今日は楽しみにしている
6回で一区切りのステップアップ撮影講座 最終回でした。
講師はプロカメラマン 宮本陽先生。
いつも私が帰宅後、自分の復習のために
かなり詳細にブログに掲載することを
快く許して下さって、ありがとうございます。
今日のテーマは「クローズUP&構図の追い込み」
まず自分が持っているカメラ(レンズ)の
限界まで近寄って撮影することが第1の課題。
第2の課題は、なるべくトリミングにたよらず
撮った写真そのままで完成形になるように
構図を絞り込むこと。
宮本先生は、トリミングすることを必ずしも悪いとはおっしゃいません。
でも「なんでも大きめに撮っておいてあとでトリミングすればいい」という態度では
いつまでたっても主題が明確な写真が撮れないし
構図にも磨きがかからない、とおっしゃるのです。
被写体は自分の持ち物。
今日は特に撮影用の小物を持って来ましょうという
お知らせがなかったので、不意打ちです。
みんな自分のカバンやポーチを開いて思案しつつ撮影タイムになりました。
私は最終回ということで、いつも以上に気合を入れ
ブログ掲載時にパソコンで色味を調整しないで
そのままUPしてみようと、テーブルの白を基調に
ホワイトバランスも自分なりに設定していどみました。
先生が受講生の間をまわって、適宜アドバイスをくださいます。
まずは授業内容をメモしているノートと万年筆を撮影。
構図がいいと誉めていただいた一枚がこれ。
でも「ちょっと暗いですよ。ヒストグラムの見方はわかりますか?」
確かにヒストグラムを見てみると右側にずいぶん余白がある。
つまりもっと明るく撮っても大丈夫ということ。
そこで露出補正をして撮影し直しました。
残念ながら、一度ペンを動かしてしまったので構図はさっきと違います。
明るさだけを見てくださいね。
この写真をご覧になりながら先生がもう一つアドバイスを下さいました。
「日本人は右利きが多いので、
ペンなどの筆記用具やお箸などを撮影する時には
右手で持ちやすいように置いてあると
見たときに安心感が出ることが多いです」
なるほど!
でもそれはあくまでもセオリーであって、
必ずそうしなければならないというわけではないとのことです。
セオリーを知った上で他の形を試すのが一番いいということですね。
次に撮影したのは 岡本太郎デザインのチャーム。
これが元の構図です。
先生のアドバイス。
「写っているのはチェーンとメダルです。
普通に考えて、メダルのほうが大きいし重い。
重いもの、質感があるものを撮ったときには
ある程度重心を下げると安定感が生まれるんですよ」
と、パソコンのモニター上でトリミングして見せてくださいました。
帰宅してから自分でトリミングしたので、
先生の切り抜き方と少し違うかもしれませんが
最初の写真は下の余白が冗長だったというのがよくわかりました。
続いて、私の渾身の作品がこれ!
チョコレートが無造作に転がり出ているように見えるでしょ?
実はそうじゃないんですよ。
ああでもないこうでもないと、上下左右ミリ単位で動かして
配置を決めて撮影したんです。
というのも、第2クール最終回の授業の時に
被写体の配置は「フォトスタイリング」といって
一つのお仕事のジャンルとして成立するくらいに
大切なものだと教えていただきましたからね。
その甲斐あって、先生が
「あ、これ良いですね」と誉めてくださいました。
やったー!!!
その時の私、絶対 鼻の穴をふくらませて大得意の
間抜けヅラをしていたことでしょう。
ぐふふふふ。
だって嬉しいんだもーん。
ところがですね、直後に先生が
「でも、惜しいですねェ」
え?何が?!どこが?!
先生がカーソルで「ここと ここに…」と何かを指示しておられる。
スクリーンを凝視する生徒一同。
アッ!!!!
わかりにくいと思うので拡大しますね。
チョコレートの包み紙の上に黒と白の繊維が。
がーん。
ファインダー覗いている時には全く気がつかなかったし
カメラのモニターでも確認できませんでした。
「よくあるんですよ。
もちろん今の技術を持ってすればチョイチョイと修正できますが
こういうところにも気をつけましょうね」
はい…(一気に鼻の穴がしぼんだ)
「それから、焦点をチョコレートの粒のほうに合わせましたね?
この場合は、外箱に印刷されている文字のほうが大きくて目立つので
そちらに合わせるのがセオリーでしょうねぇ」」とも。
天狗の鼻は二度 折られるのでありました。
でも、下の写真は先生にも「いいですね」と言っていただけたし
長く写真をなさっておられる生徒の方にも
「おっ!良いね!」と言っていただけました。
いえい!
くどいようですが、今日は比較のためのトリミングは行いましたが
あとは全部修正なしです。
なんだか達成感ありますワ。
そんな写真講座、来月からはまた新しい6回シリーズが始まります。
今度は逆に「トリミングを前提とした撮影」なんていう授業もあるとか。
継続する気満々で出かけたのですが
授業の直前になって1本の電話が…
状況が激変しました。
ワタクシ、4月から月曜日に仕事が入ることになってしまいました。
残念すぎるけれど、秋になったらまた状況が変わる(ハズ)。
ステップアップ撮影講座、半年間お休みとなります。
習ったことを忘れないようにしなくてはね。
宮本先生、授業で知り合った皆様、しばしのお別れでございます。
ううう、寂しい。