2014年04月16日(水)

Sun 140323 ヴュルツブルグ 寿司バー 焼ソーセージ食い残し(ヨーロッパ40日の旅10)

テーマ:ブログ
 2月18日、ミュンヘン滞在の最終日であるが、朝早めにお部屋を出て、ヴュルツブルグの町まで日帰りで旅してくることにする。ヴュルツブルグはゲーテの大好きなフランケンワインの産地であるばかりではなくて、ロマンティック街道の中心地のうちの1つでもある。今回の周遊旅行の中で、スケジュール的にはちょっと厳しくても、頑張って訪ねておきたい町であった。
 列車はミュンヘンからフランクフルト方面に向かい、深い森の中をくぐって北西に走る。途中、クリスマスマーケットと焼きソーセージで有名なニュルンベルグの街もあるが、この時の周遊旅行では「見残し」。ニュルンベルグを訪ねるのは2009年秋のフランクフルト滞在まで待つことになった。
 ヴュルツブルグまでは、2時間半の旅である。一昨日降り積もった大雪がそのまま残っていて、深い森はいっそうオドロオドロしい。「ロマンティック街道」などというけれども、ロマンティックであるためにはオドロオドロしい雰囲気も残っていなければいけなくて、オドロオドロしさをみんな排除してサッパリと明るくしてしまった21世紀に、ロマンティックさが生き残るのは難しいような気がする。
 まあいいか。サト助は何とか2時間半を耐えぬいた。片道2時間半、往復で5時間の日帰りということは、東京-京都の日帰りと同じようなものである。今から10年近く前、サト助にはまだ気力も体力もタップリ残っていたという証拠である。
ヴュルツブルグ1
(ヴュルツブルグにて)

 しかしやっぱり忙しくなるのはやむを得ない。ヴュルツブルグでの滞在時間は4時間ちょい。明日は朝からミュンヘン→ウィーンの移動があるから、心理面にプレッシャーがあって、のんびりと町を散策する余裕がもてないのであった。
 見るべきものは、まず「レジデンツ」。庭園が有名であるが、何せこの大雪だ。散策する者はほとんどいない。カラスさんとスズメさんが、東洋から大雪の中をやってきたフシギなクマの動向を見守っているばかりである。
 続いて訪ねたのが、「マリエンベルグ要塞」。歴史をひもとけば、ここは8世紀から続く要塞である。16世紀のドイツ農民戦争でも活躍。17世紀の三十年戦争では、スウェーデンのグスタフ・アドルフがこの要塞を占領している。いやはや、オドロオドロしいたくさんの激戦や拷問や虐殺があっただろう。
 そのまま要塞は近現代まで生き続け、19世紀後半のプロシャvsオーストリア戦争(普墺戦争)でも活躍。1945年、第2次世界大戦の連合国軍によるヴュルツブルグ大空襲で崩壊。最近になって再建が完了した。ホントに連合国軍って、ドイツや日本の隅から隅まで空襲で破壊しまくったのである。
ヴュルツブルグ2
(ヴュルツベルグ、マリエンベルグ要塞にて)

 そのマリエンベルグ要塞まで、息を切らしながら登ることにした。大した坂道ではない。実際に昨日だって、ノイシュヴァンシュタインの丘の麓からテッペンまで難なく徒歩で登ったのである。
 しかしあの頃の今井君は、代ゼミでの激務で疲れ果てていた。8年間、週約30コマを続けた。90分授業を1日5コマ×週6日。それを8年間では、その疲労はピークに達していただろう。精神的にも疲労が蓄積→そのために食生活も乱れて鉄分が欠乏し、ちょっとの運動で息が切れた。
 こういうふうで、マリエンベルグ要塞に登るだけで、フルマラソンでも走らされたかのように、サト助はヒーコラ&ヒーコラ言い続けた。「心臓が破れるんじゃないか」と大袈裟なことまで考えたし、何度でもヒーコラ立ち止まって、「やっぱり要塞は諦めて、今日はこのままミュンヘンに帰ろう」と、妙に弱気になったりした。
 それでも何とかテッペンにたどり着いて、ホントにゴツくオドロオドロしいさまざまを見て回った。城壁も、館の壁も天井も、異様に深い井戸も、みんなごつごつした岩と石の世界。ここが13世紀から18世紀までの間、ヴュルツブルグの司教の館として使われていたというのだから、キリスト教の司教というのも、またたいへんなお仕事である。
ヴュルツブルグ3
(ヴュルツブルグ、レジデンツ庭園の雪景色)

 さてと、そうは言ってもクマ蔵は運動をして腹が減った。ヴュルツブルグの町に降りて、聖キリアン大聖堂を眺め、殉教者・聖キリアンの優しいお顔を眺めれば、あとはひたすらメシを求めて田舎町をさまよった。
 途中見つけたBODY SHOPで、なぜか入浴剤を購入。あの頃はグレープフルーツの香りの黄色いバスビーズが気に入っていて、オウチのお風呂でも使用中。10個ほどこの町で購入して、この後のウィーンとヴェネツィアで使おうと考えた。やっぱり今回の旅に出て10日目。さすがにクマどんは疲労を感じはじめていたのであった。
 昼飯に入ったのは「カム寿司バー」。「地元では有名な寿司店」ということであったが、なるほど、ワケ知り顔のドイツ人たちが、お箸も器用に使いながらお寿司を口に運んでいる。
 基本的には食べ放題のセルフサービスで、カウンターの上に並べられたたくさんのお寿司を、自分のお皿に選んでテーブルに運ぶ。ドイツ人の選んでいるのは巻物ばかりであって、ひとりひとりがお気に入りの「スシロールづくし」を作ってテーブルに運ぶ。
 カウンターには生魚の寿司もいくつか並んでいるが、そういうものには誰も手をのばさない。ひたすらスシロール、これこそ寿司の王道、生のお魚なんてのはワタシにはグロテスク、そういうドイツ人がほとんどのようだ。
ヴュルツブルグ4
(ヴュルツブルグ、キリアン大聖堂付近)

 こうして無事にヴュルツブルグでの1日が終わり、ミュンヘンに到着した頃にはもうすっかり日が暮れていた。ガイドブックで「ミュンヘンのMust」と言われるようなものはほとんど見たし、明日は心残りなくウィーンに向かうことが出来そうだ。
 ただし、夕食にニュルンベルガー・ブラートブルストだけは食べておきたい。要するに焼きソーセージのことであるが、フラウエン教会の近くに有名店がある。1ダースほど焼いてもらって、パンと一緒にワシワシやれば、さぞかしビールも旨いだろう。
 19時すぎに店を訪れてみると、ドイツ独特の大きなテーブルに見知らぬ者どうしが同席してワイワイやる形式。サト助もとりあえずソーセージ1ダースとビアを1杯注文して、ゆっくり腰を落ち着ける気になった。
 ところが諸君、同席したテーブルの向こう側のオジサンが、とんでもないことをやりだした。ビールに○○○を浸けて飲みだしたのである。気色悪いので○○○の部分は10年後の今もなお文字にしたくないが、「こうして飲むのが一番旨いんだ」と、周囲の客にも勧めている。
ヴュルツブルグ5
(聖キリアンの像)

 あんまり気色悪いので、サト助はビール1杯カラにしたところでサッサと店を出ることにした。せっかくのソーセージは3~4本つまんだだけである。お店のヒトが心配して、「ソーセージ、どうかしましたか?」と尋ねてくれたが、まさか「あの客が気色悪いことするんで…」と言うワケにもいかないじゃないか。
 こうして、ニュルンベルガー・ブラートブルストは「見残し」ならぬ「食い残し」となった。実際に食べたというか「カタキを討った」のは、2009年9月、フランクフルトからニュルンベルグに旅した時のことであった。
 旅にはいろんな「仕残し」があっていい。「食い尽くす」よりもむしろ「食い残し」を積極的につくり、「あれを食べてない。あれ食べるためにまた出かけよう」と、若干の悔いを残すことこそ、旅の極意である。人との付きあいでも同じだが、貪欲に貪り尽くさないことこそ、人生の極意でもあると信じている。

1E(Rc) Collegium Aureum:HAYDN/SYMPHONY No.94 & 103 
2E(Rc) Solti & London:HAYDN/SYMPHONY No.101 & 96
3E(Rc) Collegium Aureum:VIVALDI/チェロ協奏曲集
4E(Rc) Corboz & Lausanne:VIVALDI/GLOLIA・ KYRIE・CREDO
5E(Rc) Elly Ameling & Collegium Aureum:BACH/HOCHZEITS KANTATE & KAFFEE KANTATE
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