●人の振り見て我が振り直せ!!! | 水もしたたるIKUYOKINとクマの台所

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夫婦で戦う!飲食店経営奮闘記

今朝、業務用スーパーで仕入をしていた時のこと。


私たちがここで仕入するのは10時頃なんですが、


まぁ~いつもならば、あまり混んでいない時間です。


今日は、6か所あるレジのうちの2台のレジが稼働していたのですが、


アッという間に5~6人のお客様がレジ待ちで並んでしまいました。


業務用スーパーのカートはとても大きいので


5~6人が並んでしまうとかなりの列になってしまいます。


私たちは、いつもあまり見かけない光景でした。


稼働している2つのレジのキャッシャーの方は


一生懸命に作業をしていました。


この業務用スーパーのレジのあるフロアーは


隅から隅まで見通しのいいフロアーで、


あちこちの売り場で品出しをしているスタッフの方もいらっしゃいました。


そして、男性の責任者らしき方も事務所から出入りしていました。


カートの長い列は


どうみてもいつものこの時間の光景ではなかったのです。


もちろん売り場の品出しをしている方は多分にパートさんで


キャッシャー担当の方ではないので、


すぐにレジに行って手伝うことはできないでしょう。


でも、社員の責任者らしい男性は


2度も事務所から出入りしているのに、


全く我関せずという感じで、


レジ待ちの列を見ることなく走り去っていくのです。


何だか、見ていて滑稽になりました。


結局、2人のキャッシャーの方のおひとりが


お一人のお客様のレジが終わった段階で


無線でフロントに連絡をして、


慌ててマネージャーらしき女性が飛んできました。


私はこの光景に不思議な違和感を抱き、


そのうちとても滑稽な感じさえ覚えた程です。

瞬間的にこんなことが起こることは仕方ないと思いますが、


やはりこの光景がいつもとは違う光景であること、


ここに店の従業員が異常を感じないといけないのかなぁ~と思うのです。


売り場の品出しをしている方にも


もっともっとお店全体の事に


関心をもってもらわないといけないのでは!と強く感じました。


私は、こういう時は、


パート、アルバイト、社員ということは関係なく、店のスタッフ全員に


お店全体やお客様の事、一緒に働く仲間たちのことに関心を


もってもらうことが必要だと思います。


自分の役割だけやればいい、


今自分のやっていることだけに集中していればいい、


そういうことは、飲食業、小売業では通用しないと思います。


。。。というか、このようなことに関心を持てないお店は


結果を生むことは絶対に出来ないと思うのです。


『人の振り見て我が振り直せ』


他人の店、他人の事は、よく気がつくものです。


私も、他人の店、他人の事は、とても気になります。


でも、本当に自分の店で自分も同じようなことを


起きていないでしょうか。。。(汗)


よーく考えると、あるんですよ!そんなことが日常茶飯事で!!!


今朝の業務用スーパーでの出来事を自分の店でも


置き換えてみて。。。


この写真は、ビンチェの洗い場から客席を見ている目線の写真です。


開店前の仕込みの時間だからキッチンが雑然としていますが。。。(笑)


水もしたたるIKUYOKINの台所-__.JPG

ビンチェの洗い場からは客席が全て良く見渡せます。


またキッチンの作業やスタッフ全員の動きも


全てを見渡すことができる位置が洗い場です。


ビンチェでは、皿洗いは専門の役割にはしていなくて、


客席係と調理の人間がその時の仕事の合間で


お皿を洗うようにしています。


まぁ~業務用の食器洗浄機がやってくれていることなので


こんな感じで充分です。


でも、こうして皿洗いをやっているスタッフは、


皿を洗うために下だけを向いて作業していてはいけないのです。


洗い場からは、通りも店の入口も良く見えます。


お客様が入店しそうな気配を見て感じ取ることもできます。


キッチンでどんなお皿が足りなくなりそうかもよく解ります。


客席でお客様が何かを注文したそうにしていることも、


何かをしてもらいたそうにスタッフを探す様子も手にとるように解ります。


特に夜の営業のスタイルでは、


客席のある場所に立っているよりも


洗い場でお皿を洗っていた方が、


客席全体のお客様の様子と調理場の様子が


手にとるように解ることが多いのです。


だから、私は、夜は積極的にお皿を洗います。


洗う人がいないから、キッチンが大変だから


お皿を洗っているだけではないのです。


正直、お皿を洗うことはちょっと教えれば誰にでもできます。


私自身はそんなつもりでお皿を洗っているんだけど、


スタッフたちにそのことを関心をもってもらって


解ってもらわないと、


『洗う人がいないから、またオーナーが皿を洗っている』


そんな風にしか映らないのかもしれません。


そう映っているとしたらそれは私の責任。


もっともっとスタッフたちに思いを伝えることに


専念しないといけないよねぇ~!!!


ビンチェの洗い場は、


ただ皿洗いの作業をするだけの場所ではないのです。


皿を洗いながら、どの人が何を残した。。。とか


皿を洗いながら、どの料理があとどのくらいで出来るか?


その料理を待つお客様の様子はどうか?


色々なことを観察できます。


客席で働くスタッフたちのその仕事振りも良く見えます!


小さな店だから、色々なことを気付こうとする気持ちがあれば、


沢山の事を把握できます。


そう先日もブログアップしたように


ビンチェのランチのお料理をトレイに配膳して運ぶことだって


ただ出来た料理を運ぶだけではなく、


お客様により出来立ての熱い料理を


少しでも早くご提供したいという思いがあれば、


色々な現象をヒントにしてその思いを


形にすることが出来るのです!

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●スタッフの働く姿は店の素敵なインテリア。。。


飲食業、小売業の一つ一つの仕事の答えは一つではないはずです。


今日のこの方への対応がうまくいったからといって、


明日別の方に同じような対応をして上手くいくものではないのです。


その場その場で答えが違うのです。


だから飽きない仕事=商いなのかもしれません。


どんな仕事でもそう、言われたこと以外に


自分に何が出来るのか?自分の今の仕事に役立つことはないか?


そんな風に考えることが出来て、そんなことを見つけたら


仕事は絶対に飽きることなくどんなに楽しくなることか!!!


そうそう件の業務用スーパーはとても大きな会社だから


販売データもしっかり把握できていると思います。


でも現場では、バックヤードにストックがありながらも


売り場に並べられていないものも沢山見受けられます。


売り場に品出しする役割のパートさんでも、


どんなお客様がどんな時間にいらっしゃって、


カートにどんなものを入れているかなんてことにも


関心を持てるようにすれば、


きっと今朝のようなことが起きたときにも


すぐに誰かを呼びにいくとか、お客様に声をかけるとか、


そんな行動をとれていたんじゃないかと思います。


とにかく店の売り上げは、一人一人のスタッフの


お客さまに喜んでもらいたいという気持ちの結果だと思うのです。


販売データを見ているだけでは、売上は何も生まれません。


販売データは、自分たちのやった仕事の通知表であり、


また自分の不十分な感覚を研ぎ澄ますための道具なんだと思います。


そして、自分たちのお給料は


お客様に来ていただくことで、頂いているんだということを


強く強く感じないといけないと思います。


ハート   ハート   ハート


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