新しい生活、一歩前進 | 「浜っ子農園物語」  彩魁企画 ・ おやつの小屋     徳島県へ移住して田舎暮らし、第二の人生

「浜っ子農園物語」  彩魁企画 ・ おやつの小屋     徳島県へ移住して田舎暮らし、第二の人生

2012年夏、横浜から徳島県へ移住!
震災をきっかけに、生き方を見直し、「農」のある生活へ移行!
タイトルの名前は夫婦ともに「浜っ子」だったから
農業1/3・食品加工1/3・販売・配送1/3
パン屋もオープン
徳島の安心食材、お米・「野菜セット」を直送しています。

「土」と「農」が近い暮らしをしたいという気持ちがあり、


ここに暮らし始めました。




「土」と「農」が近い暮らしをしている場所で暮らしたら


何か近づけるのではないかと思いました。




原発事故が起きて、放射性物質が撒き散らされ、


子ども達が口にするもの、口にして身体を作っていく


食べ物・飲み物の汚染が気になり自衛する日々。




そんな中でいつも罪悪感と葛藤があり心が苦しかった。


「安全か?」「汚染されていないか?」と選択して購入する自分に


ふと「自分で土にも触れていないのに傲慢じゃないか?」という


想いがいつもありました。




買い物でそうした選択をしながら、だんだん「産地偽装はないの?」


とか思うようになり、疑うようになり、選択する事に迷うようになりました。




そして行き着く想いは「自分で何一つ作れないのに、作ってくれる


人を選別している」という苦しい気持ち。




農をしている人たちを見ると、ほとんどが高齢者。


失礼ながら、この方達が5年後10年後に同じように農作業をして


いるだろうか?と考えると、お金があっても食べるものがない


のではないか?という危機感を感じました。




特にここでそうした人たちと接していると、問題が身近な事と


痛感します。都会の暮らしを支えきれない日が来るのでは?


と心配になります。




今ならまだ身体も動く。


今ならまだ高齢の方たちが現役で農に従事されている。


今なら教えてくれる人はまだまだいるし、繋がっていける。




そういう想いをあたためて、引越しからもうすぐ5ヶ月を前に


動き始めました。


旦那が有機農法の研修に昨日から通い始めました。




実を言うと、有機農法にこだわったわけではなく、ちょうど


そうした農に関する研修が有機農法だったということです。


そして研修なので仕事ではない為、研修中は無収入~!





放射能汚染の懸念から引っ越したいとお母さんが望んでも、


旦那さんが「仕事がない」と言う理由から動けない家庭も多い


と思いますが、我が家は新しい生活の一歩に無収入生活を


あえて選びました。


仕事はこれから作ればいい!という気持ちと、引越しと言う


大きな決断・行動をした事で、動けば何とかなる!何とかできる!


と体感したので、こうした挑戦ができるのかもしれません。






今は小さな場所を借りてちょっと菜園をしています。


作業していると、持ち主さんや近所の方が声をかけてくれ、色々と


教えてくれます。


こうした日常での菜園作業と同時進行で研修を受けて、いずれは


作り出せる家族になることが私達の目標です。




食べ物を作り出せる場に暮らし、作り出せる人になり、地域の人と


繋がって年代を超えた輪を作り出したい。


子どもにそうした生き方を見せていきたい。




引越しをして5ヶ月を目前に、さらに新しい生活へ一歩進みました。


農への暮らしを綴っていきます。