140-天国からプレゼントを送リ続けるあの人 1   | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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「天国からプレゼントを送リ続けるあの人」  




 あの人は死んだはずなんだ。


1973年に私が南米パラグアイへ移民する時に、


彼は会社を休んで、わざわざは奈良から東京の羽田空港まで


見送りに来てくれた。見送りはほとんどが東京に住んでいる


私の親戚ばかりだったのに、東京以外からの見送りは親戚でも


ないあの人だけだった。 


あの人は私の商売上のお客さんで、私が絨毯、カーテン、家具を


カタログで訪問販売をしていた時に知り合った商売上の


大事なお客さんだった。




私はそれまで大阪で、トヨタのワゴン車1台で商売をしていた。


 金がなかったから、店を持てず、お客さんからの電話を


受け継いでくれる留守番電話会社を利用した。 


お客さんから留守番電話会社に電話があると、


「男前のトクサンは今出かけています、帰ってきたら、


すぐに電話させます」。私は店の屋号を男前のトクサン


登録していた。こんな変な名前を店の屋号にする私は人とは


だいぶ違う人間かも知れない。


でも私の発想はいつも人を笑わせる事に行き着く。


今思い出すと懐かしい、変なおもろい屋号です。


でも、名前も、商売もお客さんに受けた。


 いつも私はそこにはいないのです。


毎日何回か電話をしてお客さんから電話があったかを


聞くだけでした。留守番電話会社は店を持つ事の


出来ない私みたいな商売人には安くて便利で、重宝でした。


私が24、5歳の頃です。





続く