Mon 110509 サラリーマンNEOに東進パロディ登場 「はねトび」は挑戦を受けて立つべきだ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 110509 サラリーマンNEOに東進パロディ登場 「はねトび」は挑戦を受けて立つべきだ

 NHK「サラリーマンNEO」season6が始まった。今井君は、実はこの番組がキライかも♡ 同じ系統の「祝女」というのも、キライかも♡ いつ見ても「いったい何がどう面白いんだか、サッパリわからない」というのが、正直なところである。
 まあ、好き♡キライ♨は個人の気質の問題だ。大ファンのヒトも、許してもらいたい。「タマネギ、大キライ」「トマトなんか、見るのもイヤだ」と言ったからといって、全世界のタマネギ・ファンやトマト・ファンに敵愾心をもたれるイワレはない。
 まず、「ほら、面白いでしょ、笑って笑って」「このギャグがわからないのは、センス悪いんじゃない?」という、ちょっと押しつけがましい作りが、イヤ♨の理由1。
 放送作家とそのお友達が、内輪で笑いこけている様子が見えるようなのが、イヤ♨の理由2。むしろ、今日のニャゴの顔4枚の方が、ずっとギャグセンスが上のように思う。
 作家さんやプロデューサーさんのギャグ感覚と、今井君のギャグ感覚が余りにかけ離れていて、「ほぼ異次元」。「痛い」or「オチが最初から見えちゃってる」レベルのギャグも少なくないように思うが、何しろ人気番組だ、同意してくれるヒトは少ないかねぇ。
じゃまするな1
(眠いんで、ジャマしないでください 1)

 うーん。疲れたサラリーマンが集まって、上司や同僚の悪口でコッソリ盛り上がっている感じ。上司のクセや変な髪型を、メークまでして滑稽に演じては、拍手。同僚や部下の失敗をことさら大袈裟に演じて、また喝采。そのスタンスが多いみたいな気がするけど、スミマセンね。
 それって、NEO? 笑いの対象に対する愛情が足りないんじゃないか。笑いの本質は、笑われる対象への愛情なのに、欠陥や失敗を無慈悲に拡大して見せる冷笑的NEOの増殖だとしたら、今井君にはどうも不気味に感じられるのである。
 しかし、この番組には根強いファンもたくさんいらっしゃる。それはそれで素晴らしいことであって、たいへんおめでたい。むしろ、このギャグ感覚に上手に合わせられない今井君の方が、おそらく悲しむべき時代遅れ、レトロで哀れな山のクマどんなのである。面白さがわからなくて、ホントにスミマセン。
 DVDの売れゆきも良好、一定の視聴率も維持し、映画化も予定され、そんな超人気番組のギャグ感覚を「サッパリわからない」と突き放すのは、年を取った証拠だ。
「近頃の若いアイドルは、サッパリわからん」
「最近のタレントは、みんな同じで区別がつかん」
「何で、何でもかんでもシジューハチ(48のことです)なんだ」
と、ワナワナ怒りに熱く血をたぎらせている、戦前生まれのおじいちゃんと同じことである。
じゃまするな2
(眠いんで、ジャマしないでください 2)

 しかし、キライ♡な番組でも、自分自身のパロディが登場するなら話は別である。一昨日だったか、例の東進CMのパロディが入って、今井君は 「今井浩正」という名前で登場。もちろんトップバッターだ。
 「緻密にして熱い筆圧に死角なし」というキャッチフレーズ。モトは「熱い授業に死角なし」だが、それを「熱い筆圧」に代えたわけだ。は? で? このセンス、ちっとも理解できない。これを「面白い」「最高!!」と思うヒトって、いるんだろうか。
 しかしとにかく、使っていただいて、ありがたや。ありがたや&ありがたや。もっともっと、どんどん使っていただきたい。「使われない苦しみ」「見向きもされない悲哀」に比較すれば、使ってもらえて文句を言うなんて、贅沢すぎて袋だたきになりそうだ。
 志田先生のパロディ「どう新聞を読むかということ」も、まあ悪くない。長岡先生の板書「2+1=4」も、感心しないが、悪くもない。
 荻野先生の「OB・OGが一番コワいってこと、今日何度も言っておきます」は、お世辞を言えば「抜群の出来」であって、放送作家さんの力量を如実に示すもの。さぞかし仲間内で笑い転げただろう。溜め息をつきつつ、まあ拍手ぐらいは送りたい。
 我々の板書も、我々の発言も、よく研究していて、出来映えは悪くない。時間をかけて丁寧に制作していることはよくわかる。せっかくこんなにチャンと作ったんだから、シリーズ化して、もっとたくさん、もっとどんどんパロってくれれば、使ってもらえてホントに最高だ。
じゃまするな3
(眠いんで、ジャマしないでください 3)

 ついでに、今井君は自分自身で登場したくてたまらない。パロディが面白いなら、ホンモノはもっと面白いはずだ。昨年夏、「はねるのトびら」でパロディが出たときにも指摘しておいたが、ホンモノも登場して初めてパロディは一流のパロディになる。ホンモノに一言も挨拶なしでは、その臆病な笑いはホンモノになりそこねる。
 ついでのついでの、そのまたついでに、何となく心配だから言うが、NEOの作家さんは「はねるのトびら」に挨拶ぐらいはしたんだろうか。
 半年以上前、東進CMを最初にパロッたのは「はねトび」である。言わばパロディの本家&元祖。本家&元祖に断りナシでは、何だか礼儀に欠けるというか、臆病すぎるというか、そんな感じがする。実は今井君が「キライ♡」「イヤ♨」と感じる理由はそこにもある。笑いが臆病で、堂々としていないのだ。
 チャップリンやロイドやキートンを持ち出すまでもないが、笑いと臆病とは同居できない最たるものである。ヘタをすれば、「他人のパロディをパクった」と謗られかねない。チャップリンに倣って、是非もっと大胆にやっていただきたい。
じゃまするな4
(眠いんで、ジャマしないでください 4)

 しかしとにかくパロってもらって、嬉しくてたまらないことは確か。しつこいようだが、もっともっとパロって、どんどん今井モドキを出してもらいたい。出してちょ&出してくんなまし。ホントに&ホントに、ホンモノも出たくてたまらない。
 講演会に出たことのあるヒトの多くは、「45秒に1回の大爆笑」「15秒に1回の中爆笑」という今井の笑いの威力に同意してくれると思うが、笑いの威力では、NEOとでも「はねトび」とでも、正面から対決して負けるとは思わない。勇気のあるテレビ関係者各位、出してちょ&出してちょ。
 そういえば、「はねトび」の方にも東進CMパロディのニューバージョンがあったはずだが、大震災のショックで自粛→立ち消えになってしまったんですかね。
 本家本元なのに、NEOなんかに油揚をさらわれて、黙っているんじゃ、ダメなんじゃないの? ここはトンビから油揚奪い返すどころか、完膚なきまでに返り討ちにするぐらいの、そんな気迫があっていいんじゃないの?
 なお、キライ♡なクセに宣伝して申し訳ないが、東進CMのパロディだけは「まあ出色の出来映え」だから、読者諸君にも見てもらいたい。見た上で、「はねトび」とどっちに軍配を上げるか、それは諸君の判断に任せる。
 ただし本人としては、圧倒的に「はねトび」派。これは笑いの温かさの問題である。ニャゴがあんまり可愛くて笑ったんでしょ。ならば、ぜひ「はねトび」に「もっとやれ」「もっとやれ」の励ましの声を送ってほしい。

 NHKの再放送は、
  5月14日(土曜)15:05~15:35
  5月16日(15日日曜深夜)24:30~25:00

再放送2回だなんて、「江」「おひさま」並のVIP待遇。よほど自信があるんですな。もちろん、もうとっくにYouTubeにはアップされている(おっと、「現在ブロックされています」とのことだ)が、テレビでしっかり臨場感を感じてほしいのだ。さあ諸君、録画予約に走りたまえ。

1E(Cd) Kirk Whalum:COLORS
2E(Cd) Collard:FAURÉ/13 NOCTURNES 2/2
3E(Cd) Marc Antoine:MADRID
4E(Cd) Barbirolli:ELGAR/THE DREAM OF GERONTIUS 1/2
5E(Cd) Four Play:ELIXIR
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