握れば拳
開けば掌
物事はその人の気持ちの持ち方で変化します。
握れば、人を殴るこぶしになり、
開けば、握手するてのひらになります。
人間が生み出した技術も使い手の見方次第で、
ある人は創造に使えると言い、
ある人は破壊に使えると言います。
まったく同じ技術が思いや状況によって、
潤いを作り、
砂漠も作り出します。
世の中には「変えられるもの」と「変えられないもの」があります。
変えられるものとは、自分の思考であり、行動であり。
変えられないものとは、感情であり、生理反応であり。
自分の頭と体は自由に変えられますが、
相手に「汗をかいてください」と言ってもかかせることはできません
相手がギュッと握った拳を、
力ずくで開こうとしても、よっぽど力の差がないと開きません。
自分の拳は自分の意思で自由に開けます。
自分は変えることができますが、
他人は変えられません。
未来も変えることができますが、
過去はもう変わりません。
変えられないものを必死に変えようとするよりも、
もっと変えられるものに目を向けていく方が楽なのかもしれません。
自分を変えることを楽しむか。他人を変えることに疲れるか。
相手の行動にイライラする前に、
自分が拳を作ってないか見つめてみたいと思います