51 | 創作焼き菓子工房 レーヴドゥイグレック

創作焼き菓子工房 レーヴドゥイグレック

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「行ってくるービックリマーク



そう言って ウキウキと出掛けたのは お気に入りのヘアサロン




もうすぐ卒業式、最後の日にバッチリヘアスタイルを決めたいらしく

何日も前からソワソワしていた、相変わらず女子力の強い ジョシカ こと息子





ところが  帰ってきた顔は 全くの正反対にしょげまくり、ガックリと肩を落としている




「失敗や…」(~_~;)




いろいろと注文したにもかかわらず

仕上がりが思い通りにならなかったようで

イメージが違う! と、超落胆して帰ってきた




” そんなモンやって、別に変じゃないよ ”



慰め無用!とばかりに 即座に洗面台に行き、アレンジし始めた



呆れるくらいに延々と… …汗







子供が小さい頃は 毎日が賑やかで 一日中 おしゃべりして ドタバタと 音がして 

一人になる静かな時間など無かった

それが普通であたりまえだと 何とも思わなかったけれど



近頃は 一日中 とても静かで 話し声も 物音もしない



同じ場所に居ながら それぞれ 別な場所で別なことをしている

 

やがてそれはいつかもっともっと静かになり

うるさいくらいの話し声や 騒がしい物音がどれだけ大切だったかを教えてくれるだろう




学校に行くのも あと一日


その日を最後に もしかしたら もう二度と会うことも無い友人もいるだろう



みなそれぞれ、決めた道を歩き始めている



決めたけど決まらない、決まらなかった彼は 次々に歩き出す友をどんな気持ちで見送るのだろう



おそらく人生で初めて味わう複雑な気持ち


失望、落胆、焦り、不安、そんな示唆を舐めたにもかかわらず



ある日突然、ゴミ屋敷なみの散らかった勉強部屋を掃除し始め、




「 もう一回やるわ!次はもう一丁、上を目指す!」



と 笑顔で言いにきた




てっきり 落ち込んで投げ出すかと 少々心配していたが 意外にも 前向きな発言に安堵した




私の気付かない間に 随分成長したのかもしれない





そしてまたひとつ、自分の道を見つけようと歩き始めたのかもしれない




それぞれの場所へ それぞれの道を行く





ひとまず学生生活はおしまい




おしゃべりは聞こえなくても 物音はしなくても 感じる気配に 心配は無用だと思った





また暫く一緒に付き合ってやるか




せいぜい私も、いや、そうとう私も頑張らにゃ(^^;;





お互いに目標に向かって歩いて行こう






なぁに、焦ることはない



ゆっくり ゆっくり 



たっぷり時間をかけて 大人になればいい




そのうち きっと見つかるから




探していたものが きっと 見つかるから







もうすぐ 卒業





一足早く 






おめでとう虹虹虹













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