年運天中殺の十大主星*
「日干が戊と己の人」
*この記事は、2021年2月3日~2022年2月3日まで有効です。
内容は「子丑天中殺」を対象としています。
十大主星の天中殺とは言っても、天中殺にも種類があればどの天中殺に該当するのかが定かでないと、判断のしようがありませんね。
天中殺とは言っても、対象は下記のように分類されており、それぞれ内容も意味も異なっておりますが、ここで取り上げる「天中殺」は、「年運天中殺の十大主星」を対象としています。
①宿命天中殺の十大主星
②大運天中殺の十大主星
③年運天中殺の十大主星
④月運天中殺の十大主星
2021年の干支は「辛丑」になりますが、西方天中殺では「子丑天中殺」になります。
この子丑天中殺の人たちは、日干支が「甲寅~癸亥」までの10種類が対象になりますが、「日干」が異なると十大主星も異なりますのでご注意ください。
*2021年対象の十大主星は、
日干支が「甲寅」の人=牽牛星
日干支が「乙卯」の人=車騎星
日干支が「丙辰」の人=司禄星
日干支が「丁巳」の人=禄存星
日干支が「戊午」の人=調舒星
日干支が「己未」の人=鳳閣星
日干支が「庚申」の人=石門星
日干支が「辛酉」の人=貫索星
日干支が「壬戌」の人=玉堂星
日干支が「癸亥」の人=龍高星
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日干が「戊」の人=調舒星
年運天中殺の年に「調舒星」が巡っている場合です。
「調舒星」が年運の天中殺に巡ってくると、有形、無形の宝を傷つける現象が現れてきます。
特に注意すべきことは「健康」ですが、現れ方は様々ですが、病気が表面化したり、突発的な怪我にも出会いやすくなります。
その特色は以前から持っていた病気が現れるというのではなく、この形の天中殺に入ってから生まれてくるものです。
年の前半は怪我に現れやすく、後半は内臓に現れやすいのです。
また別の面で、家族にも健康の禍が出やすく、自分だけに限られたものではありません。
これは「調舒星」自体が連鎖的な力を持っているために、周りの人をもその運命に引き込んでしまうと言う、特色が出るからなのです。
人間関係における目上と目下の両方に変化が起きやすく、孤独になると言うより、目上と目下からの厳しい批判を受ける時なのです。
注意することは、精神的な自負が強く、周りの人たちとの論争、闘争の形が生まれやすいのです。
特に言葉による失敗が多く、些細な会話から大きな禍を引き込んでしまいます。
また新しい人間関係ができると、その時ではなく「天中殺」が過ぎた後に、手痛い思いをすることもあります。
この時の最良の生き方は、健康的な方向へとエネルギーを燃焼することですが、一つに限るべきで多岐にわたると逆効果にになります。
日干が「己」の人=鳳閣星
年運天中殺の年に「鳳閣星」が巡っている場合です。
「鳳閣星」の年運天中殺は、何年か以前に起こした行為が、自分の人生に大きな変動をもたらす状態が生まれてきます。
これは他の年運天中殺とは異なり、その年に何かが起こるというものではありません。
ある意味では過去の生き方が神に問われるようなもので、今までの「結果」による苦労が現れるときと考えて良いのです。
運命の構造としては5年から6年前に起こした行為によって現象が現れる、と言うのが大きな特色ですが、既に忘れていたことによる突発的な現象が現れると言えるでしょう。
もう一つの特色は、何事にも自信がなくなり、現実面での変動が現れなくても、理由のない不安感に襲われたりします。
ある種のノイローゼのようなもので、社会面では解りにくいのですが、家族の目から見れば良く判別できるはずです。
このような現象が土台となり、他人に対する不信感が生まれ、自分の自信もなくなる代わりに、他人を信じる心にも揺らぎが現れてくるのです。それでいて誰かに頼りたいという願望が生まれ、精神的な放浪者となりやすくなります。
この形の天中殺は、質素で地味な人生を歩んでいる人には効力が少なく、派手な人生を歩んでいる人ほど、大きな現象が生まれてきます。
ある意味では、煌びやかさの代償を支払わなければならない、年運天中殺と言えるものです。
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