台湾で張栩棋聖が賞金を出してプロアマオープンの13路棋戦「張栩杯」が開催されている話を前に書きました。

http://ameblo.jp/igokyoto/entry-10414749652.html

張栩棋聖は、「13路は強いほうが勝つ」という趣旨の発言もしています。(日経の王座戦観戦記より)

これは、9路と比べて、ということなんですね。9路もまだまだ研究しつくされているとは言えませんが、相手の研究ルートにはまりこんでしまうと、たとえ棋聖・名人であっても弱敵(?)にコロっと負かされてしまうことは十分に有り得ます。「4手目が敗着でしたね。もう挽回できませんね」....みたいな。

13路ならば実力通りの結果が出せる。格下の相手には決して負けない、張栩棋聖はそう言ってるわけです。

また、9路だと19路と勝手が違いすぎて別のゲームみたいになってしまいますが、13路ならば「序盤・中盤・終盤」「実利と厚み」「コウの振り替わりの損得」などなど19路につながる要素もかなり楽しめる展開になります。

19路は、プロ同士とかだと最後まで気の抜けない緊迫したゲームになりますが、私たちの碁だと、えてして、後半の100手ぐらいが、単なる終局のために境
界線を埋めて行く手続き、あまり頭を使わない腕の運動になったりしません? そこへ行くと、13路は結構、最後のほうまで濃いですよ。(9路には負けますが♪)

19路に比べて1局にかかる時間も半分ぐらい。これから結構、13路というのが来るんじゃないかと!

2000万人の囲碁