多くの人が採用しているアプローチが
「数分後の達成感」しか与えていないというのが明らかになっています。
学習の研究では、
「テキストを再読する」「マーカーなどを使って線を引く」「繰り返し本を読む」などの多くの人が採用しているアプローチの学習法が、
どのくらいの成果をもたらすのかが分かっています。
答えは、数分後の達成感がある、ということ。
再読すると、分かった感がある。
マーカーを使うと、重要なことを押さえた感がある、
繰り返し読むと、どんどん理解している感覚になる。
ところがこれは、テキストの内容をテストすると、
数分後ならば、良い結果が出ます。
ところが、数日後、数週間後と経つと、
ほとんど忘れていることが明らかになっています。
一方、効果が出る驚くほど簡単な学習法は、
テキストを読んだら、「本を閉じて、内容を思い出すこと」です。
「本を閉じて」というところがポイントですね。
内容を見返さずに、記憶の中にあるものを引っ張り出すのです。
ほとんどの人は、あまり覚えていないことにがっかりします。
しかし、数日後や数週間後になると、
「通常の学び方をしたグループ」よりも、
圧倒的に点数が高い状態になります。
研究では、
人は「自分が物事を学んだかどうかを把握するのが苦手」だと述べられています。
つまり、再読やマーカーを引けば「よし分かった」と思う。
でも、実際は、時間が経つとほとんど忘れる学びなのです。
一方、本を閉じて思い出す組は、「ダメだ全然思い出せない」と感じます。
しかし、実際は、時間が経ってもそれらのほとんどを思い出せます。
結果的に、「本を閉じる組」の方が定着が圧倒的に高いのです。
ほとんどの人が「学びのゴール」を勘違いしています。
学びのゴールを「本が読み終わること」「セミナーを受けること」だと思っています。
しかし、本当の学びのゴールは「長期記憶に定着すること」。
別の言葉を使えば「自由に引き出すことができるようになる」ことです。
もし、数分間続くだけの満足感が欲しければ、
再読やマーカーや本の内容を写すことなどをすればいいでしょう。
でも、数日後も、数週間後も、何なら数年後も、
内容を自由に引き出すことができることをしたいなら、
本を閉じて、内容を思い出してみると良いでしょう。
長くなりましたが、少しでもヒントになれば幸いです。
池田貴将
PS
明日から、SQメンバーと2泊3日の読書合宿へ行ってきます。
今回は内容が大きくバージョンアップしているので、
参加する方々の「ブレイクスルー」を大きく引き上げることができるものになっています。
今からとても楽しみです。
「数分後の達成感」しか与えていないというのが明らかになっています。
学習の研究では、
「テキストを再読する」「マーカーなどを使って線を引く」「繰り返し本を読む」などの多くの人が採用しているアプローチの学習法が、
どのくらいの成果をもたらすのかが分かっています。
答えは、数分後の達成感がある、ということ。
再読すると、分かった感がある。
マーカーを使うと、重要なことを押さえた感がある、
繰り返し読むと、どんどん理解している感覚になる。
ところがこれは、テキストの内容をテストすると、
数分後ならば、良い結果が出ます。
ところが、数日後、数週間後と経つと、
ほとんど忘れていることが明らかになっています。
一方、効果が出る驚くほど簡単な学習法は、
テキストを読んだら、「本を閉じて、内容を思い出すこと」です。
「本を閉じて」というところがポイントですね。
内容を見返さずに、記憶の中にあるものを引っ張り出すのです。
ほとんどの人は、あまり覚えていないことにがっかりします。
しかし、数日後や数週間後になると、
「通常の学び方をしたグループ」よりも、
圧倒的に点数が高い状態になります。
研究では、
人は「自分が物事を学んだかどうかを把握するのが苦手」だと述べられています。
つまり、再読やマーカーを引けば「よし分かった」と思う。
でも、実際は、時間が経つとほとんど忘れる学びなのです。
一方、本を閉じて思い出す組は、「ダメだ全然思い出せない」と感じます。
しかし、実際は、時間が経ってもそれらのほとんどを思い出せます。
結果的に、「本を閉じる組」の方が定着が圧倒的に高いのです。
ほとんどの人が「学びのゴール」を勘違いしています。
学びのゴールを「本が読み終わること」「セミナーを受けること」だと思っています。
しかし、本当の学びのゴールは「長期記憶に定着すること」。
別の言葉を使えば「自由に引き出すことができるようになる」ことです。
もし、数分間続くだけの満足感が欲しければ、
再読やマーカーや本の内容を写すことなどをすればいいでしょう。
でも、数日後も、数週間後も、何なら数年後も、
内容を自由に引き出すことができることをしたいなら、
本を閉じて、内容を思い出してみると良いでしょう。
長くなりましたが、少しでもヒントになれば幸いです。
池田貴将
PS
明日から、SQメンバーと2泊3日の読書合宿へ行ってきます。
今回は内容が大きくバージョンアップしているので、
参加する方々の「ブレイクスルー」を大きく引き上げることができるものになっています。
今からとても楽しみです。