想像力を高める道具。 | 怒りブログ。

想像力を高める道具。

最近読んで共感した


工業デザイナー奥山さんの記事↓


 意外かもしれませんが、デザイン開発などで重要な点は、思いつきやほかからのインスピレーションに頼らない姿勢です。物事の本質を知れば知るほど保守的になっていくのが、プロフェッショナルの定めです。

 アマチュアであればあるほどアイデアに独自性があることは認めるべきでしょう。そのうえで、アイデア構築のための優れた仕組みづくりをすることによって、プロはプロたる仕事ができるのです。


 そのためには予算を集め、チームづくりをし、時間をコントロールすることにより、量と質の両面でアイデア構築ができるわけです。たとえばアマチュアが、思いつきで生まれた一つのアイデアに固執してそれで終わるのに対し、プロはそれを基に100個の水平展開をし、それを100人あるいは100回続けたなかから一つの結論を導き出す。いわば1万分の1の可能性を探り出すわけです。考えられるすべての可能性を主観的に記録し、それを客観的に判断できること。すなわち仕組みでものを創ることです。


 もう一つ重要なことは、想像力を高める道具を持つことです。頭のなかにあるアイデアには限りがあるもの。それを超えるのは、自分が本来持つ創造性を超えた結果を導き出す道具が必要です。偶然性を呼び込む手書きスケッチ。混沌のブレーンストーミング。勢いで手が書き出す文章。これらすべて、当初の予想を超えたアイデアを偶発的に生む道具です。それを客観的に観察する、冷静な頭脳を同時に持つこと。

 いわば、仕組みづくり。水平展開。主観と客観を行き来できること。創造の道具を持つこと。これがプロがプロたらしめる能力です。


(出典:「考える技術」の教科書
 奥山清行「仕組み」でアイデアを構築すること、「創造の道具」を持つこと。)



。。。手書きとかスケッチとか


忘れてませんか?