パリ同時多発テロ その後 | Parisの怒りマンボーのフランス愚痴日記

Parisの怒りマンボーのフランス愚痴日記

あこがれの花の都パリ、フランスの優雅な生活~~と現実は大違い。
8年のパリ生活で、穏やかだった私は怒りマンボーへ変身し、お馬鹿で自己チューなフランス人に怒り狂う毎日。
きらびやかなフランスのダークな面々をまきちらす、怒れるフランス愚痴日記です。

アイコンママブロネタ「日々のできごと」からの投稿


11月13日の金曜日に起こったパリの同時多発テロから、2週間がすぎた。

18日の水曜日には、サンドニのテロリストの家に朝の4時に捜査が入り銃撃戦になり、テロリストが自爆したというニュースが。
同僚はお兄さんがサンドニに住んでいて、朝6時に警察が来て「自宅からでないように!」との指示があったそうで、同僚が何度もお兄さんに電話をしていた。

このサンドニの現場の近くは、私が先月まで通っていたクライアント先がある。今もそのクライアント先のプロジェクトを担当している同僚たちは、何も知らずにサンドニに出勤したら、クライアント先の会社が閉まっていて、やむなく弊社の本社に全員移動して仕事をしていたらしい。

この日自爆した犯人たちが、ラデファンスでのテロを計画していたらしいのだけれど、翌木曜日は私はラデファンスへ出勤。
もうテロがあったんかいなと思うくらい、大量の軍人が警備中で、さすがにこわかった。

その週末、家から15分くらいのショッピングセンターに子供二人と出かけたら・・・
もちろろん入り口は荷物の厳重チェック。
中に入って30分後に、急に「皆でてくださーーーい!!早く!!」と、軍の人たちが私たちがいる地下から人を非常口へ大急ぎで誘導している。
こわーーーーーい!
お店はがらがらがらーーとすごい勢いでシャッターを閉めて、店員さんはコートやかばんを持ち出す時間もなかったようで、半そで姿のままショッピングセンターの外へ出されていた!
警備の人に聞いたら、不審な荷物があったから、とか。

娘もこわがり、私たちは慌てて帰宅した。結局何もなかったみたいだけれど、こわすぎ・・・。

ニュースでは、ベルギーが厳戒態勢でメトロも学校も美術館もお店も全部閉まっている様子が流れていた。
ブリュッセルには5回以上行ったことがあって、本当によく知っている町。
でもテレビにに写っている街は、見たことがないような静まり返った風景だった。
ここまでしないといけないくらいの、具体的なテロの危機がせまっていたのかと思うと、言葉を失ってしまう。

また、パリでは化学兵器を使ったメトロでのテロが計画されているとか。
パリの子供病院のネッカーから、危険な伝染病からの感染を防ぐための医療関係者のための防護服が盗まれたのは先々週。

この間(なんでこんな時に??)、企業合併プロジェクトの成功のお祝いに、クライアントや同僚たちとユダヤ料理のレストランで打ち上げをした。
同僚でユダヤ人とアラブ人がいるので、全員がいけるようにということで、このお店にきまったんだけれど、この時期に・・・ちょっとこわい。

その帰り、同僚が車で送ってくれたときに、コンコルド広場からトリコロールにライトアップされたアッセンブレナショナル(国民議会)が見えた。
わぁきれい!と思ったけれど、テロの犠牲者に対するオマージュ、連帯感のためだと思うと、とても悲しかった。

どうかもうテロがおきませんように。