これまでマグロさんのお祖母さんに関して
詳しくブログに書いたことがなかった気がします。
マグロさんの父方のお祖母さんは、すでに亡くなっていますが、
母方のお祖母さんはお元気です。
この週末は、数年ぶりに療養院（요양원）にいる
マグロさんの母方のお祖母さんに会いに行ってきました。
私が韓国に渡ったばかりの2007年。
お祖母さんは叔母さん（お義母さんの妹）家族と一緒に、我が家の近所に住んでいました。
お祖母さんは大のマッコリ好き。
私と叔母さんが意気投合して仲が良かったことから、
マッコリを片手にちょくちょく遊びに行っていました。
しかしながら、その後、有名大学の教授をしていた叔母さんが、
学内の派閥争いにうんざりし、地方の大学へ。
お祖母さんも一緒に地方へ行ってしまいました。
その後、痴呆が発症し、療養院へ。
何度か、お祖母さんに会いに行きたい旨をお義母さんに伝えてきましたが。
療養院は遠いし、大勢で行くようなところじゃないからと断られ、
マグロさんと義兄だけが年に１回ほど行くだけでした。
それが、突然お義母さんから、
「今週末、時間がある人はお祖母さんに会いに行って！」
と連絡が。
マグロ家全員、ソウル郊外にある療養院に
それぞれの車で集合しました。
義兄家族は、キャンプ先から直行です。
療養院に行ってみたら、叔母さん（お義母さんの妹）と叔父さん（お義母さんの弟）まで。
大集合でビックリ！！
実は、我々は聞かされていませんでしたが、
お祖母さんはちょっと前まで肺炎を患い集中治療室にいたそうです。
もう、この週末が最後だと、お義母さん３姉弟は大騒ぎだったそう。
それで我々呼んだのでした。
てか、
お祖母さん、お元気だったわー。
お義母さんが全員集合を呼びかけた二日前から、みるみる体調がよくなり、
その日は絶好調でした。
「死にかけたおかげで、みんなが集合してよかったじゃない。
死にかけたかいがあったね！」
と、お義母さん姉弟は笑っていました。
痴呆で誰も分からないと聞いていましたが、
一度紹介したらすぐに覚え、私のことも「マグロの嫁」と。
生死の境をさまよっていたのを知っていたお義母さん３姉弟は、
そんなお祖母さんの姿に狂喜！！
「オンマ～イッポ～♡（お母さん、可愛い～）」
と、叔母さんはチュッチュとしていました。
トルトリ（義兄夫婦の子）はキャンプ疲れでぐったり。
ビニ（義妹夫婦の子）は極度の人見知りのため、ぎゃーぎゃー大騒ぎ。
人間大好きの我が息子エビが、
子役ばりの愛想の良さで大活躍していました。
お祖母さんにチュッ♡
エビが頭の上に手をのせて
「サランへヨ～（愛してます）」
と、言ったら、お祖母さんも同じポーズをして、「サランへ～」と。
みんなで大爆笑して、いい雰囲気でした。
集合写真！（イクラ撮影）
私も久しぶりにお祖母さんに会えて、すっごく嬉しくて。
よく考えたら、血のつながりもない他人ですのに、
10年前から何か通じ合うものがあるんですよね～。
思わず手を握りしめてしまいました。
あまりお義母さん方の家族の話は書いたことがない気がしますが、
お義母さんのお父さんは正妻が別にいたため
、お祖母さんが３人の子供を一人で育てました。
マグロさんも母方の祖父については一切知らないそうです。
「母さんが話さないから、僕からも聞かない」って。
お義母さん３姉弟。
相当苦労されたと思いますが、お義母さんと叔母さんは大学を卒業し、立派な職へ。
（叔父さんは唯一の男で甘やかされ、ちょっと問題あり）
とにかく、お義母さんを含め、叔父さんも叔母さんも皆さん性格がいいんです。
悪意を持って人の悪口を言っているのを聞いたことがないし、ポジティヴ！
どうやって育てたら、こういう人間になるのかなー？と、
お義母さん３姉弟を育てたお祖母さんに、興味津々なのであります。
お元気な時に色々と話せれば良かったんですが、
当時の私は韓国語がイマイチ。（今もそんなに変わらんけど）
残念！
今後はちょくちょくお祖母さんに会いに行きたいです。
お祖母さんとの面会をして気持ちがほっこりしたところで、
それぞれの車に乗って、療養院を後にすることに。
我が家の車の方へ行こうとしたときに、
私はお義母さんに呼ばれました。
「イクラ、ちょっと来て。いいから、ちょっと来てちょうだい」
私だけをこっそり呼ぶなんて、お小遣いでもくれるんだろうか？
なんかお祝いしてもらうことあったかな？
と、いそいそとお義母さんの車のところへ行きましら、
お義母さんがトランクから箱を出してきました。
「これ・・・好きなだけ持って行きなさい。マグロには内緒で」
そう言って、お義母さんが箱を開けたら、中に入っていたのは、
ヨモギ餅。
ああ、そう言えば春ですね。
こいつの存在をすっかり忘れていましたわ。
昔からの読者様はご存知かと思いますが。
毎年春になると、お義母さんがヨモギ摘みに精を出し、
餅屋で大量の餅を作っては我々に配るのです。
マグロ３兄妹の冷凍庫はヨモギ餅でパンパン。
それでもどんどん持って来るので、去年は義兄がブチ切れて大喧嘩になりました。
（※参照 「量が多すぎる」 ）
「みんながうるさいから、今年はヨモギ摘みにも我慢して行かなかったんだけど、
今回、ちょっとだけ作ったんだよ。さっきマグロに聞いたら要らないって言われたんだけど、
イクラは好きだろ？欲しいだけ持って行きなさい。」
じゃあ・・・・と、ありがたくいただこうと箱に手を伸ばしたら、
遠くからマグロさんの怒鳴り声が。
「母さん！なにやってんだ！さっき僕がいらないって言っただろ！！
姑に持って行けと言われて断れる嫁なんていないよ！直接イクラに聞かないでくれ！
去年の餅だって捨てたんだよっ！
もらっても捨てるだけなんだよ！」
ちょ、ちょっと！！！。(;°皿°)
なんてこと言うのよっ！！
私は元々ヨモギ餅が好きなんですが、去年は義兄宅の分まで我が家に来たため、
あまりにも大量で食べきれませんでした。（マグロさんは餅嫌い）
冷凍焼けしてまずくなってしまい、１年ほど冷凍庫に放置していましたが、
つい最近、マグロさんに頼んで捨ててもらったのです。
今思うと、自分でこっそり捨てればよかった・・・
でもね！！
５０個以上あった大きなヨモギ餅。
３０個以上は一人で食べたんですよ！
お義母さんが作るヨモギ餅、通常の餅の２～３個分でデカイんですよ！
かなり食べてんですよ！
捨てる羽目になったのは、あまりにも多すぎたからです。
「餅を捨てた」というマグロさんのせいで、変な空気になってしまいました。
「マグロさんはあんなこと言ってますけど、
私、本当にヨモギ餅好きなんです！本当です！！」
と、なんだか変な弁明をする私。
そして、
「少しだけ頂いていきます」
と、３つだけもらいました。
ヨモギ餅をもらって我が家の車のところに行ったら、
いつの間にかそこには義妹が。
車の陰で、
「オンニ（私のこと）の前で母さんにあんなこと言ったら、
オンニが気まずくなるだけでしょうがっ！！オンニの立場も考えなさいよ！」
と、義妹がマグロさんにお説教をしていました。
妻のためを思って、ヨモギ餅を阻止しようとしたマグロ。
義妹に散々言われて、不機嫌になってしまいました。
去年、
「オレの前でヨモギ餅の『ヨ』の字も言うな！」
と言い、ヨモギ餅と完全に縁を切った義兄。
他人事のように我々を見ていましたが、
車に乗り込む前に
「ヨモギ餅が関わるとろくなことがない。
来年から一つも作るな！！」
と吐き捨て。
お義母さん大ショック。
・・・・・・・・私、
何か悪いことしたかな？(TωT)
お祖母さんに会ってほっこりした気持ちは、
ヨモギ餅で台無しなったのでありました。
その日はとっても暑くて。
「長時間、車にあったこの餅は危険だから食べるな」とマグロさんに言われております。
とりあえず冷凍庫へ。
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