どうもこんばんは、一狐です
今回は友人のVTR整備
以前フロントフォークをシールだけ交換という邪道な方法で整備しましたが、自分のじゃないのできちっと整備しますw
ニコニコ動画に詳しく丁寧にオーバーホールの様子を撮った動画が上がっているので、初めての人はよく見て予習するのが良いでしょう
交換部品
スライダーブッシュとブッシュガイドは交換しないので含まれていません
銅ワッシャーは専用品のため市販品は不可
左のOリング達はフォークキャップ用でよほどの事が無いと交換の必要はありませんが、よほどの事があった時は数百円をケチったせいで再分解するハメになります
分解も組み立てもインパクトレンチを使います
SMには共回りする時は一度組め的な事が書かれていますが、長年組み付けられていたネジロック剤はそうそう簡単には外れません
素直にインパクトを用意しましょう
ロックボルトの締め付けトルクは2Kgなので、キャリパーの取付部分を足で踏めばバイスで挟む必要も無いです
銅ワッシャーの外し忘れとネジロック剤の塗布は忘れずに
ロックボルトが外れたらダンパーを抜き、インナーチューブをスコンスコン引っ張ればカポッと抜けます
ブッシュに摩耗が無いかチェック
一度OHがされた跡があったのでまだ使います
5万キロ無交換なら交換しておいた方が良いでしょう
フォークガードはこんな感じで取る事が出来ます
ウエスを挟まないと塗装が禿げるので注意
オイル交換をしていない車両ではアウターチューブ内にはヘドロが貯まるので綺麗に洗浄
ブッシュをセットし、バックアップリングを入れてたたき込みます
打ち込みには以前作った工具を使って入れましたが、今回はかなり難儀しました
この方法だと片側からしか叩けないけれど、ブッシュは斜めに入るとそれ以上入って行かないので真っ直ぐ入れる必要があります
正直長い塩ビ管にキャップ付けて真上から叩いた方がマシです
もしくは動画のようにガムテを使うか
フォークシールを入れる前にインナーチューブを素手で撫でるようにシコシコしてサビによる引っかかりが無いかチェック
引っかかりがあったらボンスターでサビ落とし
インナーチューブとビニールとオイルシール内側をフォークオイルでヌルヌルにしてから挿入
シールも同じ様に全週叩いて底付きするまで打ち込み
底付きするまでたたき込めればストッパーリングがキチッと入ります
ダストシールのリップ部にグリスを塗ってたたき込み、フォークガードもたたき込む
後はフォークキャップのOリングを変えてオイルを入れスプリング入れて完成
今回使用したフォークオイルはお気に入りのアッシュ#33
A.S.H OIL アッシュオイル/フォークオイル FD OIL [1L]
純正の油面は130mm
アッシュの#33フォークオイルを使用する場合
前期型フォークの場合 油面は125mm
後期型フォークの場合 油面は120mm
が良い感じでした
後期の120mmは純正より10mmも高いので固めになりますが、後期型フォークの泣き所であるフルブレーキング時の腰砕け感が割と解消されます
使用部品と費用
51490-MN8-305 フロントフォークシールセット \1,570
90544-283-000 ワッシャー スペシャル 8mm \145
91311-MR7-003 Oリング 13.8X2.4 \170
91356-KF0-003 Oリング 33.2X2.4 \175
税抜き それぞれ左右用2個ずつ
+フォークオイル1Lで総額税込み8,500円位になりました
ブッシュを交換すると更に+2,000~3,000円位でしょうか
そんな訳でここ、2年の間にフォークシールを3種類ほど試してみました
8,000円もするSKF、アリート+純正ダストシールで4,000円、純正3,300円
滑らかさは SKF≧アリート>純正 と社外品との違いがごくごく僅かに体感できますが、アリートとSKFでは違いが分かりませんでした
純正とアリートの耐久性はまだ分からないので、迷ったら純正
ちょっと冒険してみたい人にはアリートを
一瞬の輝きにかけてみたい人はSKFを入れるのが良いでしょう
それではまた