こんにちは。
長野県、白馬村の大自然の中で、季節の遊びを通じて家族の絆と笑顔を増進するスーパープロモーター&フォトグラファーのMIHOこと、古瀬美穂です。
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先日開催いたしました、トレッキングとフォトセッションの融合企画
「第一回 フォトレ!」

そのときの目標は「他の人に“魅せるための”写真を撮ろう」ということでした。
しかし「魅せるための写真」と言っても奥が深すぎるので、撮影ポイントとしてあげたのが以下4つのミッションでした。
撮影のポイント
景色の中から、まず撮りたい「美人さん(被写体)」を探す。
自分が撮りたい、と思う主役(被写体)を引き立てる脇役を配置する。
役者(被写体)を引き立てる背景を考える。
ストーリー(場の雰囲気)が想像できる作品作りを考える。
今回は、この4つのミッションについて、「フォトレ!」のときに私が撮影した写真で解説をしたいと思います。
【フォトレ!1日目/ミッション1】
景色の中から、まず撮りたい「美人さん(被写体)」を探そう
自分が撮影しようと思ったテーマが、例えばお花や木々などの群生だったとしたら、その中から「特に美しい」と思う被写体を探しましょう。
そして、その“美人さん”がより美しく見える構図やカメラのアングル、ピントを合わせる位置を探すことに時間と手間を掛けます。
そうすることで、自分が思う“素敵”な感情を明確にすることができるハズ
アジサイの、赤ちゃんがギューッと手を結んだときのような、小さなつぼみのような部分。ここがアジサイの「花」で、開いているのは花の「ガク」なんだとか。
Makkoガイドのお花情報に耳を傾けながら、花の部分にフォーカス。似ているようでも一輪一輪に個性があって、種類も豊富なアジサイ 夏の大好きなお花です
「オカトラノオ」
花穂の形がトラのしっぽのように見える、ということで、なるべく先っぽがくるりんと巻いている花を選びました。花はまだ咲き始めという感じでしたが、虫がお食事中だったし 手前の小さな若芽も葉っぱの先まで綺麗にフレーミングしました。
【フォトレ!1日目/ミッション2】
自分が撮りたい、と思う主役(被写体)を引き立てる脇役を配置する。
「ウツボグサ」
名前の由来は、花穂の形が、昔の人が矢を入れるのに使っていた武具に似ているからだそうです。そう考えると、ウツボグサに寄りかかる茅の葉が矢にも剣にも見えてきて…w 茅についた雨粒もきれいに並んでいるところをパチリ
【フォトレ!1日目/ミッション3】
役者(被写体)を引き立てる背景を考えてみよう。
光が当たってカエデの葉っぱがとても綺麗だったので、背景に杉林の幹の暗い部分がくるように撮影位置を考え、木々の間からもれる光をボカして玉ボケを作りました。
こうすることで、カエデの葉っぱがより一層キラキラと輝いて見えませんか?
こちらは先ほどの逆バージョンです。
杉の葉っぱにしたたる雨露がキラリ
と輝いている感じを出したかったので、背景が明るい場所になるように撮影位置を考えて撮りました。また背景をボカして雨露にフォーカスすることで、より水玉が浮き上がって見えます
【フォトレ!1日目/ミッション4】
ストーリー(場の雰囲気)が想像できる作品作りを考える。
作品にキャプションを付けることも、また楽しみですが、写真から物語が浮かびそうなストーリー性を発揮出来れば、さらに作品作りが楽しくなってきます
「きこりの道」の途中で、一体のお地蔵さんが迎えてくれました。
いろんな植生が入り交じる森の中。一体お地蔵さんにはどんな逸話があるのでしょうか? 隣には幹に穴が開いた枯れ木。この穴は誰が作ったんでしょう? どんな動物が住んでいるのかな?…
苔むした大きな木の根元に、もたれかかるように置かれた石物。このように置かれてからも長い時間が過ぎているようです。この木はかつてご神木として奉られていた名残なのでしょうか?
いかがでしたか?
撮影のときに、情景を観察しながら、さまざまなイメージを持って被写体に接することで、あなたが目撃するストーリーが見えてくるはずです。
写真の撮影にはもちろんテクニックも必要ですが、「あなたが1枚の写真で、何を伝えたいか」ということはもっと重要です。
ありふれた風景も、意識してカメラを向けると、また違ったストーリーが見えてきますよ
ぜひトライしてみてください!!






