私はめぞん一刻では、三鷹さんが一番好きです。
三鷹生まれと言うのもありますが、それよりなにより、ちゃんと勇気を出して相手に自分の想いを伝えて、そのために必要な行動をしているところがカッコ良いからです。
小学校の時…スピリッツ連載中の時に思ったくらいですから、本当にカッコ良かったです。
漫画だから言えるんだとか、三鷹さんはモテモテのイケメンだから言えるんだ、とは思えませんでした。
「本当に三鷹さんは響子さんが好きなんだな。
フラれる可能性が高くても、それでもできることを全て行動に移しているんだな」
と感情移入した記憶があります。
三鷹さん「今日がだめなら明日も部屋をとります。その次の日もずっと…あなたが心を開くまで…」
三鷹さん「あなたの心を開くキーが見つかれば…ね。」
三鷹さん「どうすればぼくを傷つけずに断れるかって…考えてるんですか?どうしたって…残酷ですよ。」
子供心に、
やっぱり五代くんが有利だよね…
響子さんが三鷹さんを好きになる展開はないわ…
三鷹さんはわき役だし、しょうがないよね…
と思っていたんですけど、この話ですべてがひっくり返りました。
(そもそもホテルを取る意味もわかっていない頃です)
「わき役とか可能性とか関係なしに、それでも前に出る三鷹さんは凄い。
他の人がどう言おうが、俺は三鷹さんをカッコ良いと思う。」
これが私の言う所の
「誰に対しても、言い難いことをちゃんと言える力」
「誰に対しても、聴き難いことをちゃんと質問できる・問題提起できる力」
です。
結果が無残になろうが、無回答ばっかりだろうが、陰で嘲笑されようが、自己嫌悪になろうが、それでも前に出てコミュニケーションを試せる力、です。
イイトコサガシ・ワークショップで目指している中核はそこ、です。
必ず上手くいく方法なんてないし、絶対に傷つかないで済む方法もないけど、ベストを尽くすための勇気と覚悟を育てることはできます。
生き辛さを可能性に変えるための土台は試せる力…
ご理解いただけたでしょうか?
イイトコサガシ:冠地情(かんちじょう:本名)