Fri 160101 旧暦男の「明けましておめでとう」 相撲ロスと豪栄道 週刊少年マガジンのこと | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 160101 旧暦男の「明けましておめでとう」 相撲ロスと豪栄道 週刊少年マガジンのこと

 ブログ名目上の日付は、今日が2016年の1月1日である。皆さま、明けましておめでとうございます。謹賀新年であり、賀正であり、迎春であって、いやはやマコトにおめでたい。

 ホントの日付と名目上の日付に25日のズレが生じてから、すでに丸6年が経過する。2009年12月、東欧の旅の最中に、ネット環境のあまりの劣悪さに業を煮やしたワタクシは、「えーい、ブログ更新なんかどうでもいいや♨」と投げやりになり、2週間あまり更新を怠った。

 あれ以来、名目が実際より25日遅れたままの日々が続く。普通のヒトなら
① 修正しようと懸命の努力を惜しまず、奮闘の結果として「追いつきましたよ」と胸を張る
②「たかがブログだろ」と言い放ち、「別に途中の日付をヌカしてもいいじゃん」とヘラヘラ笑ってゴマかしちゃう
この2者のどちらかを選択するはずだ。

 ところが、この今井クマ蔵は「フツー」ではない。すでに6年、約1ヶ月遅れのブログを書き続ける。「旧暦」というか「陰暦」というか、1ヶ月遅れのクリスマス、1ヶ月遅れの大晦日やお正月を迎える状況が、いつ果てるともなく続く。諸君、「旧暦男」と呼んでくれたまえ。

 そしておそらくあと2年半、2018年6月までこのまま突っ走る。ブログ開始が2008年6月5日。「10年続けます」と宣言して始めたブログだから、本来なら終了は2018年6月4日だ。それが25日分ズレて、実際には2018年6月29日が最終回。そういう予定である。

 ただし、ワタクシの誕生日は、6月26日。どこかで頑張って3日分だけ差を縮め、2018年6月26日にめでたいフィナーレをもってくるというぐらいの、ごくささやかな努力はするかもしれない。
正面
(強烈な寒波の1日も、ニャゴロワは相変わらず美人である)

 旧暦男、ないしは小正月男。日付がいつまでも紛らわしくてマコトに申し訳ないが、まあ許してくれたまえ。というか、今日は1つ、次のような提案をしたいのだ。

「諸君もいっしょに、旧暦人間になってみないかね?」

 おやおや、「また今井がフザけたことを言い出したぞ」であるが、まあちょっと聞いてくれたまえ。お正月にあんなに強く決心して始めた計画、1月25日の段階でまだ続いていますかな?

「今年こそは日記を書き続けるぞ!!」
「今年はダイエットの年。1年で10kg減を達成してみせる!!」
「さあ、音読だ。毎日30分、1年継続して音読し続けるぞ!!」
「フランス語をマスターしよっと。よし、音読だ。英語とフランス語を30分ずつ、さあ、音読だ!!」
「筋力アップ。腕立て伏せ+腹筋、毎日100回ずつ!!」

 まあ諸君、昔のオジサマたちもお正月にいろんな決意をしたものだ。「禁酒」「禁煙」、お正月の書き初めにそんなクダラン文字を書きなぐって家族の失笑を浴びたりした。「禁パチンコ」「禁マージャン」「禁ギャンブル」なんてのもあった。
右向き
(右向きニャゴ)

 そういう燦然たる決意をして、家族・友人・同僚・後輩、そこいら中に言いふらし、「ええっ? ホントに出来るんですか?」「どうせ3日ボーズに決まってるんだから、ヤメときなさい」と苦笑され、笑われれば笑われるほどイキリ立って、「ふん、今に見てろ!!」と呵々大笑してみせる。

 ところが諸君、あの決意から25日、旧暦のお正月が近づいてくるこの段階で、状況はどうですか? 音読は続いてますか? ダイエットは? 筋力アップは? 日記やブログはどうなりました? 厳しいことは言いたくないが、うーん、あんまり芳しくないんじゃなかろうか。

 そこで「旧暦人間」の出番になるわけだ。開始25日、状況が芳しくないならば、ここで再び「明けましておめでとう」。お雑煮もおせち料理もないし、タコアゲもカルタ取りも書き初めもないが、ここでもう一度、ギュッと決意をし直して、2016年の再スタートを切ろうじゃないか。

 つまり旧暦人間とは、マラソンなら5km地点まで来たところでキチンと軌道修正できるヒトのことを言うのだ。なぜ自らの決意が1ヶ月足らずでションボリしぼんでしまったのか、計画に無理はなかったか、継続を後押しする手だてはないか。そのへんをジックリ考えて、意気揚々とリスタートしようじゃないか。
左向き
(左向きニャゴ)

 さて諸君、今日からワタクシは「相撲ロス」の状況だ。いやはや、初場所はマコトに面白かった。確か6日前の記事で、昭和の横綱・琴桜と琴奨菊どんのお相撲を比較し、彼の優勝と豊ノ島の大活躍を讃えておいたはずだ。

 ワタクシの相撲ファン歴は長い。解説者のモト横綱・北の富士さんが、まだ大関として大鵬や柏戸に挑んでいた頃から、「晩ご飯前はお相撲」な幼児だった。それがいきなり「今日からお相撲はありません」だなんて、冬の夕暮れを何をして過ごせばいいのか、今は見当もつかない。

 琴奨菊の優勝はマコトにおめでたい。カド番を5回も経験、つい半年前に大関陥落の大ピンチを脱したばかりの彼が、何と14勝1敗、3横綱を軒並み圧倒するとは、こんな夢みたいな話があるだろうか。

 豊ノ島との友情シーンも秀抜。13日目、コドモの頃からの親友でありライバルに敗れたのが唯一の黒星だなんて、マンガにだって描けない美談中の美談と言っていい。千秋楽、優勝を決めて花道を下がってきた大関を、盟友・豊ノ島が出迎えたシーンは、長くお相撲の歴史に残ることだろう。

「こんなに嬉しくて悔しいことはない」という豊ノ島の笑顔もまた秀逸。受験生諸君にも是非、こういう友情&ライバル関係を育ててほしいものである。というか、この美談って、そのうち国語の教科書に載るんじゃないの?
後ろ向き
(後ろ向きニャゴ)

 素晴しかったのが、豪栄道である。大関ともあろう者が、4勝10敗の惨憺たる成績で迎えた千秋楽。解説者もみんな心配していたのが「立ち会いの変化ワザ」であって、誰だって注文相撲の「一発でゴロリ」を狙いたくなる場面である。

 しかし豪栄道どんは、逃げずに真っ向から行ったじゃないか。今場所の勢いから見て、マトモに正面からでは相手にならないことは明らか。それなのに「一発でゴロリ」作戦を封印して、正々堂々と相撲をとった。

 ボクチンは、こういう美学が好きなのだ。完敗、いいじゃないか。4勝11敗、済んだことは仕方ないじゃないか。実は豪栄道どん、大関昇進の経緯も何となく「下駄を履かせてもらった」感が拭えなくて、今までどうも好きになれなかったのだが、昨日から大ファンになっちゃった。

 3月大阪場所は、琴奨菊は横綱取りの場所。14勝1敗以上の連続優勝なら、昭和の琴桜とソックリの横綱昇進だし、「一気の押し」も琴桜と重なる。一方の豪栄道は、またまたカド番。負け越せば、引退の危機だって考えなきゃいけない。それでも正々堂々、逃げずに春場所15日間を全力で戦いぬいてほしい。
少年マガジン
(週刊少年マガジン。巻末6ページ、今井君が登場している)

 最後になるが、ついさっき講談社から「週刊少年マガジン」の見本2冊が届いた。巻末443ページから合計6ページ、デカデカと今井君が登場している。岡田有希先生作「ルポ魂!」であって、実際に岡田先生も、今井の公開授業90分を受講して下さった。昨年12月のことである。

 ワタクシの授業について、「本当に、涙が出るほど笑いました。すごかった...」という岡田先生の感想が、目次に掲載されている。こりゃ嬉しいや。かつ、マンガになった今井君もなかなかカッコいい。ホクホクものである。

 ただ、何しろ今井君の職業は予備校のセンセーだから、あんまり「マンガを読め」「マンガ本を買え」と正面切って激しく宣伝していいのかどうか、ちょっと迷うところである。しかしもし時間に余裕があったら、ぜひ諸君も一読してみてくれたまえ。

 週刊少年マガジン次号の表紙は「妖艶キュート 小嶋陽菜 僕らのお姉さま登場」であって、こりゃ水着姿の写真だから、やっぱりここに写真を掲載するわけにはいかない。苦心の末、2冊分の背表紙を撮影して掲載することにした。

 あとは諸君、「本屋さんに走ろう!!」であって、記念に買う人は買ってくれればいいし、「時間がなくて」「お小遣いがなくて」という人は、友だちから借りるとか、弟から奪うとか、まあいろんな手があるだろう。そこはすべて、各自にお任せする。


講談社『週刊少年マガジン』「ルポ魂!」に登場します。
発売は1月27日(水)。詳しくはこちら


1E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 2/10
2E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 3/10
3E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 4/10
4E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 5/10
5E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 6/10
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