イタリアに行って来た。いこさんコラム Vol 166 の巻き | ikoのブログ

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本物の食を知ってもらうことから、日々の徒然まで。。

松永店とか、駅家店のチラシの裏面に、不定期に、出しているコラムです。


貼り付けますので、読んでみてください。


ついに、イタリアに行ってきました いこさんコラムVol 166 

念願のオリーブオイルの収穫に行ってきました。

本当のことを知るために、オリーブオイルの栽培から、収穫、搾油を、見て聞いて体験してきました。

理想のオリーブオイルとは、どういうものか!

いまのイタリアオリーブオイルの現状、価格も、ものによって、大きく開きがあるのが、オリーブオイルなので、そこを知ることがかなりの勉強になるのじゃないかと、ものすごい探究心で望みました。

まさに、驚きと、納得のイタリア視察研修。

栽培方法は、自然農法というだけで、ほったらかしの畑、ちゃんとオリーブの育成に、人が手をかけて、草刈のタイミングから剪定の方法まで、まさに手塩にかけた自然農法で行う畑、普通の農薬散布の畑など、いろいろ比べることが出来て、収穫方法も、本来の手摘みの梯子をかけて、手で一本一本枝をしごいて、実を取るやりかたと、手摘みとは言うけれど、動力を使って、プラスチックのほうきのようなもので、叩き落とすやり方、どちらも、オイルになれば、見分けはつかないでしょうが、実を見れば一目瞭然、傷入りとそうでないものの差、木一本当たりの作業時間は、かたや3人がかりで、30分、叩き落としは、一人で、10分もあれば、叩き落とせる。

一番ひどいのになれば、木の幹をトラクターのでかいものが、アームで掴みエンジンの力で、ゆさゆさゆすり落とす。これは、木もダメージを受けます。

能率のためとはいえ、良質なものを作るというより、こなす仕事のやりかたです。

搾油所では、洗浄、破砕、遠心分離機のしくみから、排水の蓋まで、開けて見せてもらい、普段の視察する人達より、見せたくないところまで、見て聞いたと思います。

その排水にも、オリーブオイルが、流れ出ているので、それを引き取る業者もいるし、日本の油のように、カスから、溶剤抽出で油分を抜き、それをピュアオイルとして、流通させている業者もいるとのことです。

中には、高いだけのオリーブオイルもあり、難しいところですが、

どのモノにも言えることですが、やっぱり最後は、です。

利益の為に、能率を追いかけることは、いけないことではないのですが、

本来のものよりかけ離れたものにしてしまっては、元も子もない。

今回のイタリア視察研修では、より原点を振り返るには、とてもよかった。

これふまえ、少しずつでも、次世代に、本来の食をつなげていけるよう

僕らの立場で、やらないといけないなと、思いました。

イタリアでも、小麦アレルギーの子供が、増えてきていると、耳にしました。

とても、心配に思います。

食は、命なり   価格も、大切ですが、中身の質にも目を向けてほしいです。

                          いこう