医学ニュースの深層 -54ページ目

特に、このブログの読者の皆様が対象・・・肥満が膵がんの危険高める

 米国内での疫学調査の結果、若いころから体格指数(BMI)が25以上の「過体重」だったり、30以上の肥満だったりすると、膵臓がんを発症する危険性が高くなったと、テキサス大の研究グループが米医学会誌に発表した。若年からの体重コントロールが予防に有効である可能性を示している。
 841人の膵がん患者と、年齢や人種などが同じ754人を比較。14~39歳での過体重と20~49歳での肥満は、糖尿病の有無とは関係なしに膵がんのリスクを高めていた。また、喫煙歴のある人の方が高リスクだった。
 20~49歳で過体重か肥満だった人は、膵がん発症が2~6年早かった。(47 News)


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この報道の出所は、JAMA誌(臨床医学のトップ誌の1つ)。

Body mass index and risk, age of onset, and survival in patients with pancreatic cancer.・・・という論文です。

たとえば、14歳から39歳で、BMIが25以上の「過体重」の人は、67%ほど膵臓癌リスクが増加する。

肥満と膵臓癌との関係だけだと、たぶん、このクラスの超一流誌には載らない。
しかし、若い層からの「過体重」がヤバイということを示したところが新しい。

皆さんくらいの年齢でBMIが25以上(日本じゃ「過体重」というより「肥満」)にならないように、お気をつけください。

まあ、ここにわざわざ来ている人たちは、健康に関心をお持ちの方が多いようなので、指摘しなくても大丈夫・・・かな(*^▽^*)

国内最大ロケットH2B打ち上げ成功

 日本初の宇宙輸送機「HTV」を載せた国内最大の新型ロケット「H2B」が11日午前2時1分、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられた。日米の実験装置などを積んだHTVは約15分後に分離され、ロケットの打ち上げは成功した。18日に国際宇宙ステーションへ結合する予定。

 H2Bは2本の主エンジンと4本の固体補助ロケットに点火された後、オレンジ色の炎で夜空を染めながらぐんぐんと上昇した。

 HTVは全長10メートル、直径4.4メートルの円筒形。最大6トンの物資を積める。宇宙航空研究開発機構や三菱重工業などが開発した。宇宙ステーションが運用期限とする15年までの輸送業務を担い、毎年1機ずつ計7機を打ち上げる計画だ。

 日本が宇宙輸送機を運航するのは初めて。大型ロケットの輸送能力と宇宙輸送機の精密飛行を実証すれば日本の宇宙技術は世界トップに迫る。 (日本経済新聞)



コメント:


 知人が関わってるから、ロケットの打ち上げ成功は、私にとって縁起のいい「誕生日祝い」だな≧(´▽`)≦




明日は私の誕生日&・・・

明日の9月11日は、私の誕生日。


米国で、同時多発テロのあった日なので、アメリカ人には非常に覚えられやすい。

あれ以来、誕生日当日にアメリカにいても、お祝いとかは、別の日(前の日が多い)にしていただけるようになった。


今年は、仕事の関係上、10日ほど早めにいったが、夕食時などで、軽く「お祝い」会。


論文アクセプトや研究の成功などと、ひっくるめてされたわりに質素なのは(笑)、経済危機の余波ですな・・・。でも、いくつになっても嬉しいもんだ。


すみません、まだ、「絵日記」を書く余裕がありません。

また、日々のNewsコメントを書く余裕もありません・・・。

今、しばらくご勘弁をm(u_u)m





「喝采」と「時代」

 今回の渡米時の「お仕事・絵日記」は、もう少しあとで、Upしますね。

すみません・・・異常な忙しさなのです・・・m(_ _ )m

ある(末期の)癌患者さん(米国在住)からのメール対応などなどで・・・。


 前回の欧州は、エール・フランスを使いましたが、やっぱりANAの方が、格段に良かったですよ。エコノミーですが。お金ないもん・・・。


 ちなみに往路で、講演中の「笑いネタ」を考える際に、音楽聞いてたら、ちあきなおみさんの「喝采」と、中島みゆきさんの「時代」が、やけに耳に残りましてねヾ( ´ー`)


 ワシントンDCを降りても、頭の中を曲がまわってました・・・。


 




 


 


 


 






ちょっと第3の故郷まで

めでたく懸案の論文の1つが1流誌にアクセプトされた。

まあ、これをネタにお金を稼ぐか・・・。

政権交代の今がチャンスだな・・・いろいろと。

誰のために?自分たちだけではなく、もちろん、臨床応用を加速するために。


敢えて「患者さんのために」とは言わない。

彼らの役に立てる自信はあるけれど・・・。

患者さんの予後は理論上、延びるだろう。

今までも、そういう研究成果を世に出してきた。


でも、それが結局、本当に彼らの幸せにつながったのか?

単に苦しみを延ばしただけじゃないのか?

時々、わからなくなることがあるので・・・。


それでも、前へ進むことしかできない・・・。


さあ、今日から、ボストンヘ仕事。

無事、台風もいっちゃったし。


いってきます≧(´▽`)≦

日本の政治のリプログラミング

今年の年頭のこと。


知人・友人への年賀状・メールには、「今年は、(iPS細胞研究になぞらえ)、たとえウイルスを使ってでも、この国を初期化するために尽力します」という宣言を書いた。


とりあえず昨日で、日本の政治の「リプログラミング」はできた。

少なくとも、形だけは・・・。


しかし、レトロウイルスで癌遺伝子を組み込んでリプログラミングしたようなものだ。

しかも、中途半端にリプログラミングされている細胞も残存している。


国民の「安全・安心」のために、これらの因子は、除去できるものなら除去しておいたほうがいい。


・・・と、このように、iPS細胞で、日本の政治の現状を説明できちゃえますね(*^▽^*)

大学が停電なので・・・

今日は、大学が停電。

なんにも、書きものやメールチェックができませんので困っています。

近所のネットカフェにて、ちょっとした書きものの仕事をしています。


選挙の方は、民主単独過半数が確実ですね。


明日は、私がアメリカにいく前に、きっと良い話ができるでしょう≧(´▽`)≦

台風来るの!?

31日あたりに、台風が接近するのか・・・。

9月1日から仕事でアメリカにいかなきゃならんけれど・・・。

飛行機が欠航しませんように。


明日(30日)は、いよいよ選挙祭りのクライマックスか・・・。

以前の予測数値は、はずれるんだろうね。まあ、誤差30人くらいで・・・。

すみませんm(u_u)m

新型インフル「第2波に備えを」 WHO、北半球各国に勧告

 世界保健機関(WHO)は28日、インフルエンザが流行しやすい秋・冬を迎える北半球各国に対し、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)の第2波に向けて準備を整えるよう勧告した。「感染者が増える第2波ではさらに多くの人が集中治療を必要とするため、病院が混乱する恐れがある」と警告。人工呼吸器などを備えた集中治療室(ICU)の増設を訴えた。

 WHOは各国の感染状況や患者の症状などを調査・分析し、勧告をまとめた。流行期の秋・冬が終わりつつある南半球各国に対しても「流行がピークを過ぎても感染はしばらく続く」とし、警戒を続けるよう求めた。

 妊婦のほか、ぜんそくや糖尿病などの疾患を持つ人は「感染によってダメージを受けやすい」と強調。感染が広がらないように各国の保健当局が対策を講じるよう勧告した。年齢別では50歳以下の若年層や中年層で重症患者が多数発生しており、「高齢者が重症化しやすい季節性インフルエンザとは大きな違いがある」と指摘した。


(日経新聞)



コメント:


 「感染者が増える第2波ではさらに多くの人が集中治療を必要とするため、病院が混乱する恐れがある」と警告か・・・。


 ICUを増設しろって、言っても、箱だけじゃ、だめだろうが。

治療スタッフが足らないんだよ。


 しかも、前にも紹介したが、感染患者がICUを占拠すれば、心筋梗塞などで運ばれてきた重症の救急患者への医療に甚大な悪影響が出る。

新型インフルの死者2185人に WHO集計

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は28日、新型インフルエンザによる死者数が23日現在で2185人に達したと発表した。WHOの集計ベースで死者が2千人を超えたのは初めて。WHOは特に北半球の国々に対し「感染拡大の第2波」に備えるよう勧告した。

 死者の数は前回13日現在の集計に比べ386人増えた。地域別の死者数は米州地域が1876人と大半を占め、ついで東南アジアが139人、欧州が少なくとも85人、日本などを含む西太平洋地域が64人となっている。

 ただ、これまでのウイルスの分析からは「毒性や致死性の強いウイルスに変異する兆候はみられない」としている。

 WHOは南半球の大半の国ではインフルエンザウイルスの活動はピークを越えたようだとする一方、中米やアジアの熱帯地方では引き続き高水準が続いていると指摘。欧米など温帯地方は概して活動は低調だが、日本は季節的な流行期の初期段階に入ったもようだとした。

 欧州疾病対策センター(ECDC)の集計によると、世界の死者数は28日現在で2873人となっている。



コメント:


 私が杞憂するのは、あくまで「今のタミフル・リレンザ耐性」を持つという意味での「第2波」(季節インフルとのハイブリッド型)。


 なお、昨日の日経新聞の朝刊には、「ワクチン」の輸入に頼ることの是非について、ここでも述べていたような問題点が、専門家間で表明されていた。

 これについては、いくらなんでも、薬害を防止するための最低限の試験が必要だ。・・・皆さん、表現は違えども、そう言っている。