『君と過ごしたクリスマス。』 | -----この世界に映る偽りという名のボク。

-----この世界に映る偽りという名のボク。

基本書いているのは短編という名の自分がふと思ったことです。
誰かの心に留めていただけるような文章が書けるように日々頑張っています。

---あの時 君の事にもっと気をつけていたら。

     きっと 今と違う未来があったはずなのに。


君の冷たい手。 
  君の吐いた真っ白な息。

     君の笑顔。

あれほど愛おしかったのに。

  もう、僕の目にはその君の姿は映っていない。


その代わり映っているのは
    煌びやかなイルミネーションだけで。


君は待ってないって分かってるのに

   いつもの待ち合わせ場所に気がついたらいて。


君の姿を無意識で探してる僕が居る。

  未練がましいなって自分でも思うけど 

     心のどっかで君が居ないことに傷ついてる僕が居て。


分かってるのに。

  …最初から、居ないことなんて分かっていたじゃないか。

      ・・・なんで・・・なんで泣きそうになってるんだろう。


あきらめて何となく町を歩いていても

  やっぱり君の姿を探してて。

何となく店に入ったって

  やっぱり 君が欲しそうだ とか思ってしまう。


僕の せいなのに。


君と過ごせなくなったのは。


なのに僕はまだ君が好きで。


でも君はもうきっと 僕の事なんて好きじゃないんだろう。


そうおもうと やっぱり悲しくて。

                苦しくて。


僕は君が幸せだったらそれで良いって。

               そう思っていたのに。


でも それは僕の強がりで。

   

きっと僕は 
 君が他の人といる所を見たら
    すごく 傷つくんだろう。


でも 君の幸せを邪魔する事は出来ない。

  だって 好きだから。


そんな事を想って

  空を見上げていると

    不意に雪が降り始めて。 


そしたら なんだか僕の名前を呼ぶ君の声が聞こえた気がして。

   驚いて声のした方を見たら

     やっぱりそれは気のせいで。


…僕はそんな自分がおかしくて
    ふっと笑った後になんだか涙が止まらなくなって。


---神様。 お願いです。出来る事なら・・・ 時間を戻して君と一緒に居る未来を僕に下さい。


叶わないことは分かってるけど。

  願う事くらいは、許されるでしょう?


君の事を想うのは今日でもうやめるから。 

  だから 今日くらいは・・・・






----君の事を想う事を許してください。











…この時計が十二時を指したら

    僕は君の居ない明日へとちゃんと向く事ができると思うから。














そして君に本当のさよならをするんだ。

   















-----今までありがとう。

       大好きだった  君。