![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/240.gif)
しかし、8月は抄読会はお休みです
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/022.gif)
なので、自習自習・・・と
漢方2大古典の一つである「金圚要略」(きんきようりゃく)を読んでいたら、
同じく医局にいたI先生と、内容について大盛り上がりでした
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/098.gif)
一体なにかというと・・・
終わりのほうに「雑療法 第二十三」という章があるのですが、
その中には「卒死」(そつし)を救う方というのが書いてあります。
「卒死」というのは、急に倒れて仮死状態になったもので、
それを救う方として挙げられていたものが、ものすごいのです
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
一部をご紹介します。
-----------------------------------------------
卒死を救うには、
・らっきょうの搗き汁を、鼻の中に入れる。
・オスの鶏のとさかを割いて血を取り、それを鼻の中に吹き入れる。
卒死で目を閉じている者には、
・患者に馬乗りになって、ニラの汁を耳の中に注ぎ、さいかち(マメ科の植物)の粉末を鼻中に注ぐ。
鼻と耳が、大変なことになってます。
また、急に死んで手足がダラッとして尿便失禁している人には、
・馬糞を水で煮たもので、身体を洗う。
・ゆるい牛糞を、温かい酒と一緒に、口の中に入れてやる。
そのあとさらに
・心下1寸と臍上3寸と臍下4寸に、それぞれ100回くらいお灸をする。
もし、生き返ったら、目覚めの気分はどんなでしょうか・・・。
また、卒死に効く還魂湯(かんこんとう)という処方があり、
これは、有名な麻黄湯(まおうとう)から桂枝(けいし)を抜いたものなのですが、
意識不明の人に飲ませなきゃいけないわけですから、
口も開けてくれないし、大変なのです。
それはもう必死でどうにか飲ませようとするわけです。
どのくらい必死なのかというと、
病人の歯を折って、
髪を左右に分けてつかんで、肩を足で踏んで、
髪を引っ張って飲み込ませなさい。
ということが書いてあります。
また、熱中症で死んだ人に対しては、
草で作った帯をへその周りに巡らせて、
その中に2~3人で小便をして腹を温めると助けることができる。
もし、お湯があればお湯を使いなさいとのことです。
死人のへそに2~3人で小便をかける光景って凄いですね。
溺死を救う方というのもあって、
二石あまりのかまどの灰をとって、溺死者の顔だけ出して、
頭から足までをその灰の中に埋めると、
水が七つの穴から出て生き返る。
とあります。
七つの穴とは、口・鼻(2つ)・耳(2つ)・陰部・肛門のことです。
----------------------------------------------------
救急医学の発達した現代では、
もちろんこのような方法は用いませんが、
(責任はとれませんので決して試さないでくださいね)
昔の人は本当にやっていたのだと思います
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/254.gif)
試せないので、効果の程がわからないのが残念です。
もし、今後、どういうわけか無人島に漂着したりして、
誰かが死にかけて、助けの船も来なくて、
らっきょうやら鶏の血やらニラやら牛馬糞やらが手に入ったら、
最後の手段でやってみようかな、と思います
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/189.gif)