快晴の11日(月・祝)、六本木ヒルズアリーナで開催された囲碁フェスティバル2010は大盛況ですた。
囲碁フェスティバル:若者に魅力を 家族連れら4000人--六本木ヒルズ /東京 毎日.jp


そして、この囲碁フェスティバル、フリーペーパー「碁的」の表紙を飾るなどしてきた「洛式」の碁盤の現物デビューの日でもありました。


上記記事でメインイベントとして取り上げられている女流棋士の13路盤公開対局「妙花」

$2000万人の囲碁


まさに晴れ舞台

ぐぐっとよって見ると....

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美しい袴姿の女流棋士に挟まれて、赤い縁が映えます。


会場に響き渡ったコォーンという打着音がまたすばらしかったです。
特殊なセンサーを盤の裏に貼り付けて音を拾う発案をして研究・調整を重ねたスタッフの方...あれは囲碁史に残る音響といってもいいのでは!?


春先には影も形もなかった碁盤。多くの縁に恵まれ、多くの方のご協力で大きな舞台ですばらしいデビューを飾ることができたと思います。奇跡のような出来事でした。本当にありがとうございました。

対局に使われた碁盤と碁笥は優勝の副賞として鈴木歩五段にお贈り差し上げました。
プロ棋士の間で13路が盛り上がるといいなぁ、という密かな(ここで書いてしまうと密かでなくなりますが)希望を持っています。


こちらは受付横のスペースで展示させていただいていた同じデザインの碁盤。
(これからしばらく関西であちこちでお披露目をしていきます。)

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囲碁フェスティバル2010は終わりましたが、洛式 京都碁盤はここがスタート。
21世紀の新しいスタンダードを目指していきます。


実はこの碁盤の開発の途中でいくつかこのブログに記事のせてましたので振り返ってみます。
無から半年でここまで来たのですね。


3月12日 コタツでほっこりもいいです
すべての発端でした。「この件で、これからちょっと出かけてきます。」と書いてます。出かけた先が漆工芸の展示会場。ここで漆工芸の三木さんと初めてお目にかかることになりました。

3月26日 京都の伝統工芸×囲碁 コタツでほっこり打ち合わせ
2週間後も、やはりコタツでほっこりでした。碁盤開発のアイデアが一気に具体化していきます。

4月14日 工業技術センター訪問
京都市産業技術研究所です。プロジェクト、大きく動いてます。

4月20日 図面来た
早!(笑) デザイナーさんの頭の中ではずっと前から熟成していたということでしょう。

6月19日 終電までダイヤモンド囲碁サロン
少し前に今年の囲碁フェスティバルで「妙花」が13路で開催される、という情報とリンク。
第1号の作品「銀河」をもとに、イベントで用いる碁盤の色などについて打ち合わせ。
(もともと13路でデザイン・試作を進めていたのは、「妙花」のイベントとは関係なかったのです! 偶然というかシンクロニシティというか、あういは世の中の流れといいますか...)


でいよいよ公開へ。

9月11日 奇をてらわず、それでいて斬新な意匠を京都市と共同出願中
9月12日 400年の時を超えて呼応する磁器の碁笥
9月14日 読売と京都 2紙掲載いただきました 洛式京都碁盤

10月4日 「空蝉」初公開! ...ただしCG
囲碁フェスティバル用のチラシがイベント1週間前にできてきました。


最後に、当日、京都から応援にかけつけてくださった(ありがとうございます!)前田めぐるさんの記事で締めさせていただきます。
(なお、私の本記事の写真、すべて前田めぐるさんの撮影です)
「洛式」in 2010年囲碁フェスティバル