昨日、報道ステーションで
松岡修造さんが
学校給食甲子園の取材をしていました。
 
今日は学校給食記念日です。
今日1月24日から30日まで
小学校や中学校では
学校給食を通して
いろいろな取り組みをしています。
 
ちょうど10年前のわたしが
子どもたちに提供していた給食。
 
 
食育指導をする時間をいただくのには
本当に大変だったあのころ。
 
 
給食を超早食い(いけないんですが)するか
食べない状態で・・・教室訪問して
子どもたちに紙芝居を読んだり、
今日の野菜のお話をしたり、
担任の先生の代わりに
残った給食を配ったり
そこから担任の先生と
一緒に授業をする時間をいただいたり
6年生の家庭科の授業をやったときの
資料がこれ⇩
 
 
実際に献立を立てる授業をやって
 
 
6年生5クラスで同じ授業を行い、
「900人の児童のために
旬を意識した献立を作る」テーマで
献立を募集しました。
その結果、5クラスそれぞれ「1人」
の献立が実際の献立として登場する
ということを実施しました。
 
そのときの献立の1つがこれでした。
 
 
みんなの給食が目の前にあらわれるまでには
いろいろな方の努力があったうえで
出てくることがわかると、
本当に食べのこりが減ります。
 
どんな調理員さん、栄養士さんが
働いているのか。
どんな業者さんが給食の時間までに
どんなものを運んでくれるのか。
どんなものが給食に使われているのか。
子どもたちが「知らないで」食べるのと
「知って」食べるのには
本当に大きな違いがあるのです。
 
これが食育だと思います。
 
冬のとき、給食の時間に
「冷たい水で野菜を洗っている」
そう話すと子どもたちは
「お湯で洗えばいい」と言う。
でも他の子どもたちが
「お湯で洗うと野菜がいたむ」と言う。
いたんだ野菜は食べたくないと
言って話し合いになって
だから調理員さんは冷たい水で
野菜をていねいに3回以上洗って
いるのだと理解してくれる。
放課後調理員さんが
「今日の給食おいしかったです」
「冷たい水で野菜を洗ってくれて
ありがとう」と子どもに話しかけられたと
喜んでいました。
 
調理員さんが「毎日冷たい水を
たくさん使って野菜を洗っている」
ことを知り、子どもたちが
「ぼくたち、わたしたちのために」
ありがとうという感謝の気持ちを
持ってくれる・・・それが食育の1つ。
 
学校給食の現場から離れてみても
あのとき、とても気をつけていたことを
今でも忘れません。
とても緊張しながら仕事をしていたことを。
 
今は「おうちの台所レッスン」で
ママたちに
子どもたちに
わたしなりの食育を伝えていこうと
少人数制のレッスンにして
がんばっています。
 
子どもたちが成長していく姿を
これからも目の前で
大事に見つめていきたいと
思います。
それがわたしの食育。
食育には答えはありません。
そしてすぐ結果も出ません。
でもずっと心の中で
あたたかい記憶として
残っていきます。
「まっちゃん先生と一緒に
包丁持ったよね。」
 
一人でも多くの子どもたちの
心に残ってもらえるように
そしてママさんたちにも
「あのときに出会ってよかった」
そう思ってもらえるような
レッスンをしていけたら
そう思います。
 
1月24日。
学校給食記念日。
学校給食を支えてくれている
人たちに感謝しましょう。