ジャズは覚えること多い?(7)ハーモニー | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

演奏活動やレッスンについてつらつらと書いていきます。



今回は、音楽の三要素 の内、ハーモニーについて。


ジャズも、サウンド的にはクラシックの理論から派生して来たものなのですが、

やはり印象派以前のものに比べると大きな違いがあります。

「テンション」という味付けに慣れる必要があります。


また、クラシックとは違い、和音の指定がコードネームで表記されます。

コードネーム自体はシンプルなルールで出来上がっているので、難しいものではありません。

この段階で投げ出してしまうのは非常に勿体ないことです。

やや難しいのは、コードネームをどのように解釈し、実際の演奏に落とし込んでいくか、という点です。


初めの段階で戸惑いがちなことは2点。

ひとつは、コード表記にない音を弾くこと、

次に、コード表記にある音を弾かないこと、

です。


<1>コード表記にない音を弾くこと

コードネームが「Cメジャー」なのにメロディーが「レ」という場合は珍しくありません。

しかし初心者の中には、Cメジャーはドミソなのに、なぜレが入るのか、

という段階で思考停止してしまう方もいらっしゃいます。

確かに回答としては、

テンションである、とか、

アヴェイラブル・ノート・スケールに含まれている
、などと

説明出来なくはありません。


そのような理屈よりも、聴いてみていかがでしょうか?

サウンド的に良ければ、全く構いません。


<2>コード表記にある音を弾かないこと

「C7なのになんで『ソ』の音が入っていないのですか?」

という質問も少なくありません。

この場合特徴的な音は「ミ」と「シ♭」云々…と説明出来なくはありませんが、

これもサウンドを聴いて問題がなければ全く構いません。


上記2例の勘違いは同根で、

コード表記にない音は弾いてはいけない、

コード表記にある音は全て弾かなければならない、

という勘違いが元となっています。


基本的なコード表記のルールを覚えたら
(↑繰り返しになりますが、これは難しくありません。)


代表的な「型」を覚えていく作業が必要です。

確かに「覚えること多い」かもしれませんね。


↓ぜひ応援よろしくお願いします↓
ジャズブログランキング
にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ にほんブログ村