昨年末に、新刊の原稿を受け取った。
年末年始は、自分の書いた原稿と常に一緒に過ごした。

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年を越した気がしなかった。
それでも、年越しを祝うよりも、僕にとって大事だったのが原稿だったから、それでよかった。

原稿を書いているとき、一番僕の心を妨げたのは、
「これは自分の言葉なのか、これは自分のオリジナルの声なのか」
という自問自答だった。

・・・

これまで5冊の本を出させてもらった。

「未来記憶」
「動きたくて眠れなくなる。」
「覚悟の磨き方」
「がんばらないほうが成功できる」
「心配するな。」

そうした中での6冊目の本だった。

同時に何冊もの本が進んでいたけれど、
絶対に安易に出さないと決めたら、視界がクリアになった。

自分の強みは何なのか?
自分はどういうときに最もパフォーマンスを発揮するのか?

そうした中で、もっとも大切な存在である読者やお客様の力になるためには、
どういうことにエネルギーを注ぐべきなのか?

出版のお話を頂くたびに、次から次へと出すなら、苦労はいらない。
ネタなら数十冊分はある。
カルピスの原液のような濃いコンテンツが1万文字つまっている月刊誌を55冊も書いてきているのだから。

話がどれだけ来ても、それを出すことはできる。

でも、それが何になるのだろう?
ぼくはそれがわからない。そこへの迷いは消えない。

こだわりぬいて、今のぼくがある。
だから、こだわりぬくことをやめてしまったら、すべてがバラバラになってしまう。

・・・

2015年の前半は、ぼくにとって変革のときであり、進化のときになるのは間違いがない。
もうすでに、変革に伴う痛みであり、進化に伴う脱皮のプロセスが、昨年末からスタートしている。

その中で、僕の変革を支えてくれたプロセスが、
冒頭で書いた「自分の声」を発見するプロセスだった。

自分の中から、ひとつひとつの言葉を取り出し、それを原稿用紙の上に再現していく。

その際に僕に勇気とパワーをくれた本がいくつもある。
「書く」ということをユニークでパワフルにするためのものだ。
この4ヶ月ほどで20冊ほど読み、どれもこれもヒントをたくさんくれた。

メジャーなところでいけば下記の数冊。

文章読本 (中公文庫)/中央公論社

¥617
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文章読本 (中公文庫)/中央公論社

¥823
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文章読本 (中公文庫)/中央公論社

¥596
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自家製 文章読本 (新潮文庫)/新潮社

¥473
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日本語の作文技術 (朝日文庫)/朝日新聞出版

¥583
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思考のレッスン (文春文庫)/文藝春秋

¥551
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小説読本/中央公論新社

¥1,404
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ひとによって、合う、合わないがあるのは当然なのだけれど、

特に、スティーヴキングの「書くことについて」と、
ジュリアキャメロンの「あなたも作家になろう」はとても勇気をくれた。

書くことについて (小学館文庫)/小学館

¥864
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あなたも作家になろう―書くことは、心の声に耳を澄ませることだから/風雲舎

¥1,728
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この「あなたも作家になろう」が、1週間くらい前から見当たらなくなってしまい、
締切りが近かったので、どーしたもんだか悩んでいた。

ぼくは起きることに意味を簡単に見いだしてしまうタイプなので、
「なるほど、これは本に頼らずに自分の信念で原稿をしあげてみろ」というメッセージなんだな、
と思ったりした。
(実際は、ただ資料の整理がきちんとできていないだけ。意味の問題じゃない。)

そして、今日、進めている原稿がひと段落したことも受けて、
その間、まったく手をつけられていなかった資料の整理をはじめた。

そしたら、奥のほうに、、、、、、、、あった!よかった。

探していたものをみつけた喜びをシェアしたくて書き始めたのだけれど、
話しがあちこちに飛んでしまいました。