今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba
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Thu 240425 ついに洗顔OK/亀戸餃子が楽しい/初任給の悲痛を思う/大神神社 4522回

「顔を洗える」「頭を洗える」ということの幸福について、諸君は考えたことがあるだろうか。

 

 お湯も水も、あくまで日本国民としての常識の範囲内で使い放題、それでもワタクシはなかなか倹約家であるから、グッと自分に厳しく倹約してそれでも好き放題、頭にザブン&顔にザブン、左のお目目の手術から1週間+1日をしっかり我慢した今井君は、眼科医の許可が出た本日、思うぞんぶんの入浴を満喫した。

 

 例えば戦場、例えば野戦病院、例えば難民キャンプ、例えば大震災の避難所、そういう場所では1ヶ月も2ヶ月も半年も、決して許されることのない強烈で濃厚な幸福なのである。

(人気キャラクター:ひみこちゃん。邪馬台国は九州説も有力なはずだが、奈良盆地では畿内説が決定的に有力のようだ)

 

 お目目の手術から8日、ワタクシは浴槽のお湯とシャワーのお湯をホントにありがたいと感謝しながら、まず無駄なヒゲを剃り、シャンプーとボディウォッシュを思い切り使って、頭と顔に1週間蓄積したニックキ垢と汚れを落としまくった。

 

 入浴開始が、午前8時。入浴完了が午前10時。なぜか湯船ではアンドレ・マルローを熟読して、ホンの100年前の東南アジアで何が起こっていたか、マルローの1行1行に驚嘆と感激を繰り返しながら、いやはや2時間の入浴はまさしく人生最高と言っても過言ではない快感の連続だった。

(奈良県桜井、三輪素麺の名店「千寿亭」。ランチも大繁盛、30分も辛抱強く待ちました 1)

 

 入浴の後は、久しぶりのお出かけを楽しんだ。行き先は、江東区♡亀戸。江東区は何だか衆院ホケツ選挙でたいへんな騒ぎであるが、ワタクシが目指したのは亀戸天神の藤祭りである。

 

 この数年、「藤の花は京都の宇治平等院で」と決めているが、今年は何しろお目目の手術と入浴禁止の1週間があったから、いくら何でも「京都まで藤の花を見に」という暴挙は許されないだろう。

(奈良県桜井、三輪素麺の名店「千寿亭」。ランチも大繁盛、30分も辛抱強く待ちました 2)

 

 しかし本日の亀戸天神は、「首都圏の元気な高齢者を全員かき集めたのか」と慨嘆するほどの大混雑。何しろ平均の年齢層がおそらく75歳を軽く超えている。藤の成育も今ひとつであって、藤の花房がマコトに短い。巨大でジューシーなクマンバチ君たちばかりブンブン元気で、何だか剣呑な雰囲気だ。

 

 仕方がないので、ワタクシは亀戸天神を早々に諦めた。今や亀戸といえば、何が何でも「亀戸餃子」だ。たとえ30分並んでも、いや1時間並んでも、意地でも亀戸餃子だ。絶品の餃子1皿300円、300円の餃子を5皿でも7皿でも貪ろうと考えて、すぐに亀戸駅前に引き返したのである。

      (大神神社の大鳥居と、三輪山の勇姿)

 

 いやはや亀戸餃子、思い切り旨かった。黒ビールを2本、老酒も痛飲しながら、好きなだけ餃子をオカワリした。何しろ、黙って座れば黙って餃子が出てくる。「注文お願いします」だの「少々お待ちください」だの、その種の手間が全く必要ないのだ。

 

 1皿に、餃子が5個。5個のうちの4個まで口に運んだ段階で、女将が「オカワリはどうですか?」と声をかけてくれる。「はい♡」と頷くと、10秒もかからずに新しい1皿が運ばれる。わんこそば状態、こりゃまさに「餃子のわんこそば」だ。

 

 しかも、香ばしく焼けた薄皮のパリパリぶりが、何とも江戸っ子向きじゃないか。皮は薄く、パリパリというかカリカリに香ばしく焼けて、肉とキャベツが絶妙に絡まり合った餡がまた絶妙だ。博多の「テムジン」も旨いが、いやいやいや、こりゃ何が何でも亀戸餃子じゃないか。

(大神神社から「なで兎」をなでなで、製薬会社の人も多く訪ねる「久すり道」を経て、ご神水まで 1)

 

 これなら今井君、このお店がそのまま例えば大阪に進出したら、きっと大阪のグルメおじさま&おばさまたちをギャフンと言わせてやれると確信する。

 

 どうだい亀戸餃子、思い切って大阪万博に出店したら。「ミャクミャク君もびっくり」は確実であって、下手をすれば「ミャクミャク餃子」なんてのも難波か梅田あたりに登場しかねない。

 

 大阪駅前、大阪第1ビル・大阪第2ビル・大阪第3ビル・大阪第4ビル、出張中の東京のサラリーマンをギャフン&ギャフン言わせ続けてきた大阪梅田の名店諸君、心して「亀戸餃子」の進出を待ち構えていたまえ。難波も心斎橋も、天王寺も天満も京橋も、決して油断はできませんぞよ。そのぐらい、亀戸餃子のインパクトは強かった。

(大神神社から「なで兎」をなでなで、製薬会社の人も多く訪ねる「久すり道」を経て、ご神水まで 2)

 

 というか、東京の新入社員諸君、明日&明後日は「亀戸餃子」に列を作りたまえ。後輩の新入社員を引き連れた2年目&3年目の先輩も、是非とも亀戸餃子を目指したまえ。

 

 いや、10年目20年目の超先輩の皆さまも、今すぐ「どうだ『亀戸餃子』、連れて行ってやろうか?」と新人諸君を誘ってみたまえよ。その時、「あの今井先生も絶賛してたぞ♡」と言えば、かなりの新入社員が「えっ」「ホントですか?」「それなら」と頷いてくれるかもしれない♡

 

 その種の行動が「古くさい」「アルハラ?」「時代が違うんだよ」と批判を浴びるのは、それは店の選択が下手からだ。「亀戸餃子」なら、どんなに時間がかかっても食べ終わるまで1時間。普通の人なら30分でもう降参だ。20時に店に入っても、21時にはもう後輩諸君を解放してあげられる。

(大神神社から「なで兎」をなでなで、製薬会社の人も多く訪ねる「久すり道」を経て、ご神水まで 3)

 

 だって先輩諸君、今夜の新入社員諸君は、手取り月収の金額に唖然とし、あまりのガッカリぶりに、オウチに帰る足取りも重たくて&重たくて、コンビニ弁当さえ買う気になれない状況に違いないのだ。

 

 今年の新人もみんな「初任給は25万円もある!!」と信じて、4月1日からの厳しい日々を耐えてきた。何しろ大企業だ、何しろメガバンクだ、何しろ憧れのマスコミだ、「初任給25万円が振り込まれたら、パパとママにあの店でご馳走するんだ!!」、そのぐらい無邪気に初任給を待ち焦がれていた。

(大神神社から「なで兎」をなでなで、製薬会社の人も多く訪ねる「久すり道」を経て、ご神水まで 4)

 

 しかし諸君、ピッカピカの銀行口座通帳を確認して、今夜の新人諸君は、ほぼ例外なくガックリ肩を落としていらっしゃる。25万円のはずの初任給なのに、通帳の明細の数字を眺めてみるに、あれれ、こりゃ何かの間違いに違いない、「19万円ナニガシ」しかないことがほとんどなんじゃないか。

 

 所得税に住民税、厚生年金にナントカとかカントカ、どんどん&どんどん遠慮なく差し引かれて、25万円はたちまち20万ラインを切り、「これって何かの間違いですか?」「これって何かのサギとかですか?」、巨大企業だろうとメガバンクだろうと、新人そろってしょんぼり肩を落とすのが今夜なのである。

 

 だから先輩諸氏よ、今日こそは亀戸餃子でせいぜいたっぷり新人に奢ってあげたまえよ。先輩諸氏だって財布の中身は厳しいに違いないが、何しろ餃子1皿300円、ビールも大瓶450円(だったかな?)、後輩の新人5人引き連れてお店に入ったって、思い切り先輩カゼを吹かせて大暴れして、1万円でオツリがくる(んじゃないかな)。

  (近鉄とJR西日本の桜井駅。落ち着いたいい駅だった)

 

 さて本日掲載する写真は、3月14日の奈良でのものである。なかなか実際の日付に追いつかなくて申し訳ないが、何しろお目目の手術でやっと「頭と顔を洗っていい」とお許しが出たばかりの可哀想な今井君だ、あんまり厳しいことを言いなさんな。

 

 3月12日に沖縄・浦添で講演会があって、13日のヒコーキで大阪伊丹に戻ってきた。京都・宝ヶ池のプリンスホテルに宿をとって、翌14日の電車で京都から一気に奈良・大神神社に向かったのである。

(大神神社から「なで兎」をなでなで、製薬会社の人も多く訪ねる「久すり道」を経て、ご神水まで 5)

 

 いやはや奈良はマコトに遠い。京都から近鉄の特急に乗り込んで、終点は橿原神宮前。そこで「桜井線」に乗り換えて、終点の桜井で下車。大神神社と書いて「おおみわじんじゃ」と読む。三輪山という名の山そのものが御神体であって、我が母上のお名前「ミワ」も、おそらくそこからとられている。

 

 桜井駅前でタクシーに乗り込み、まずは三輪そうめんの名店「千寿庵」に向かう。今井君のそうめん歴はそれなりに長く、姫路の加盟校さんで公開授業をやった時には、姫路名物のそうめん「揖保乃糸」のお偉いサンのご子息も、今井の授業を聞きにきてくれた。

(大神神社から「なで兎」をなでなで、製薬会社の人も多く訪ねる「久すり道」を経て、ご神水まで 6)

 

 もっとも秋田出身の今井君なんかからみると、そうめんをひとすすりするたびに秋田の稲庭うどんを思い出すでのある。今年はタイミングが合わなくて角館の桜を眺めに行く暇がなかったが、「来年こそは角館で稲庭うどん」、そう思いながら千寿庵の三輪そうめんで満腹になった。

 

 あとは、3月の奈良盆地のうらうら暖かい日差しを浴びてほんのり汗をかきながら、大神神社のありがたい坂道をしみじみ登っていくだけである。

(大神神社から「なで兎」をなでなで、製薬会社の人も多く訪ねる「久すり道」を経て、ご神水まで 7)

 

 まずは拝殿に参拝し、可愛らしい「なでうさぎ」の頭と長い耳と背中とアンヨを、マコトにしつこくなでなでし、拝殿脇の「久すり道」を辿っていくと、ありがたいご神水の湧き出る泉があって、そこから御神体の三輪山に登る道が続いていた。

 

 奈良盆地は、春や秋の散策に絶好の里である。桜井からローカル線に乗って奈良まで北上すると、誰も彼もうらうら暖かい春の日差しに負けて居眠りを始める陽気であったが、今井君だけはしっかりと目を開け♡、「こりゃこの10月あたりにたっぷり時間をとって、ゆっくり散策を楽しまなきゃいかん」と心を決めていたのだった。

 

1E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DAS RHEINGOLD 2/2

2E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 1/4

3E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 2/4

4E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 3/4

5E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 4/4

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