シャックを獲得したキャブスとカーターを獲得したマジック。
イーストのカンファレンスファイナルを争った両チームが大きな動きに出た。
まずはキャブスから。
衰えの見えるベン・ウォレスとここ2年で出場時間が激減したサーシャ・パブロビッチ。
キャブスは現在の主力とは言えないこの2人を放出するだけで、サンズからシャックを獲得した。
つまりキャブスにとってこのトレードのリスクは低いわけだ。
問題点といえば、シャックがまだやれるのか？レブロンと共存できるのか？といった点ぐらいである。
キャブスの目標は優勝である。
これはまぎれもない事実。
去年のメンバーは確かにシーズン1位の勝率をあげたが、
優勝となるともう１，２ピース必要なのかなと思っていた。
シャック。
個人的なことを言わせてもらえば、シャックはまだまだNBAでもトップクラスのセンターだと思っている。
サンズのスタイルにはどう考えても合わなかった。
その面、キャブスはハーフコートオフェンスのチーム。
マッチするんじゃないだろうかと思っている。
ただ、レブロンがガンガンドライブ切るチームなんで、その辺りがどういう風になるかやけどね。
とにかく、来季のキャブスは楽しみになったのは間違いない。
一方のマジック。
彼らは、イーストを勝ち抜きファイナルに出場。
レイカーズに４－１で圧倒された。
5試合で終わったことだけを考えたら、完敗だが、内容は紙一重であった。
特にGAME2、4は勝っていてもおかしくなかった。
バンガンディHCは経験は関係ないといっていたが、明らかに経験の差が出たと思う。
彼らはこのファイナルで経験を積んだのである。
ターコルーとの再契約が結べれば来年も。という期待はあった。
彼らが決断したトレードは、大きな賭けと言っていい。
かなり大きなリスクを背負っている。
マジックは、アルストン、バティー、リーの3人をネッツに放出し、
ネッツからビンス・カーターとライアン・アンダーセンを獲得した。
アルストンのトレードは想定内。バティーもトレードに出されてもなんら不思議はない。
ただ、コートニー・リーだけは予想もしていなかった。
彼はルーキーにしてファイナルチームのスタメンを背負っていた。
なんて形容していいかわからないが、彼のプレースタイルはルーキーのそれとは思えない。
いいところでいい活躍をしていた。
そんなルーキーのトレード。
NBAに長くいる選手はトレードはビジネスだと理解しているだろう。
しかし、リーのようなケースでトレードされた選手は、個人的には記憶にない。(NBA観戦歴は約10年)
さそがし、ショックだったと思う。
そして、リーの将来性を捨て、彼らは大物を獲得したのである。
このトレードについては賛否両論だ。
日本では、否定派の方が圧倒的に多いようである。
個人的には、メリットもデメリットも同じぐらいじゃないかと考えている。
どうだとか言ってもしょうないわけだし、
個人的にはビンスの活躍を願っている。
彼らの目標も優勝である。
イーストを勝ち抜くということはここ数年で最も難しくなっただろう。
彼らにとって優勝できなければそれは失敗と言われるわけである。
しかし、プレーオフにおいて激しい試合を繰り広げた結果負けたなら、個人的にはそれは“失敗”と呼ぶ必要はないと思う。
早くも来季のシーズンが楽しみになってきた！
PS
シーズンでこけることはもとより、カンファレンスセミファイナルあたりで大敗したら、それは失敗ｗ