『健康食品販売会社「日本健康促進協会」が効能を偽り健康食品を受注せずに送り付け薬事法違反で逮捕』 | 林田学監修:薬事法違反事例集

林田学監修:薬事法違反事例集

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【2013.06.18】
『健康食品販売会社「日本健康促進協会」が効能を偽り健康食品を受注せずに送り付け薬事法違反で逮捕』

 山口県警は18日、抗がんなどの効能をうたった健康食品を無許可で販売したとして、東京都中野区の健康食品販売会社「日本健康促進協会」の元社員4人を薬事法違反(無許可販売)容疑で逮捕したと発表したとのことです。注文を受けずに商品を送り付け、代金を支払わせていたとみられ、被害は全国で約2800人計約5800万円に上る見込みとのことです。

 逮捕されたのは東京都の中村信仁(26)、関健治(34)、近藤由記子(59)と、千葉県の半田健悟(31)の4容疑者とのことです。半田容疑者は容疑を認め、3人は「医薬品として販売したつもりはない」などと話しているとのことです。

 逮捕容疑は、共謀のうえ昨年5~6月ごろ、山口、福岡、大分、島根、広島の各県の73~81歳の男女6人に、「神の雫(しずく)」「海の宝」と名付け、免疫力増強や抗がんなどの効果をうたった健康食品(1瓶1万9800円)を無許可販売したとのことです。

 県警などによると、同年5~6月、被害者6人に「3回セットで購入してもらっている。拒否するなら超過金をもらう」などと突然電話があり、商品が代金引換で郵送されていたとのことです。代金を支払った山口市の女性(81)の家族が警察に相談して被害が発覚したとのことです。

 国民生活センターによると、「心当たりのない健康食品を送り付けられて代金を要求された」などの相談は昨年度に1万4596件で、前年度の2728件から急増しているとのことで、約9割が60歳以上からとのことです。同センターは心当たりのない荷物が届いた場合は、受け取りを拒否し、8日以内にクーリングオフをするなどの対応を呼びかけているとのことです。