ラテン(1) 〜 ジャズミュージシャンが最低限把握すべきこと | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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ラテン(1) 〜 ジャズミュージシャンが最低限把握すべきこと

ラテンについてのご質問もよく頂きます。

専門家ではないので、全く知識的に乏しいですし、
今はインターネットでも多くの情報を入手出来るので、
わざわざ私がブログ記事にするのも恥ずかしいのですが、
ラテンについてジャズミュージシャンはこの程度の把握をしておけば良いかも
というレベルのことを書きたいと思います。
ただ、現在は正確な情報が容易に入手出来るので、今後は把握すべきレベルは上がってくる可能性はあります

なお、繰り返しになりますが、
ラテンの専門家ではないので、
細かい質問にはお答え出来ません(^▽^;)



「この曲はラテンで」と言ったり、
演奏の指示として「ラテン」という言葉はよく使われますし、
私も使います。

しかし
「ラテン」というと「ラテンアメリカ音楽」ということなので、
言わば「アジア音楽」と同じようなざっくりとした言葉です

すなわちそれだけでは全く具体的なことを指す用語ではありません。

ラテン音楽の専門家であれば、
それぞれのジャンルの細かい分類を知っておく必要があるでしょうが、
ジャズの現場ではそれほど必要がありませんし、
仮に自分が把握していたとしても、
周りには伝わらない可能性が高いです。


では、
この大雑把な「ラテン」という言葉を、
ジャズの現場でどのように使っているか、
と申しますと、
ジャズでは、
概ね「ラテン」をキューバ等のカリブ海周辺音楽を指しているように思われます

「ラテン」という用語を使う人自身があいまいなので、
「思われます」としか申せません(^▽^;)

ラテン音楽で、
もうひとつポピュラーなジャンルである「サンバ」「ボサノバ」については、
「ラテン」という用語を使わずに
「サンバ」「ボサノバ」と説明するのが一般的であるように思われます


「ラテン」という指示があって、
その雰囲気が掴めずに指示者にさらに説明を求めると、
イメージが「サンバ」である、
というケースも稀にありますが。

今回の記事のタイトルを
「ジャズミュージシャンが最低限把握すべきこと」
としました。

上記の説明を言い換えると、
ジャズミュージシャンが最低限把握すべきことは、
キューバ系音楽とブラジル音楽(サンバ、ボサノバ)との区別はするように

と申せます。

古いジャズ(ジャズミュージシャン)は両者についてかなり曖昧であるのですが、
現在では、状況にもよりますが、ある程度厳密に分けて演奏する必要がある、
と思います。

こちらの3:15からの箇所をぜひご覧下さい(^○^)



それぞれについてはまた別の機会に。

ラテン(1)補足 ~ 「アフロ」
ラテン(2) ~ 「3-2」と「2-3」 キューバ音楽のリズムの鍵「クラーベ」
ラテン(3) ~ 「ソン・クラーベ」と「ルンバ・クラーベ」
ラテン(4) ~ クラーベはひっくり返らない
ラテン(5) ~ 「カスカラ」を覚えましょう
ラテン(6) ~ カスカラ 「2-3」?それとも「3-2」?
ラテン(7) ~ ドラムパターンはパーカッションのフレーズから
ラテン(8) ~ マンボ・ベル・パターン(Mambo Bell Pattern)
ラテン(9) Afro Cuban 6/8 Feel
ラテン(10) ソンゴ(Songo)
ラテン(11) まずはパターンを知ること
ラテン(12)そしてパターンの向こう側にあるものを知ること


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