映画「ヒミズ」
そう、ヴェネチア映画祭で新人賞を取った
若い2人が主役の映画です。
ホント、今日本映画界で奇才と言えば
この監督だと思う、
園監督作品。
園監督らしくバイオレントな映画だが、
ちょっとあの事に迎合しすぎたのか、
悪い意味でアクがなくなった映画で
よい意味で誰しもが観られる映画ではないでしょうか。
園作品を観たことがない方はこの作品から入ると
いいと思う。
ここから【ネタバレ】！
原作を知らないが、
東日本大震災を意識したのか、
園色がちょっと弱くなった映画ではないだろうか。
良くても悪くても園作品は
強烈な映画なので。
だから、園監督の今までの映画の描写で感じる
そのシーンいる？
というシーンが悪目立ちした映画に感じる。
ある意味作り方が乱暴と思えるシーンでも
映画のテーマに力強さがあったので、
今までの映画では何となく自分で
色々なシーンを解釈できていたのだが、
この作品では違和感を感じた。
でも、家庭に恵まれない若い2人が
その中でも希望をみつけようとする
その姿勢は評価できるな。
それぞれの家庭はちょっと行きすぎ？
と思えたけど。
脇を固める役者さんが個性が強い役者さん
ばかりを配役していたので、
そちらも気になってしかたがなかったな。
渡辺哲さん、でんでんさんはやはりすごい。
存在感が。
こういう映画に参加してしまうと
実生活に戻れるのだろうか...？