今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba -5ページ目

Sun 240623 直近♡大阪編/大和八木の大盛況/夜の北新地で「今井先生ですか」 4541回

 直近シリーズの評判がすこぶるいいので、今日もまたちょっきん、1ヶ月も2ヶ月も前の京都の旅の記録はまた封印し、6月21日と22日、マコトに短い大阪への出張旅行の記録を書くことにする。

 

 6月21日は「夏至」の1日だった。もう夏至は2日も前のことである。これから6ヶ月、冬至までの半年間で、昼の時間は一気に6時間も減り続ける。1ヶ月で1時間=60分の減少、ということは1日で1分の減少。今日は夏至から2日目の623日だから、もう昼の時間は2分も減っちゃった。

 

 何事にも極端が大好きなワタクシであるから、1年で一番好きなのは夏至と冬至なのである。どんどん昼の時間が減っちゃったり、どんどん夜の時間が減っちゃったり、そういうのは大キライだ。一番イヤなのは、「中庸の徳」を絵に描いたような春分の日と秋分の日。今井君とは、その程度のヤツである。

 (6月21日、夏至の夜の奈良・大和八木190名の大盛況 1)

 

 6月21日、午前11時のヒコーキに乗って大阪に向かう予定だったけれども、ワタクシは午前4時にはガバッとベッドから出て、オウチの周りの散策に出かけた。

 

 東の空は「まもなく雨になります」と予告する美しい薔薇色の朝焼けになっていて、しかも見知らぬ青年が一人、その朝焼けを動画に収めていらっしゃった。

 

 オウチを出たのは午前8時半。すでに東京は強めの雨が降り出していて、ホンの4時間前にはあんなにキレイに晴れていたのがウソのようだった。

 

 遅れていた「梅雨入り」が発表されたのはそのすぐ後。11時にヒコーキが離陸する頃には、その日の荒天が予想されていて、CAさんたちがかなり慌ててランチを配っていた。

(まもなく伊丹空港に到着。ヒコーキの窓からの風景の中で、1970年万博のヒーローが白く両腕を広げている)

 

 大阪に到着してワタクシはすぐにランチをいただく予定になっていたので、ヒコーキのちらし寿司ないし稲荷寿司ランチは、丁重にお断りした。だって諸君、キュッと強めに冷やしたお寿司、我がポンポンにはなかなか厳しい食物なのである。

 

 というわけで、21日夏至の日のランチは、阪急百貨店うめだ本店12階の「本かつ喜」。もちろん選んだのは「四元豚ヒレカツ膳」の一番大きい160グラムのもの。「あれれ、それって6月14日にも召し上がっていませんでしたか?」とおっしゃるアナタ、アナタはマコトに熱心な今井ブログの読者なのである。

(阪急百貨店うめだ本店12階「本かつ喜」、四元豚ひれかつ膳の勇姿 1)

 

 諸君、この店はいい。何より熱気が素晴らしい。入店するまで30分、長い列に並んで我慢しなきゃいけないが、それでこそ大阪だ。大阪の人は、ランチに命をかけていらっしゃる。せいぜい100年の短い人生だ、ランチは1年300日として人生3万回、オトナとして外で食べるランチは、1万回ぐらいしかない。

 

 だから今井君も、ランチは夢中で楽しみたい。大阪は強烈なインバウンドブームであって、デパート最上階の「本かつ喜」なんかでも、韓国語と中国語が渦を巻いている。というか、ほとんど韓国語しか聞こえない。列の前後も韓国語、テーブルに導かれた後も、左も右も韓国語だ。

(阪急百貨店うめだ本店12階「本かつ喜」、四元豚ひれかつ膳の勇姿 2)

 

 こりゃきっと、あちらのお国のグルメサイトか何かで、この店を強力にプッシュする記事がばんばん出ているに違いない。いわゆる「オシ」であるが、韓国語グループも韓国語カップルも、何だかびっくりするほど満足げ、というか「ついにこの店にきたんだ♡」感をプンプン漂わせながらのお食事だ。

 

 そして例外なく、丸いお皿に揚げ物グルメを満載した定食ものを注文なさるのである。頭つきの大っきな海老フリャーがメイン。それに80グラムのロースカツとコロッケが付属し、何だか大皿全体がどろどろになるようなタレがかかっている。

 

 いやはや、もしワタクシがアドバイスすることを許してもらえるなら、予備校世界の大御所♡今井先生として、「そんなドロドロより、この店で抜群に旨いのは、何といっても『四元豚のヒレカツ』ですよ」と声をかけるところだが、まあ変態扱いされないように、ワタクシはあくまで優しい笑顔で沈黙を守る。

(阪急百貨店うめだ本店12階「本かつ喜」、四元豚ひれかつ膳の勇姿 3)

 

 さて、要するに豪華ヒレカツ定食を満喫して我がポンポンはパンパン、その状態で梅田から淀屋橋まで徒歩で縦断する。チョー元気な大阪の人々が、ポンポン → パンパンの暢気な東京人を迷惑そうに眺めるが、そんなことは一切気にしない。

 

 ホントに久しぶりに宿泊するのは、北新地の南の端っこ、「ANAクラウンプラザホテル」である。ここを出張の定宿にしていた時代があって、数えてみればすでに10年以上前、東日本大震災の直後ぐらいまではここが定宿だった。

 

 2011年3月15日にも、ここに泊まった。東京でもスーパーの棚から食料品が消え始めた頃で、まだ若き今井君は「大阪ならまだコメが買えるだろう」と考えた。何しろ大阪、しかも江戸期には札差やら豪商やらが軒を並べた堂島だ。コメぐらい買えるだろうと考えたわけだ。

 

 しかし堂島でも、すでにコメは品薄。やっと手に入れたコメ10kgを、東京のオウチと仙台の実家に宅配便で送ろうとすると、ホテルのスタッフに「今はあっちのほうへの宅配便が送れませんので」と断られた。

 

 その「あっちのほう」という冷酷な言い方に、思わず目の前が真っ暗になったが、スーツケースにコメ10kg、懸命にゴロゴロ転がして東京に帰ったのを覚えている。

(阪急百貨店うめだ本店12階「本かつ喜」、四元豚ひれかつ膳の勇姿 4)

 

 その後なんとなくANAクラウンプラザから足が遠ざかって、大阪での宿泊はウェスティンかインターコンチネンタルか、ちょっと贅沢してもいい気分の時にはリッツカールトンか、そういう10年がはさまって、ホントに久しぶりに今回、ANAクラウンプラザに宿泊してみた。

 

 むかしむかしの日本では、「全日空ホテル」というブランドが全国展開されていたのである。東京も札幌も大阪も広島も福岡も、みんな全日空ホテル。あの頃の全日空ホテルは憧れの対象だったが、クラウンプラザが運営するようになってからは、ワタクシはあんまり泊まらないようになった。

(伊丹空港を飛び立ったばかりのヒコーキから、日本列島の形の古墳みたいなのが見える 1)

 

 山口県宇部の宇部空港のそばにも、かつては「宇部全日空ホテル」があり、後に「宇部ANAクラウンプラザ」に名称変更した。我々の大きな校舎が近くにあって、宇部での公開授業はいつでも宇部ANAクラウンプラザの大会議室を使用した。

 

 山口大学の医学部も近かったから、一度だけ今井君の公開授業を医学部の階段大教室で実施したことがあった。300名も入る大教室が満員になって、しかも「医学部ではもう黒板は使いません。時代遅れなんです」ということで、黒板なしの公開授業になった。当時の様子は、次の記事2つを読んでくれたまえ。

 

Thu 160616 英語の発音抜群のCAさん/特選うな重を貪る/なぜ教室にガイコツが?

Thu 150618 ANAクラウンか全日空ホテルか スイートルームにご案内 声が涸れた

 

 しかしその「宇部ANAクラウンプラザ」、この春ついに閉館になった。時代の流れを痛感する。かつての名門「宇部全日空ホテル」が、今はもう宇部には存在しないのである。

(伊丹空港を飛び立ったばかりのヒコーキから、日本列島の形の古墳みたいなのが見える 2)

 

 そういうことを考えてちょっとしょんぼりしながら、6月21日のワタクシは、淀屋橋から地下鉄御堂筋線で難波まで、難波から名古屋行きの近鉄特急に乗って奈良県の大和八木に移動。東進移籍以来すでに20回もの公開授業を行なってきた懐かしい会場に入った。

 

 大和八木での公開授業は、申し込みベースで出席者約190名。東大寺学園とか西大和学園とか、中学受験生の垂涎の的であるような有名校からも多数が出席してくれた。

 

 しかし何といってもビックリするのは、県立奈良高校から約70名、畝傍(うねび)高校からも約70名、地元を代表する県立高の雄から、合計150名近くも出席があったことである。

 

 さすが大ベテラン♡、さすが大御所どん♡、最近の今井の集客力は凄まじい♡ 予備校界のりくろーおじさん、ないし予備校界のビアードパパと呼んでくれたまえ。

(ANAクラウンプラザ大阪の窓から、日本銀行と大阪市役所を望む)

 

 授業開始19時30分、終了2115分。楽しすぎて予定を10分ほどオーバーしたが、その辺は何とか許していただきたい。使用したテキストは、旧帝大系の長文読解問題。1行残さず徹底解説して100分ちょい、どんなに英語の苦手な生徒でも、カンペキに理解してくれたものと信じる。

 

 大和八木からの帰り道は、近鉄自慢の豪華特急「ひのとり」で30分、大阪難波駅からはごくごく地道に地下鉄で大阪の街を北上し、淀屋橋の駅から北新地に向かって、夜風に吹かれながら暢気に歩いた。

 (6月21日、夏至の夜の奈良・大和八木190名の大盛況 2)

 

 そういう暢気な夜の帰り道、大阪を代表する巨大歓楽街「北新地」のド真ん中で、大ベテラン今井のドギモを抜く事件があった。酔っ払いだらけの薄闇の中で、いきなり「今井先生だ!!」の大きな声がかかったのである。

 

 見れば、赤いドレスのオトナの女性。たったいま目の前の雑居ビルから出ていらっしゃったばかりで、(おそらく)高級オジサマと腕を組んでいらっしゃったが、この高級オジサマの腕を振り払うようにして、「握手してください!!」「先生のおかげで、同志社大学を卒業できました!!」と熱烈な表情でおっしゃるのである。

(伊丹空港内、お好み焼きの「清兵衛」にて、ミックスモダンを貪る。オイシューございました)

 

 諸君、今井君はおそらく、この世で一番マジメで控えめで引っ込み思案なオジサマであるから、こんな歓楽街を歩くことは滅多にないし、今回も宿泊したのがANAクラウンプラザだったせいで、仕方なく北新地に足を踏み込んだだけである。

 

 そういうkuso-Mjimeな人間だから、「ドレスの女性」しかも「真っ赤なミニドレスの女性」などという稀有な存在に声をかけられた経験は皆無だし、ましてやそういう女子から「握手してください」だなんてのは、前代未聞&空前絶後の大珍事だ。向こうでは高級オジサマが、ちょっとイヤそうに表情を歪めていらっしゃる。

 

 しかも、「今井先生のおかげで同志社大学に合格できました」というセリフは数え切れないほど聞いてきたが、「先生のおかげで卒業できました」とは、これまた前代未聞の一言だった。

 

 周囲の酔っ払いオジサマたちの視線がワタクシに集まり、「なんやなんや?」「あれは誰や?」「どこのどいつや?」みたいな囁きのド真ん中で、大ベテラン今井ともあろうものが、年甲斐もなくエラくドギマギしてしまった。

(伊丹空港内、お好み焼きの「清兵衛」にて、ミックス焼きそばも貪る。オイシューございました)

 

 こういうふうで、今回の短い大阪出張もまた素晴らしく楽しかった。出張の〆は、「伊丹空港でお好み焼きでも食べて行くかね」ということにした。

 

 ホントなら、2日連続で「本かつ喜」の四元豚ヒレカツが食べたかったのだが、さすが土曜日のランチどき、阪急デパート12階を訪れてみると、どうやら軽く1時間待ちの大盛況。うーん、ヒコーキの時間を考えるに、ヒレカツは次回の大阪出張を待つしかなさそうだった。

(伊丹空港内、お好み焼きの「清兵衛」にて。トッピングの目ダメ焼きも、たいへんオイシューございました)

 

 というわけで、ランチには伊丹空港内のお好み焼き「清兵衛」を選んだ。少しソースを控えた薄味のお好み焼きが旨い。ミックスモダン、ミックス焼きそばに、目玉焼きのトッピングもお願いして、出張帰りの日本酒も満喫した。

 

 お隣のテーブルには、友人どうしで大阪の旅を満喫してきたらしいオトナ女子が2名。「2つ注文して、分けっこしよ♡」「そうしよ&そうしよ」「楽しみー♡」と手を取りあわんばかり、明るく会話が弾んでいる。いやはや、やっぱり大阪は食いだおれ、どのテーブルもみんな間違いなく楽しそうな午後なのだった。

 

1E(Cd) Amalia Rodrigues:SUPERNOW

2E(Cd) Can Atilla:1453 SULTANLAR ASKINA

3E(Cd) Secret of Istanbul

4E(Cd) Isao Tomita:Shin Nihon Kikou

5E(Rc) Rubinstein:THE CHOPIN I LOVE

total m46 y364  dd29146