。こうすることで,「後から3Dモデルにスカートを取り付けたら,動きが激しくて手足がスカートを突き抜けてしまった」という事態を防げるのだという。  モーションキャプチャに必須の機具と言えば,全身に取り付けて動きを検出する「マーカー」だ。「スイートプリキュア?」では指の動きの表情を取り入れるべく,すべての指にマーカーを付けてのモーションキャプチャが試みられたが,すべての指関節の動きを取り込むと,ドラクエ10 RMT,コストだけでなくノイズの問題も生じるため,「スマイルプリキュア!」では親指?薬指?人差し指に限ってキャプチャを行い,その結果から計算してほかの指の動きを作り出しているそうだ。  中谷氏は指のモーションキャプチャについて,満足な結果は出せていないとしながらも,新技術を積極的に取り入れ改善していきたいと語った。  モーションキャプチャで踊りを取り込めば,それで作業が終わるというわけではない。宮本氏が言うには,そのまま使ってもアニメっぽく気持ちのいい動きにはならないのだという。そこでMotionBuilderで動きに緩急を付け,アニメキャラクターに合った軽快な動きを実現している。  調整の作業はこれだけではない。現在デジタル映像部で使われている環境を使えば「アニメーターがモデリングに近いことも可能なくらい」(宮本氏),3Dモデルを操作することが可能となっている。とくに「スマイルプリキュア!」では表情をかなり細かくいじることができ,例えばカメラアングルによりキャラクターの表情が見づらくなった場合でも,顔のさまざまなパーツを操作することでアニメ的な表情が作れるという。  また現在のプリキュアシリーズでは,2Dのキャラクターが活躍したあとに,3DCGによるエンディングが始まるが,その違和感を減らすための配慮も行われているという。  と言うのも,エンディングの最初から3DCGならではの画面を展開してしまうと,番組を見ていた子供の目には2Dアニメと3DCGで別のキャラクターに見えてしまうのではないかという思いがあったからだ。そのため,「スマイルプリキュア!」の前期エンディングでは,ドラゴンクエスト10 RMT,最初はセルアニメに近い手書き風の画面でスタートし,曲の後半でドラマチックなライティングで描写された3DCGならではの画面に移行させるといった構成を取っているのだという。  普段何気なく見ているエンディングのダンスだが,本来2Dのキャラクターを3DCGにするために,実にさまざまな手順と職人技が必要になっていることが分かるだろう
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