ゴマが好きなくせにジャパニーズ、日本のゴマ自給率があまりにも低すぎる。
0.1%って、危機じゃないですか? 「都会」と「田舎」をつないで日本を元気にしたい、我らgreensmile(グリスマ)で、何かできないだろうか? ということではじまった、東京ゴマ0→1(ゼロワン)プロジェクト。
どんなプロジェクトかと言いますと、東京都(島嶼部を除いて唯一の村)檜原村の耕作放棄地を開墾して、ゴマ畑を作り、製品化して売ろうという六次化プロジェクト。
目的は儲けではなく、いつか日本のゴマ自給率をせめて1%まで上げたい! というかなり壮大なものなのです。
はじまったのは、2013年5月。
5月と6月に、まずは土地を開墾し、種をまきました。その時の様子は下記をご覧ください。
5月の様子
6月の様子
7月13日、プロジェクトとしてのイベントとして3回目のこの日、檜原村のゴマ畑の草取りを行いました。
なんと、集まったのは、32人! 連日35度を超える真夏に、こんなに多くの仲間が集まりました。
今回は、真夏のイベントということもあり、いつもの畑作業、BBQ、ワークショップに加え、川遊びを行いました。
さて、ゴマ畑。
5月と6月に種をまいたゴマが、立派に育っておりました。
1回目と2回目に参加した仲間は、ゴマの葉っぱを見る目が違う。なんというか、まるで子どもを見守るかのような顔で……。
まず長女5月植えちゃん、彼女は、私のひざ(ひざ下は短め。ここがもっと長かったら人生が変わっていたはず)くらいの高さまで成長し、かわいいゴマの花を咲かせていたのです。
二女6月植えちゃん、この子は、ようやく5~10センチになったところ。
「大事な娘に変な虫は近づけん! 」そんな頑固おやじよろしく、周りの草を抜きまくりました。
抜いた草も無駄にはしない。無農薬で育てている大事なゴマちゃんの周りに草を置くことで、カリウムとなって栄養を与えるとのこと。
大人たちが、斜面の畑に這いつくばって草取りする姿、これは、なかなかのものでした。
草取りだけではありません。ほら、種まきのとき、花咲かじいざんみたいにまいたやつらがいるから、密集して生えているものも多く、間引きという作業もありました。
間引いたものは、「なんで、あたいが抜かれるのよっ! 」なんて顔をしていたので、ポットに入れて希望者が持ち帰りました。おうちのベランダでも、ゴマを育ててもらおうという、里親制度の一種です。
都心のようなヒートアイランド現象がないと言っても、この日の気温は30度を超え、日陰のない畑は相当暑い。みんな汗をだらだら流しながらの作業です。でも、なんか、楽しいんですよね~。
30人もいたので、あっという間に草取りと間引きは終了しました!
場所をお隣の畑に移しまして、じゃがいもの収穫をやったり、そして、檜原村の在来種で貴重な大豆であるすずの大豆の植え替えもやりました。いつもは、檜原村在住の竹さん(この畑の管理人)がひとりでやる作業も、この人数でやるとすぐに終わってしまいます。やるね、64本の手。阿修羅マンもびっくりよ。
午後1時をまわり、お腹もぺっこぺこ。
竹ハウスに戻ってBBQです。なんて言っていたら、村の人が、採れたてのきゅうりをおすそ分けしてくださいましたー。冷やして味噌つけて食べようよっ。
いつものように村の酒屋永喜屋さんでビールを買って乾杯しました。
今回は、小さな参加者もいたので、子たちもBBQのお手伝い。たいてい余るお肉や野菜、今回は瞬殺でした! よく食べましたね。
お腹がいっぱいのところで、すぐそばの川で川遊び。子たちは水鉄砲の打ち合いで大はしゃぎ!
と、思っていたら、案外大人の方が、ビーチボールで大大大はしゃぎ。日ごろなにかつらいことでもあるんでしょうかね。パンツまで浸水するメンバー続出。いやいや、笑った笑った。
引き笑いで肺が苦しくなってきたころ、クライマックスのワークショップの時間です。
このプロジェクトは、ゴマを育てるだけではなく、それを何らかの形にして販売する六次化ですから、体だけではなく、頭も使うのです。
3チームに分かれて、アイデアを出しまくりです。
今回のテーマは、「どういう商品にして販売するか? 」のブレスト。
さっきまで、川のなかで、うひゃうひゃ言っていた人たちとは思えない、真剣な話し合いです。
(毎度、グリスマに集まってくるメンバーのこのギャップっぷりが、私は大好きです)
どんなアイデアが出たかということは、企業秘密とさせていただいて。今回も、3チームとも度肝のアイデアがたくさん出ました。収穫後の販売が、猛烈に楽しみになってまいりました。
ワークショップが盛り上がり過ぎて、バスの時間がギリギリ。
最後に、みんなでバス停近くで記念撮影。今回初めて参加してくれた仲間も多かったのに、みんなの指を見てください。
“ゴマ”を表現しております。(撮影:村の人)
1回目より2回目。2回目より3回目。だんだん盛り上がって仲間が増えている「東京ゴマ0→1」プロジェクト。
まずは、東京の檜原村からゴマの自給率アップに向けて張り切ってまいります。
今からでも遅くありません、新しい仲間は随時募集中です!
毎度参加するたびに、ゴマが大好きになっていく、黒川豆でした。
かしこ。
こぼれ話:
総勢32人で、畑をにぎやかし、BBQで騒ぎ、川ではしゃぎ。
何事かと見に来る村人とたくさん遭遇した今回のイベント。
今後、もっと、村人とからんでいきたいと思いました。