォーに出会うまで
まだしばらくかかります。
オールオンフォーについて知りたい方はこちら

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