127-フリムン徳さんのパンク「鏡の部屋」2 | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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2 墓が汚れている時は誰かが病気をする。


ウヤフジがさせるのです。


家族の誰かの頭痛がなかなか治らない時はお墓へ行き、


墓を掘り返して、土葬された先祖代々のウヤフジの頭蓋骨や


骨に絡まった木の細い根っこや、土をふき取りきれいにする。


この頭蓋骨に絡まった根っこや、ごみがウヤフジを苦しめ、


ウヤフジは家内の誰かに頭痛をさせたり病気をさせるという。


お婆さん達がウヤフジの頭蓋骨や骨を赤子を抱くように大事に


手に載せて、きれいに拭き取るのを今でもはっきり覚えている。


オメトお婆さんの影響で、私はずーっとウヤフジが自分を


見守っていると信じている。だから、困った時はいつも


「タックィティ、タボーリ(助けてください)」と。


死んだウヤフジの顔を思い浮かべながら、ウヤフジに祈る。


 私が夢を見ない夜はほとんどない。


ほとんど毎晩のように夢をみる、それも死んだ人達の夢である。


でも、大酒を飲んで酔っ払って寝た夜は夢を見ない。


あの世の人はよっぱらいは嫌いのようである。


私の夢の中に多くのウヤフジたちが揃ってご馳走を


食べる夢を1週間以上続けてみると、たいてい私の身内や


知り合いの誰かが死んでしまう。


「そんなことはない」と言っていた嫁はんも、


この頃は当りが多いから、気味悪がっているようである。


どうもウヤフジは私に身内や知り合いの死を知らせたい


ようである。生まれ故郷喜界島の美代ねえに言わせると


私は神憑りの人間だそうである。

続く