飯塚病院 漢方診療科のブログ

漢方診療科へようこそ♪


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Gです。
 
あけましておめでとうございます。
1月ももう最終日ではございますが、本年初回のブログ更新です。
 
1月になると冬の寒さも本格的となり、気温が氷点下となる朝も多くなりました。
かと思ったら、昼間は暑かったりと、気温の日内変動が大きく、割と体に厳しい土地です。
(夏は湿度が高いし・・・)
 
某漢方雑誌の対談記事では、
「飯塚ってそんなに寒くないですよね」
と、大御所の先生が想像を述べられています。
 
なぜそんな発言があったのか?
それは対談のテーマが附子や烏頭に関するものだったからなのです。
(その対談には飯塚メンバーは含まれていません)
 
九州といえば暖かいイメージがあると思いますが、飯塚は山に囲まれています。
車で50分も行けば雪の地域もあります。
寒いところに住む冷え性の方はおられますが、平地に住む冷え性の方もまた
おられます。
私が想像するに、夏は湿気が多く、蒸し暑いので風通しの良い家が多いのだと思います。
住宅も寒地使用ではなく、暖房器具も東日本に比べると「かなり軽装備」だと言われます。
それなのに最低気温は0℃を下回ることも度々ですので、やはり九州の人は冷えやすいのだと思います。
 
「飯塚は寒いか?」と「飯塚は冷え性の人が多い」は別々の問題ですが、
それぞれの真偽については議論されるべきところかもしれません。
 
診療においては、11月以降、冷え性の方の治療機会が多くなりました。
その方々の中には、「冷える」と言って来院されるのではなく、「疲れがとれない」「肌の状態が悪い」「憂鬱だ」などの訴えで来院される方がおられます。
本人も冷えが原因で困った症状が起こっているとは思っていないので、温める治療で
体調がみるみる良くなるのを実感して驚かれます。
 
自分は冷えているとは思っていなくても、実は冷えが不調の原因になっている方は、
九州に限らず、意外と多いのではないかなと思いました。
 
話が逸れますが、昨年7月初旬に捕まえたクワガタを飼育していました。
子供の頃の経験ではクワガタは秋口には死んでしまっていたのですが、
昨年は長生きしました。ノコギリクワガタは12月中旬に、コクワガタは1月中旬に天に召されました。
冬場の虫をみて、「附子烏頭あげたら温まるかな」とか、「そろそろ独参湯かな」とか思ったりもしましたが、脈と腹は見れません。舌はときどき見せてくれますが、黄色いモシャモシャです。「夏の生き物だから、やっぱり冷えていたんだろうな」などと考えたりします。
騒がしかったり、中途半端に暖かかったり、寒かったりの環境がコクワガタの越冬を邪魔したのかもしれませんね。
(ノコギリクワガタは越冬しない、コクワガタは越冬するものもいるようです。)
 
これからしばらくは寒くて厳しい季節ですが、冷えないように気を付けましょう。
T部長も患者さんが寒くならないよう、発言には注意しておられる様子です。
 
さて、前回ブログを更新してからいろいろなイベントがありました。
大幹部Y先生のお誕生日、お正月、T部長のお誕生日など。
御祝いの楽しい様子などを撮影しましたが、ローソクが気になりましたので
今回は掲載を控えさせていただきます。
以下は新年会の写真です。
歌や出し物などがあり、日ごろお世話になっている方々に喜んでいただけたようです。
 
今年もよろしくお願いします。
 
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Gです。

 

自分の体調不良時には漢方薬を飲みます。

すぐに手に入るのでエキス剤を飲むことが多いです。

周囲を見渡すと五苓散を飲んでいる人、抑肝散を飲んでいる人などよく見かけます。

自分では五苓散、小青竜湯などが多いでしょうか。

(先日は黄岑湯を飲んでいる人もいましたね。)

ウチダの八味丸は当科でもファンが多いようです。

 

さて、外来では小児の患者さんもいるのですが、なかなか上手に飲めない方も

おられますね。

そこは漢方医としては「湯に溶いて服用」と言ってみるのですが、

自分の子供でも親の意に反して飲んでくれないことがあります。

最近、色々なものを自分の子供に飲ませる機会がありましたので、そのときの様子を書いてみます。

 

①呉茱萸湯エキス

7歳児。頭痛と嘔吐と心窩部の冷えで呉茱萸湯を飲ませる機会があった。さすがにお湯に溶いたら飲めないというので粉のまま飲ませた。苦くても何とか飲めた。30分後に症状消失。(そういえば、私はまだ呉茱萸湯を飲んだことがない)

 

②小建中湯エキスと桂枝茯苓丸加よくい仁エキス

4歳児。どちらも湯に溶いて飲んだが、「この味はそのままの方が美味しい」と、粉のままボリボリ噛んで、美味しく味わったあと白湯で飲み下した。

 

③当帰四逆加呉茱萸生姜湯エキス

4歳児に飲ませた。もうかなり警戒しているので、まず粉のまま味見をして「絶対飲まない!」と言われた。白湯に溶くのは諦めて、仕方なく粉のまま飲んだ。

(そういえば、私はまだ当帰四逆加呉茱萸生姜湯を飲んだことがない)

 

④麻黄湯エキスと平胃散エキス

0歳児。6ヶ月のときに麻黄湯と平胃散を別々に投与する機会があった。エキスをスプーン1杯の湯で練って、頬の内側に塗った。割と美味しそうな顔をしていた。

 

⑤小青竜湯エキス

0歳児。7ヶ月のときに鼻水がひどく、小青竜湯を麻黄湯と同様のやりかたで練って頬の内側に塗った。激しく嫌がって泣いた。母親がいないときの出来事で良かった。危ないところだった。症状は良くなった。少量の湯で練った小青竜湯は、湯で溶かしたものを飲み慣れた私が飲んでも、とても酸っぱくて飲みにくい味だった。次に、9ヶ月のときにまた小青竜湯を投与する機会があった。梁 哲成先生(やんハーブクリニック)の講演で知った方法を試してみた。

これは水飴が入っていたシリンジ型のお菓子の容器医療用ではありません)。シリンジを一旦抜いて中に粉を入れ、お湯を吸って振ったり叩いたりして溶かした。同じ味でもあまり嫌がらず、予定量をスムーズに投与できた。結構な勢いで吸いました。

 

親としてはシリンジでの投与は大満足です。赤ちゃんへの投与の際の苦労がかなり減ります。

 

シリンジ型の容器のお菓子は駄菓子屋で時々見ますし、一般の方にも手に入りやすいのではないでしょうか。シリンジ内の粉はボルテックスミキサー(Wikipediaへリンク)を使えば効率的に溶けるかもしれません。しかし、実験器具ですので、無理でしょうね。そこで、溶け残りの粒が気になる方は乳鉢ですりつぶすと良いですね。エキス剤がサラサラになります。これは日用品としても売ってありますし、amazonでも容易に手に入ります。

 

以前勤務していたところで高齢患者さんに「エキス剤が入れ歯に挟まって痛いから、もう飲まない」と言われることが何度もありました。このようなときにも乳鉢は役に立つかもしれませんね。乳鉢を使用するとサラサラにするのに3秒ほどしか要しません。

その他、強引な方法ですが、パッケージの上から丸い棒状のものを転がし、ゴリゴリするとサラサラのパウダー状になります。今回はスティックのりでゴリゴリしました。

興味のある方は試してみて下さい。

 

 

 

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Gです。

 

いつの間にか秋を通り過ぎて冬っぽくなってきました。

今回は第42回日本東洋医学会九州支部総会についてご報告したいと思います。

 

今年の九州支部総会は私の地元でもある熊本で行われました。

当科からは一般演題が5演題、シンポジウム1演題を発表しました。

発表に先立って、2~3回の予行がありまして、総会のときもそうだったのですが、

T部長をはじめ、みんなでブラッシュアップしていきました。

それで、発表前に既にやり切った感がありました。

 

熊本にはほとんどの先生が前日入りしました。

新幹線を使って、飯塚からはどれくらいの時間がかかるのでしょうか。

私は帰省を兼ねて車で向かいましたので2時間ほどはかかったでしょうか。

その道中に面白い光景がありました。

 

飯塚市某所の光景ですが、ここ数年は稲刈り後の田んぼに人形をたてて

ソフトボール大会を演出しているようです。日々設定が変わっていくとのことです。

(この中にT部長は参加していませんので、間違って探さないでください。)

 

その日は熊本の実家で子供達と芋掘りを楽しんだあと、発表スライドに

目を通して早めに休みました。

 

学会当日は、会場が内科学会の九州地方会と同じフロアでしたので実際よりも人数が多く感じました。

1日のみの会ですので、時間の流れが速く感じました。

発表もスイスイと進み、私の出番もあっという間に終わってしまいました。

あまり一般的ではない方剤について発表したせいか、内容に関する質問はありませんでした。

興味深い演題もあり、面白かったです。

 

昼食は当科のみなさんでラーメンを食べました。

T部長のみ激辛ラーメンを食べ、真っ赤になって汗をかいていました。

(激辛ラーメンは利水剤に分類されるのでしょうか?)

 

今回の発表で、当科の土倉先生が奨励賞を受賞しました。

土倉先生は総会に続き、快挙続きの年です。

論文化の義務を課され、大変な年となりました。

 

そして、大幹部Y先生が面白いものを貰ったとのことでご満悦でした。

封筒です。

医界之鉄椎を著された和田啓十郎先生の医院の封筒です。

大正と記されています。

歴史を感じさせる一品です。

 

そのほか、吉永先生の論文が東洋医学会雑誌に掲載されました。

とても興味深い内容ですので、皆さん御覧ください。

今回の学会のシンポジウムもこの論文に関連のある内容でした。

 

学会の感想は、「若い先生の発表が少ない」です。

漢方に興味のある若い先生が多数いらっしゃることはわかっていますので、

そこをどのように実践まで持って行くかが重要だと思います。

そうすれば発表の機会につながると信じています。

 

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Gです。

 

いつの間にかもう10月です。

学生さんや研修医の先生などが短期間で元気よく学んで帰るのを見ると、

若い力に見とれてしまいます。

私は飯塚病院の漢方診療科に来て半年になるのですが、

どれだけ漢方のことが分かったのか分かりません。

理解や実践は別として、「漢方」に何だかとても馴染んだ実感はあります。

 

実は9月になって新聞記事(西日本新聞筑豊版)を担当しました。

記事を書くのは初めてで、反省点もありましたが良い勉強になりました。

また、外来担当も始まって、初診患者さん相手に悪戦苦闘しています。

外来中に悩むことは必至なので、紹介状や他科の記録を穴があくほど眺めて診察にあたります。それでも主訴しかわからないこともあり、予習が困難なこともあります。

 

今、予習に使っているのは以下のような本です。

 

 

 

通読するのはちょっと気力と体力が要りますが、必要に迫られてみるとかなり分かりやすく、必要なことがコンパクトに書いてあります。

 

外来には入院中外来と一般外来があって、入院中外来の初診では他科入院中の治療経過が思わしくない患者さんが紹介されます。

これが結構強敵で、漢方治療開始後に病状が好転する方もいて、これがまた面白いですね。入院患者さんの治療にあたれるのは当科の特徴ですね。

 

一般外来では、他院や他科での治療がうまくいかず、経過が長くて大変困っている患者さんが多い印象です。初診の予約をとる際に、うまく振り分けてあるのか、話しやすい患者さんの担当が多いようで助かります。

患者さんの話をよくよく聞くと、漢方的なキーワードが散りばめられていて面白いです。あとは的確な診断と方剤の選択をして、スッキリ治療できるのが理想ですが、そこまではもっと修練が必要ですね。

 

この季節にありがちなことだと思うのですが、台風接近で体調を崩すかたがちらほらいらっしゃるようです。

臨時受診の患者さんも多く、水毒で困っておられます。

味覚の秋となっていますが、水毒患者さんには果物は控えて欲しいものです。

私は芸術は苦手ですが、改変するのは好きなので二つほどつくってみました。

もう原典が何だかわからないほど変わっていますが。

 

<宮沢賢治風>

・雨に負ける

・風にも負ける

・雪にも夏の暑さにも調子を崩す

・体調は良かったり悪かったりといい

・それでも食欲はあり

・家族に対して怒る者もあり

・いつも静かに耐えしのぶ者もある

・一日に白米数合と

 アイスクリームと和菓子とケーキを食べ

・あらゆることを

 あれこれ勘定に入れながら

・よく分かったような分からないような

・そして忘れることもあり

・川やため池の近くの

 風通しのよい少し寒い家にいて

・東に病気の孫あれば

 迎えに行って看病してやり

・西に疲れた母あれば

 行って食事の世話をし

・南に気分不良の人あれば

 I病院に連れて行ってやり

・北に喧嘩や訴訟があれば

 T部長の笑い話を聞かせて落ち着かせ

・日照りの時でも寒いといい

・台風前はおろおろ歩き

・みんなに「気持ちの問題だ」と言われ

・心配されもせず

・何かをいつも苦にしている

 

そういう人たちに

わたしは良く出会う気がする

 

 

<石川啄木風>

薬をもらえど

薬をもらえど猶わが体調楽にならざり

ぢっと手を見る

 

「どんなに病院に通っても、体調が良くならない。病院に通うだけではなく、養生しつつ、薬は忘れずきちんと飲みましょう」の意

 

 

 

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Gです。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
夏の暑さの中、患者様たちにも元気に来院していただいた8月でした。
(8月は台風がなく、水毒の患者様は落ち着いている方が多い印象でした。)

過去のブログにもありますように、当院では8月末に暑気払いを行います。
そこには院内の色んな部署が出店をだすのですが、漢方診療科も毎年出店しています。
当科では共同作業を通じてスタッフの団結力を養うという目的をもってやっています。

クッキングレシピは秘伝ですので、ここではお伝えできませんが、
(私は皮を作るところしか知らないので・・・)
出来上がるまでの過程についてご報告したいと思います。

まずは小麦粉から餃子の皮をつくりました。

部長こだわりのコネ方でコネコネと。
結構な重労働で汗かきます。

汗が入らないよう注意してコネました。
実はこの日は学生さんの見学の最終日でもあり、皮つくりと並行して部長総括が行われました。

別部隊は具を作りました。院内で異臭騒ぎが起きないよう換気をしながらの作業です。


具ができたら暑気払いの会場で、「皮につつむ」と「茹でる」の作業です。
皮をのばす作業は慣れないと破れたり厚すぎたりで失敗します。
しかし、何とかできました。
茹でるのにもコツがあり、茹で職人お二人に任せました。

上手に茹で上がり、とても美味しかったです。さすが毎年やっているだけのことはあります。茹で上がりと同時に無くなる勢いで、評判も上々でした。

水餃子が無くなる頃には、部長はじめ、みんなが茹で上がっていい感じになっていました。

学生さんや先生方の見学は、この時期に合わせると当科の変わった一面をみることができるでしょう。


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ブログ用原稿

テーマ:和漢食料理教室

 

Gです。

726日に和漢食料理教室がありました。

今回は、このときのことについて書かせていただこうと思います。

 

献立は

・玄米ごはん

・なすのあんかけ(なす、人参、とうもろこし、大豆、なめこ、ピーマン、割り醤油、昆布だし、片栗粉)

・卯の花(おから、小松菜、干し椎茸、人参、ごま、割り醤油、昆布だし)

・かぼちゃサラダ(かぼちゃ、干しブドウ、梅ぼし)

・味噌和え(刺身こんにゃく、海藻サラダ、オクラ、片栗粉、味噌、酒)

 

です。

 

和漢食とは、日本伝統の精進料理や漢方医学的な考え方をもとに、昭和の漢方医である小倉重成先生が考案された食事です。

その考え方は以下の通り。

 

1.体を温める食材を使う

  食材を体を冷やす陰性食品と体を温める陽性食品に分類します。

  陰性食品は生もの、冷たいもの、砂糖、酢

   陽性食品は火を通した食べ物、天日に干したもの、漬物(古漬)、温かいもの

2.菜食(動物性食品を避ける)

3.精製したもの、精白したもの、加工食品は避ける。精製油は使わない。

4.少食が基本

 

以上の考え方に基づいて調理し、以下の点に気をつけながら食べます。

・咀嚼玩味(よく噛む)

・玄米ご飯とおかずは別々に食べる

・汁まで飲む

 

これらのことに気をつけながら食べると案外満腹感があるので驚きます。

また、料理教室や治療食の検食で食べる和漢食は味付けや彩りに気を配ってあり、私個人としては「美味しい」と思います。

 

食材が限られてきますので、調理の腕と献立の立案が重要です。

興味がある方は小倉重成先生の著書

 ・無病息災の食べ方(緑書房)

 ・自然治癒力を活かせ(創元社)

を読んでみられてはいかがでしょうか。

 

私はこの2冊を読んでみて、気合の入った食事だと感じました。そして、

これを「自分で」、「おいしく」作るのは難しいと思いました。

病気で苦しんでいる方で、食事が病態に悪影響を及ぼしている方には良い「治療食」だといえます。

 

調理のコツを知るには定期的に和漢食の作り方を教えてくれる料理教室があれば良いのですが、当科の料理教室は年4回のみです。参加人数も限られるためお断りすることもあり、一般的な料理教室と比べると手の届かないところもあるのかなと思います。

ここでおススメなのが、DVDの映像資料です。

全4巻で季節に合った和漢食作り方が学べます。

http://aih-net.com/activity/associa/wakansyoku/wakandvd.html

 

ご興味があるかたはお問い合わせ下さい。

 

 

さて、料理教室では色んな質問を受けます。

よくあるのが「先生はいつもこのような食事を心がけられているのでしょ?」です。

これはお坊さんに対する「酒肉を断って精進料理で生活をされているのですね?」という質問に近いでしょうか。

 

「和漢食は治療食なので、厳密に実践するのは覚悟と根気が必要です。現在、治療食が必要なほどまでは病気でお困り出ない方は、そのコンセプトを理解していただき、日頃の料理に活かしていただければ健康的な食事に少し近づくのではないでしょうか。」と苦いお答えをしています。

 

今回はこのような質問もいただきました。

「貧血の人は玄米を食べてはいけないといわれましたが、そうなんですか?」

 

これについてはちまたでは次のような意見があります。

「玄米や大豆に多く含まれるフィチン酸という成分が、体内では鉄やカルシウムなどのミネラルと結合して、これらのミネラルを体外に排泄してしまうのではないか。もしそうであれば鉄不足を招き、貧血が進行するかもしれない。」というもの。

 

しかし、次のような反対の研究結果もあるようです。

「若い女性を対象として、フィチン酸を多く摂取すると、対照群と比べて血中鉄濃度が増加した。」というもの。
(J Nutr. 2015 Aug;145(8):1735-9)

 

玄米と貧血の関係については今後の研究を待つほかないでしょう。

 

貧血がある方は、医療機関を受診して、鉄が充足しているかモニタリングをしてもらいながら適切な治療を受けることが重要ですね。


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こんにちは。Gです。
梅雨で雨が続きます。

庭のキュウリやオクラは着々と背を伸ばし、ひまわりや朝顔は夏への準備をすすめています。
一方、私は水毒に悩む日々ですが、業務の合間に利水剤をグイッと飲んでしのいでいます。

それはさておき、当科のY先生、D先生が編集幹事となって執筆されました
月刊誌「治療」が刊行されることになりました。
執筆陣には当科関係者が多数顔を連ねる豪華な雑誌です。

南山堂 月刊誌「治療」2016年7月Vol.98 No.7
「総合診療医 漢方医 コラボ企画 手強いコモンディジーズ」
です。

(南山堂リンク)
http://www.nanzando.com/journals/chiryo/

<Y先生より>
縁あって,昨年末から南山堂の総合医向けの雑誌「治療」の漢方特集の編集に携わらせていただいております。総合医と漢方医のコラボ企画で,例えば,全身倦怠感やめまいというひとつのパートで,総合医と漢方医がそれぞれの考え方を解説するという特集です。自分も漢方の原稿を書いてみて感じたことは,「わかりやすく,かつ正しく漢方を伝えることは難しい」ということです。最近では,簡単に処方できるといった漢方の教科書も多数存在しますが,やはり理想は漢方医学的な考え方,各漢方方剤の特徴を理解して,漢方を正しく使ってもらえることだと考えます。そのためには,どうしても気血水や腎虚などといった漢方医学的概念も解説する必要がでてきて,専門的な解説になってしまうというジレンマを感じながら,作業を進めました。とは言え,その特集にはT部長による特別寄稿,いつも本連載を書いている当科の医師(OB,OGを含む)が多数登場していますし,総合医の先生の解説は,鑑別診断を中心に漢方診療を行う上でも,参考になると思います。また,総合医の先生には漢方医学の考え方や治療を学ぶきっかけとなることを期待しています。ご興味のある先生がおられましたら,是非購入していただき,さまざまなご意見などをいただけたら幸甚です。
<以上、Y先生>


2016年7月1日発売です。

日常診療のお供に
書棚のアクセサリーとして
ご進物用として
の、合計3冊の購入がお勧めです

南山堂の在庫には限りがあるかもしれませんので、できるだけ早く購入していただくほうが良いかもしれません。

とても良い本です。
私は執筆に加わっていませんので、これから購入して読んでみます。

雑誌への感想やお気づきの点があればコメントでどうぞ。


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Gです。
梅雨に入り、暑かったりジメジメしたりで水毒が悪化している方が多いようです。
(患者さんや私やT部長)
最近の飯塚の空は天気が悪いのかPMが舞っているのか分からない色をしています。

さて、2つ前のブログで私の当科への赴任前の印象について
「世に珍しい総合病院の漢方診療科ということで、イメージとしてはショッカーの組織をイメージしていました。」

 と書いたのですが、赴任後の印象はそういう重たいものではありませんでした。楽しくやっていて、何だか、ずっと前からいるような気になっています。


当科は漢方医の養成機関でもあります。

養成機関といえば「虎の穴」ですね。

 ここでWikipediaのタイガーマスクに出てくる「虎の穴」の記載を漢方バージョンに改変してみました。

---------------以下Wikipedia「虎の穴」の記事を改変---------------

 

福岡県飯塚市に本拠を置き、総本部には様々な生薬標本が陳列してある。

「漢方医の穴」本部では、日本国中からスカウトされた様々な専門領域の医師たちを地獄の猛特訓で淘汰し、「10年計画」で強靭な漢方医に作り上げてゆく。そのトレーニングの過酷さは、前期5年半の基礎訓練の段階で全体の3分の2が専門医取得後に専門領域に戻り、残りの半分が再起不能になるほどで(なりません!)、これに耐えて生き残った者はさらに恐ろしい地獄の特訓(例:限られた種類のエキス剤で治療を迫られる・他科での治療が困難な難症例を紹介される)にかけられて、次から次へと難治例の紹介を受けることになり、10年後に軽症例ばかりを担当しているのはごくわずかだという。そして、全国各地に刺客として漢方医たちが送り込まれるのである。

---------------以上改変終わり---------------

 

今のところ、地獄の猛特訓ではなく、楽しく感動を覚えながらステップアップできている気がします。

どうなのだろう、地獄の猛特訓はやってくるのだろうか???

さて、当科に来てつくづく思うことがいくつかあります。

①漢方薬は要らないという患者さんがいない。

②漢方薬なんか効かないという医師もいない。

③煎じ薬が処方できる。(なかなか見る機会もないようなレアな生薬が沢山あります)

④エキス剤の採用数が半端ではない。


地獄の特訓ではないので、一緒に働く先生方、見学の先生・学生の方が沢山来てくれるといいですね。

勉強するなら賑やかな方がいいですから。

朝の勉強会、はじめは漢字の読み方が難しくて内容まで気がまわりませんでしたが、今では内容を楽しめるようになりました。

「この本、面白い」と実感するに至るまでが意外と早かったです。

 
博多華丸大吉のネタを改変して終わりたいと思います。

「飯塚の漢方の先生とゴーヤは育つのが早いね

(と言われるように頑張る
(まぁ、ちょっとみない間に大きくなったね。と言われないように頑張る。〈そっちに育ったか 〉)

「酒のちゃんぽんとT部長の意見は後から効いてくるけんね

(生活習慣が改められない患者さんに言いたい)

 

次回からは漢方的なことが書けるといいなと思います。



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2016年6月3日~5日に行われました第67回日本東洋医学会学術総会にて、

当科のD先生と今年3月に異動されましたM先生が

「若手研究者奨励賞」を受賞いたしました。

受賞3名中2名が当科の関係者という快挙でした。

D先生、M先生、T部長、おめでとうございます

 

 

 

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はじめまして。

20164月から当漢方科に赴任しました、Gです。

漢方ドクターGへの修行の道のりをブログに記載するよう指令を受けましたので、これから度々アップしていきたいと思います。

 

4月、新しい職場ということで、割と緊張して飯塚病院にやってきました。

世に珍しい総合病院の漢方診療科ということで、イメージとしてはショッカーの組織をイメージしていました。

(首領:T部長、大幹部:Y先生、色々な怪人:その他の先生たち)

 

でも、何だか思っていたのと雰囲気が違いました。

実際はとても和やかな雰囲気で、皆仲が良く、私もまるで以前からここにいたようなつもりで居場所を確保することができました。

 

診療風景は、一人ひとりに時間をかけ、ゆっくりとした時間が流れています。

全体的にはゆっくりなのですが、時々スピード感があります。

T部長の診療にはちょっと変わったテンポがあるのです。

明るい会話で患者さんを和ませ、話を引き出す。そして、怒涛の如くclosed questionでたたみかけます。その結果、患者本人も気づいていないような生活習慣を聞き出し、治療につなげます。(患者さんやほかの先生たちからは「尋問」と言われています)

回診では患者さんのベッド近くにあるものから生活習慣や嗜好を推測することもあります。(「捜査」と言われています)

 漢方診療には生活習慣や嗜好の把握が必須だと学びました。

 

さて、診療についてはT部長をはじめ、色々な先生の診察を見せてもらっているのですが、新しく学ぶことが多く、刺激的です。本で学んで、これまで実際に診察時に行っていたことも全く別の形に生まれ変わります。

 

たとえば振水音、これはなぜチャポチャポするのか?

水と空気が同時に胃に存在しないと音がしないと教えてもらいました。

これまでは胃の動きが悪いときの症候なんだろうなぁと思っていました。

 

家に帰ると生後2ヶ月の赤ん坊がいます。

ミルクをあげると、その後は起こして背中をさすります。すると「ゲフッ」とします。

この「ゲフッ」の前後で確認していることがありました。体を揺すると、「ゲフッ」の前はチャポチャポして、後はチャポチャポしません。

やはり空気がないと、胃が液体で満たされているだけでは振水音はしません。

振水音に空気は必要です。

 

しかし、ミルク後に毎回「ゲフッ」が出るわけではありません。頑張っても出ないときがあります。そんなときは、少し後にチャポチャポが自然になくなり、更にあとに排ガスが多くなります。子供を育てた方には想像しやすいことだと思います。

 

ここで分かったのは、普通の人は胃腸の運動が良く、長い間チャポチャポすることはない。そして溜まった空気は、お腹が張ることもなくガスとして出て行く。

胃と腸がキチンと動いていれば、振水音がすることもなく、ガスでお腹が張ることもないんだな、と実感できました。

 

新しい知識だけではなく、知ってるつもりのことを楽しく再確認できて良かったです。

 

 

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