日本でも行われているＶＥＧFの医学的研究

海外ではＶＥＧＦの育毛や医療においての研究が日本よりも遥かにすすでおりますが日本でも様々な治療や研究も行われ、発表されています。

ＶＥＧＦの説明がウィキペディアでも紹介されております。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E7%AE%A1%E5%86%85%E7%9A%AE%E7%B4%B0%E8%83%9E%E5%A2%97%E6%AE%96%E5%9B%A0%E5%AD%90

この中でも悪性腫瘍におけるＶＥＧＦの役割とした以下のように紹介されております。

腫瘍細胞や腫瘍間質は拡散による栄養だけでは不十分で壊死してしまうので、VEGFを産生して血管を腫瘍に引き込み、栄養や酸素を取り込もうとする。 VEGFの過剰発現は腫瘍の血管増生や転移と関連し、また腫瘍の進行や予後不良と相関することが、大腸癌、胃癌、肺癌など様々な癌で報告され、VEGFを標的にした分子標的治療が進められている。

これは体内で自然発生しているＶＥＧＦがガンに対して血管などを新生し増殖することを紹介しており、分子標的治療として用いられているのが抗ＶＥＧＦ剤の投与によって血管を新生させないようにすることです。

このような抗ＶＥＧＦ剤（ＶＥＧＦを減少させる医薬品）はガン細胞の増幅を防ぐ手段として既にガンの治療では世界的に導入されています。

また、がんだけではなく以下の加齢黄斑変性の治療などにも用いられております。

加齢黄斑変性に対する抗VEGF抗体療法についての説明

http://www.hospital.japanpost.jp/tokyo/shinryo/ganka/vegf.html

血行を促進する以外にも髪の主成分となる血液中たんぱく質を毛根に供給する手段としてご紹介をしたＶＥＧＦですが育毛の分野で新しい成分として捉えられている方が多いと思いますが医学会では肌の若返りや育毛成分としての研究データが日本でも紹介されています。

VEGFの血管新生効果により、血行が促進されることでの肌の若返りについては既に２００５年、聖マリアンナ大学がおこなった発表で紹介されております。

http://www.cosmetology.or.jp/2005/13-05.pdf

また育毛においても埼玉県立ガンゼンターの小友氏が２００９年に発表した毛髪再生とアンチエイジングについて以下のような発表されております。

http://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/24/2/109/_pdf/-char/ja/

５ページ目の成長因子の記述にＶＥＧＦが毛包サイクルの際に重要な成分であることが書かれており、さらにはＶＥＧＦが新しい血管を作りだす、血管新生因子としても紹介されています。

髪の回復のためにＶＥＧＦを毛乳頭で増加させる重要性などは日本でも以前より知られてはいるのですがそれを主成分とした育毛剤はこれまで開発されておりませんでした。